Windowsバッチファイルでネットワークを操作する方法｜実践例3選

Windowsのバッチファイル（.bat）は、ネットワーク関連の作業を自動化するのに便利なツールです。
IPアドレスの確認、ネットワーク接続の監視、ファイル共有の設定など、多くのタスクをバッチファイルで簡単に処理できます。

本記事では、ネットワークを扱うバッチファイルの作り方を解説し、具体的なサンプルを3つ紹介します。
バッチファイルの基本から応用までを学び、業務効率を向上させましょう。

1. バッチファイルとは？基本の仕組み

バッチファイルとは、Windowsのコマンドプロンプトで実行する一連のコマンドを記述したテキストファイルです。
拡張子は .bat で、ダブルクリックするだけでスクリプトが実行されます。
例えば、ネットワークの設定変更や接続確認を手動で行うのは面倒ですが、バッチファイルを使えば一発で処理できます。

2. ネットワーク関連のバッチファイル作成に必要なコマンド

バッチファイルでネットワークを操作するために、以下のコマンドを覚えておきましょう。

コマンド説明
ipconfigIPアドレスやネットワーク設定を表示
ping指定したホストへの接続状況を確認
net use共有フォルダに接続・切断
netshネットワーク設定を変更
nslookupDNS情報を確認
tracert通信経路を調査
arpARPテーブルを表示
routeルーティングテーブルを表示・編集

3. 【実例1】IPアドレスとネットワーク情報の取得

IPアドレスやネットワーク設定を取得するバッチファイルを作成します。

バッチファイルのコード

@echo off
echo ネットワーク情報を取得中...
ipconfig /all > C:\network_info.txt
echo ネットワーク情報を C:\network_info.txt に保存しました。
pause

解説

  • ipconfig /all を使用し、ネットワーク情報を取得。
  • 結果を C:\network_info.txt に保存することで、あとで確認できる。
  • pause を入れることで、実行後に画面を閉じずに内容を確認できる。

4. 【実例2】ネットワーク接続をチェックし、切断時に通知する

このバッチファイルは、ネットワーク接続を監視し、切断されたら通知を表示します。

バッチファイルのコード

@echo off
:check
ping -n 1 google.com > nul
if errorlevel 1 (
    echo ネットワークが切断されました！
    msg * "ネットワークが切断されました。確認してください。"
)
timeout /t 10 /nobreak > nul
goto check

解説

  • ping -n 1 google.com でGoogleのサーバーへ接続確認。
  • 失敗した場合（errorlevel 1）、警告メッセージを画面に表示。
  • timeout /t 10 で10秒ごとにチェックを実施。

5. 【実例3】共有フォルダへの自動接続と切断

共有フォルダへの接続・切断を自動化するバッチファイルを作成します。

バッチファイルのコード

@echo off
echo 共有フォルダに接続します...
net use Z: \\192.168.1.100\shared_folder /user:UserName Password
echo 接続完了！
pause

切断用のバッチファイル

@echo off
echo 共有フォルダを切断します...
net use Z: /delete
echo 切断完了！
pause

解説

  • net use Z: コマンドで、共有フォルダ \\192.168.1.100\shared_folder に接続。
  • /user:UserName Password でユーザー名とパスワードを指定。
  • 切断用のバッチファイルでは net use Z: /delete を実行。

6. まとめ：ネットワーク管理を効率化しよう

バッチファイルを活用することで、ネットワーク管理を効率化できます。
特に、IPアドレスの確認、ネットワーク監視、共有フォルダ接続の自動化などは、実務で役立つ場面が多いでしょう。
今回紹介したサンプルをカスタマイズして、自分の環境に合わせたバッチファイルを作成してみてください。

タイトルとURLをコピーしました