Windowsのバッチコマンド「getmac」の使い方を徹底解説

Windowsのバッチコマンド「getmac」は、ネットワークインターフェースのMACアドレスを取得するための便利なコマンドです。本記事では、「getmac」の基本的な使い方から、オプションの活用方法、バッチスクリプトでの応用例まで詳しく解説します。ネットワーク管理やセキュリティ対策に役立つ知識を身につけましょう。

getmacコマンドとは?

「getmac」コマンドは、Windows環境でネットワークアダプターのMACアドレスを取得するために使用されます。MACアドレスは、ネットワーク機器ごとに割り当てられた一意の識別子であり、ネットワーク管理やトラブルシューティングに欠かせない情報です。

getmacコマンドの基本構文

基本的な「getmac」コマンドの使い方は以下の通りです。

getmac

このコマンドを実行すると、接続されているネットワークアダプターのMACアドレスが表示されます。

getmacコマンドのオプション一覧

「getmac」にはいくつかのオプションがあり、用途に応じて適切な情報を取得できます。

1. /V(詳細情報を表示)

getmac /V

このオプションを指定すると、MACアドレスに加えて、ネットワークアダプターの情報が詳細に表示されます。

2. /FO(出力形式の指定)

出力フォーマットを変更するためのオプションです。

getmac /FO LIST
getmac /FO CSV

利用可能なフォーマットは以下の3つです。

  • LIST:リスト形式で表示
  • CSV:カンマ区切りで表示(Excelなどで解析しやすい)
  • TABLE:表形式で表示

3. /NH(ヘッダーなし出力)

CSVやTABLEフォーマットでヘッダーを省略する場合に使用します。

getmac /FO CSV /NH

getmacコマンドの応用例

1. バッチファイルでMACアドレスを取得して保存

以下のバッチスクリプトを実行すると、MACアドレスを「mac_address.txt」に保存できます。

@echo off
getmac /FO CSV /NH > mac_address.txt
echo MACアドレスを保存しました。

2. MACアドレスを特定のアダプターのみに絞り込む

「findstr」コマンドを組み合わせて、特定のアダプターのMACアドレスを取得できます。

getmac /V | findstr "Wi-Fi"

このスクリプトは、Wi-FiアダプターのMACアドレスのみを表示します。

3. MACアドレスをリモートコンピューターから取得

リモートPCのMACアドレスを取得するには、「/S」オプションを使用します。

getmac /S [コンピューター名またはIP] /U [ユーザー名] /P [パスワード]

例:

getmac /S 192.168.1.100 /U admin /P password123

getmacコマンドの活用場面

  • ネットワーク機器の管理:企業のネットワーク管理では、接続されているデバイスを特定するためにMACアドレスを利用。
  • セキュリティ対策:不正アクセスを防ぐために、許可されたデバイスのMACアドレスを登録。
  • トラブルシューティング:ネットワーク接続の問題が発生した際に、特定のアダプターのMACアドレスを確認。

まとめ

「getmac」コマンドは、Windows環境でMACアドレスを簡単に取得できる便利なツールです。オプションを活用することで、詳細情報の取得やリモートPCからの取得も可能になります。バッチスクリプトと組み合わせることで、ネットワーク管理の効率化にも役立ちます。本記事を参考に、「getmac」コマンドを活用してみてください。

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