ひかり回線を選ぶ際、「どの回線が多く使われているのか」「どの会社がシェアを持っているのか」が気になる方は多いのではないでしょうか。
料金や速度を比較する前に、市場全体の構造や勢力図を理解しておくことで、自分に合った回線を選びやすくなります。
本記事では、日本のひかり回線市場を「回線の分類」と「提供業者」という2つの視点から整理し、それぞれのシェア(利用割合)をわかりやすく解説します。
ひかり回線の全体像を把握したい方、比較記事を読む前の基礎知識として知っておきたい方に向けた内容です。
ひかり回線市場の全体規模とシェアを見る前提
日本のひかり回線(FTTH)は、家庭用・法人用を含めて約4,000万回線規模まで普及しています。
固定ブロードバンド回線の中でも、ひかり回線は圧倒的な主流となっており、市場はすでに成熟期に入っています。
そのため現在のひかり回線市場は、
- 新規契約よりも「乗り換え」が中心
- 速度や品質よりも「料金・割引・ブランド」で選ばれる
- 大手事業者にシェアが集中しやすい
という特徴を持っています。
ひかり回線は「回線分類」でシェア構造が決まる
ひかり回線のシェアを理解するうえで重要なのは、
「どの回線インフラを使っているか」です。
日本のひかり回線は、次の4つに分類できます。
- NTT系回線(フレッツ光・光コラボ)
- 独自回線(通信キャリア・専業事業者)
- 電力会社系回線
- CATV(ケーブルテレビ)系回線
この分類ごとに、シェアの大きさやユーザー層が大きく異なります。
NTT系ひかり回線のシェア(市場の過半数)
NTT系回線とは
NTT系ひかり回線とは、
NTT東日本
NTT西日本
が保有する光回線を利用したサービス群を指します。
フレッツ光と光コラボレーションを含めたNTT系回線は、
ひかり回線市場全体の約55〜60%前後を占める最大勢力です。
なぜNTT系がここまでシェアを持つのか
理由は非常にシンプルです。
- 全国ほぼすべての地域をカバー
- マンション・戸建てともに導入しやすい
- 他社がこの回線を使ってサービス提供できる(光コラボ)
「選べる回線がNTT系しかない」という地域も多く、
結果としてシェアが集中しています。
光コラボ事業者ごとのシェア構造
光コラボは、NTT系回線の中でも特に利用者が多い区分です。
回線自体は同じでも、契約先の事業者ごとにシェアが分かれます。
主な光コラボ事業者とシェア感
- NTTドコモ(ドコモ光)
→ 単体で約2割前後 - ソフトバンク(ソフトバンク光)
→ 約1.5割前後 - 楽天(楽天ひかり)
→ 数%規模 - ビッグローブ(BIGLOBE光)
- OCN(OCN光)
上位はスマホキャリア系が占めており、
スマホとのセット割がシェア拡大の最大要因となっています。
独自回線のシェア(速度重視層を中心に一定割合)
独自回線とは、NTTのフレッツ回線を使わず、
事業者が独自に敷設・運用している光回線です。
市場全体に占めるシェアは
約15〜20%前後と推定されます。
auひかりのシェア
KDDI が提供する auひかり は、
独自回線の中で最大規模です。
- ひかり回線全体の約10%前後
- 戸建て利用者が多い
- 安定性・速度評価が高い
NURO光のシェア
ソニーネットワークコミュニケーションズ が提供する NURO光 は、
シェア自体は数%規模ですが、存在感は非常に大きい回線です。
- 高速通信を武器に人気
- 都市部中心で拡大
- エリア制限があるためシェアは限定的
独自回線は「使える人は選びたいが、全員は使えない」性質を持っています。
電力会社系ひかり回線のシェア
電力会社系ひかり回線は、地域限定ながら根強い人気があります。
市場全体では 約8〜10%前後のシェアです。
主な電力系回線
- 関西電力 系(eo光)
- 中部電力 系(コミュファ光)
- 中国電力 系(メガ・エッグ)
- 九州電力 系(BBIQ)
各地域ではNTT系を上回る評価を受けることもありますが、
全国展開できないためシェアは限定的です。
CATV系ひかり回線のシェア
CATV(ケーブルテレビ)系回線は、
市場全体の 約5%前後と推定されます。
代表的な事業者は JCOM です。
- テレビ契約とセットで選ばれやすい
- 高齢世帯・ファミリー層が中心
- インターネット単体利用では選ばれにくい
近年は光化が進んでいますが、
速度重視層からは選ばれにくい傾向があります。
回線分類別に見たシェアまとめ
回線分類ごとのシェア感を整理すると、次のようになります。
- NTT系回線:約55〜60%
- 独自回線(auひかり・NURO光など):約15〜20%
- 電力会社系回線:約8〜10%
- CATV系回線:約5%前後
この構造からも、
**「ひかり回線=NTT系が中心」**であることがわかります。
シェア構造からわかる回線選びの考え方
シェアが大きい回線=必ずしも最適とは限りませんが、
- 多くの人が使っている=選択肢が多い
- サポート・情報量が豊富
- 乗り換え先が見つけやすい
というメリットがあります。
一方、独自回線や電力系回線は、
- 使える環境なら満足度が高い
- 速度や安定性を重視する人向け
という位置づけになります。
まとめ
ひかり回線のシェアは、「回線分類」と「提供業者」によって明確な構造を持っています。
- 市場の中心はNTT系ひかり回線
- 光コラボ事業者の中ではスマホキャリア系が強い
- 独自回線・電力系回線は限定的ながら重要な選択肢
- CATV系はテレビ重視層向け
このシェア構造を理解したうえで回線を選ぶことで、
「なぜこの回線がよく勧められているのか」「自分はどの層に当てはまるのか」が見えてきます。
ひかり回線選びに迷ったときは、
まずは市場全体のシェアと分類を把握することが、最短の近道です。
