Visual Studio CodeでCSVファイルを差分比較(Diff)する方法を徹底解説!おすすめ拡張機能と使い方も紹介

CSVファイルを扱う仕事をしていると、「前回のデータと今回のデータ、どこが違うのか?」を確認したい場面がよくあります。
そんなときに便利なのが、Visual Studio Code(VS Code)を使った**差分比較(Diff)**機能です。
この記事では、VS CodeでCSVファイルを簡単に比較する方法を、標準機能と拡張機能の両方からわかりやすく解説します。
特に、業務データやログ比較を行う方にとっては必見の内容です。


VS CodeでCSVファイルを比較するメリット

VS Codeはプログラマーだけでなく、データ分析や事務職の方にも人気のエディタです。
CSVファイルの比較にVS Codeを使うメリットは、以下のような点にあります。

  1. 無料で使える:Microsoftが提供しているため、誰でも無料で高機能な比較が可能。
  2. 視覚的に見やすい:差分箇所が色付きで表示され、一目で違いが分かる。
  3. 拡張機能で強化できる:CSV専用のDiffツールやテーブル表示機能を追加できる。
  4. Git連携と相性抜群:変更履歴管理やバージョン比較もスムーズ。

特に、CSVファイルは「テキスト形式」なので、VS CodeのDiff機能と非常に相性が良いのが特徴です。


標準機能でCSVファイルをDiff比較する方法

VS Codeには、実は標準で「ファイルの比較機能」が備わっています。
CSV専用の拡張機能を入れなくても、手軽に差分を確認できます。

手順1:2つのCSVファイルを開く

まず、比較したい2つのCSVファイルをエディタ内で開きます。
たとえば以下のようなファイルを比較したいとします。

  • sales_2024.csv
  • sales_2025.csv

手順2:1つ目のファイルを右クリック

エクスプローラー(ファイル一覧)で、比較元のファイルを右クリックし、
「Select for Compare(比較元に選択)」 をクリックします。

手順3:2つ目のファイルを右クリックして比較

次に、比較対象のファイルを右クリックして、
「Compare with Selected(選択したファイルと比較)」 を選択します。

手順4:差分が色分けで表示される

VS Codeが自動的に差分を比較し、左右に並べて表示します。

  • 左側:元のファイル(比較元)
  • 右側:比較対象のファイル(比較先)

変更・追加・削除が色で強調表示され、CSVのどの行・列に違いがあるかがすぐに分かります。


拡張機能「CSV Diff」や「Compare CSV」を使う方法

標準の比較機能でも十分便利ですが、CSVは「カンマ区切り」のため、行や列単位での比較が難しいことがあります。
そこでおすすめなのが、CSV専用の比較拡張機能を利用する方法です。

おすすめ拡張機能1:CSV Diff

特徴

  • CSVの「セル単位」で差分を確認できる
  • 表形式で見やすいUI
  • 大量データにも対応

インストール手順

  1. 左側のサイドバーから「拡張機能」アイコンをクリック。
  2. 検索バーに「CSV Diff」と入力。
  3. GrapeCity inc. などが提供する「CSV Diff」拡張をインストール。

使い方

  1. 比較したい2つのCSVファイルを開く。
  2. コマンドパレット(Ctrl + Shift + P)を開き、「CSV Diff: Compare Files」を選択。
  3. 結果がテーブル形式で表示され、どのセルが変更されたかが一目で分かる。

この拡張機能は、データの位置ずれや数値の微妙な差分を可視化したい場合に非常に便利です。


おすすめ拡張機能2:Compare CSV

特徴

  • CSVファイルを列ごとに整形して比較
  • 大規模データでも動作が軽快
  • 見た目をシンプルに保ちつつも機能は充実

インストールと使用方法

  1. 拡張機能検索で「Compare CSV」と入力。
  2. richardwillis などが提供している拡張をインストール。
  3. 比較したい2つのCSVを選択して右クリック → 「Compare CSV」をクリック。

結果はテーブル形式で表示され、異なる値は背景色でマークされます。
データベース出力やレポート比較などにも向いています。


表形式でCSVを見やすくする拡張機能もおすすめ

Diffの前に、まずCSVを「見やすく」することで作業効率がアップします。
特に以下の拡張機能は、CSVをテーブル状に表示できるためおすすめです。

1. Excel Viewer

  • VS Code内でExcelライクな表形式表示が可能。
  • フィルタや並べ替えも簡単にできる。

2. Rainbow CSV

  • 列ごとに色を付けて表示。
  • 区切り文字(カンマ、タブ)を自動認識。
  • SQLライクなクエリで検索も可能。

これらの拡張機能を組み合わせると、
Rainbow CSVで色分け → CSV Diffで比較」という流れで非常に見やすい環境が作れます。


コマンドラインとの連携:VS CodeからGit Diffを使う

もしGitを使っている場合、VS CodeはGitリポジトリ内のCSVファイルの変更も自動で検知してくれます。

  1. 左側の「ソース管理」アイコンをクリック。
  2. 変更されたCSVファイルをクリック。
  3. 差分ビューで、どのセルや行が変更されたかを確認可能。

この機能を使えば、Git管理下のデータ差分をGUIで確認できるため、
コードとデータの両方のバージョン管理がスムーズに行えます。


CSV比較のコツと注意点

CSVの比較を正確に行うには、いくつかのポイントを意識しておくと便利です。

  1. 改行コードを統一する(WindowsとMacで異なることがある)
  2. 文字コードをUTF-8にする(文字化け防止)
  3. 不要な空白やカンマを除去する(Diff誤判定を防ぐ)
  4. 列の順番を揃える(自動生成ファイルでは列順が変わることが多い)

これらを整えてから比較することで、正しい差分結果を得られます。


まとめ

VS Codeを使えば、CSVファイルの比較は驚くほど簡単にできます。
標準機能を使うだけでも十分便利ですが、
「CSV Diff」や「Compare CSV」などの拡張機能を導入すれば、表形式での精密な比較も可能です。

特に業務で「レポート比較」「データ更新確認」「売上データの差異チェック」などを行う方には、
VS Codeは最強の無料ツールといえるでしょう。

これを機に、CSV比較作業をVS Codeで効率化してみてください。

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