PowerShellでファイアウォール設定を取得する方法｜Get-NetFirewallProfileの使い方

Windowsのファイアウォールは、ネットワークの安全を確保するために重要な役割を果たします。特に、システムのセキュリティを管理する際には、現在のファイアウォール設定を確認することが不可欠です。

PowerShellでは、Get-NetFirewallProfile コマンドを使用することで、ファイアウォールの設定を簡単に取得できます。本記事では、このコマンドの使い方や具体的なオプション、活用方法について詳しく解説します。

Get-NetFirewallProfileとは？

Get-NetFirewallProfile は、Windows PowerShellを使用して、Windows Defenderファイアウォールのプロファイル設定を取得するためのコマンドレットです。このコマンドを利用することで、現在のファイアウォールの状態や適用されているルールを簡単に確認できます。

Get-NetFirewallProfileの基本的な使い方

PowerShellを管理者権限で開き、以下のコマンドを実行するだけで、現在のファイアウォールのプロファイル情報を取得できます。

Get-NetFirewallProfile

このコマンドを実行すると、以下のような情報が表示されます。

  • Profile（プロファイルの種類：Domain, Private, Public）
  • Enabled（有効/無効）
  • DefaultInboundAction（受信トラフィックのデフォルト動作）
  • DefaultOutboundAction（送信トラフィックのデフォルト動作）
  • NotifyOnListen（リッスン時の通知設定）
  • AllowInboundRules（受信ルールの許可設定）

ファイアウォール設定の詳細を取得する方法

特定のプロファイルの詳細情報を取得したい場合は、-Profile オプションを使用します。

Get-NetFirewallProfile -Profile Domain

例えば、-Profile オプションに Private や Public を指定することで、それぞれのファイアウォール設定を確認できます。

Get-NetFirewallProfile -Profile Private
Get-NetFirewallProfile -Profile Public

取得した情報を整理して表示する方法

より見やすく表示するために、特定のプロパティのみを抽出することができます。

Get-NetFirewallProfile | Select-Object Profile, Enabled, DefaultInboundAction, DefaultOutboundAction

このコマンドを実行すると、以下のような表形式で必要な情報だけを取得できます。

ProfileEnabledDefaultInboundActionDefaultOutboundAction
DomainTrueBlockAllow
PrivateTrueBlockAllow
PublicTrueBlockAllow

CSVファイルとして出力する方法

取得したファイアウォール設定を保存したい場合は、CSVファイルとしてエクスポートすることも可能です。

Get-NetFirewallProfile | Export-Csv -Path "C:\firewall_settings.csv" -NoTypeInformation

これにより、C:\firewall_settings.csv にファイアウォール設定が保存され、Excelなどで確認できるようになります。

Get-NetFirewallProfileの活用例

1. ファイアウォールが有効か確認する

以下のコマンドで、すべてのプロファイルが有効になっているかを確認できます。

Get-NetFirewallProfile | Select-Object Profile, Enabled

2. 受信トラフィックがブロックされているか確認する

以下のコマンドを使うと、すべてのプロファイルのデフォルトの受信トラフィック制御ポリシーを確認できます。

Get-NetFirewallProfile | Select-Object Profile, DefaultInboundAction

もし DefaultInboundAction の値が Allow になっている場合、セキュリティリスクがある可能性があるため、設定を見直すことが推奨されます。

まとめ

PowerShellの Get-NetFirewallProfile コマンドを使うことで、Windows Defenderファイアウォールの設定を簡単に取得できます。

  • Get-NetFirewallProfile を実行すると、すべてのプロファイルの設定が表示される。
  • -Profile オプションを使用すると、特定のプロファイルのみを取得できる。
  • Select-Object を使うと、特定のプロパティだけを抽出できる。
  • Export-Csv を使えば、設定をCSVファイルとして保存できる。

ファイアウォール設定を定期的に確認し、必要に応じて適切なセキュリティ対策を講じることが重要です。PowerShellを活用して、システム管理を効率化しましょう！

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