【2025年最新版】世代別人口ランキングTOP10|人口ピラミッドが示す日本の未来とは?

総務省統計局が公表した最新の人口推計(2025年11月1日現在、概算値)によると、日本の総人口はついに1億2319万人まで減少しました。急速な人口減少が進む中で、日本の人口構成はこれまで以上に大きく変化しています。特に、どの世代が社会のボリュームゾーンを形成し、どの世代で人口の「空洞化」が進んでいるのかを把握することは、今後の日本社会を考えるうえで欠かせません。
本記事では最新データを基に、0代から90代までの世代を10歳階級で区分し、人口の多い世代TOP10をランキング形式で紹介します。日本の人口ピラミッドが示す「超高齢化社会のリアル」と、その先にある課題について詳しく解説していきます。


世代別人口ランキングTOP10(2025年11月1日現在)

統計局ホームページ/人口推計の結果の概要
各月1日現在の日本の人口(全国・年齢5歳階級・男女別人口)、各年10月1日現在の日本の人口(全国・年齢各歳・男女別人口)(都道府県・年齢5歳階級・男女別人口)、長期時系列データ等を掲載しています。

最新の人口推計データ(2025年11月1日現在)をもとに、総人口1億2319万人を構成する各世代のボリュームを比較しました。ここでは5歳階級データを10歳階級に再編し、ランキングを作成しています。

順位世代(年齢)人数(万人)構成内訳(万人)
150代(50~59歳)1,84150~54歳:979、55~59歳:862
270代(70~79歳)1,61470~74歳:773、75~79歳:841
340代(40~49歳)1,59040~44歳:748、45~49歳:842
460代(60~69歳)1,49760~64歳:780、65~69歳:717
530代(30~39歳)1,31530~34歳:644、35~39歳:671
620代(20~29歳)1,28020~24歳:622、25~29歳:658
710代(10~19歳)1,06010~14歳:512、15~19歳:548
880代(80~89歳)99780~84歳:596、85~89歳:401
90代(0~9歳)8310~4歳:378、5~9歳:453
1090代(90~99歳)28490~94歳:216、95~99歳:68

※内訳は四捨五入の都合上、合計がぴったり一致しない場合があります。


日本の人口ボリュームゾーンは「50代」と「70代」

団塊ジュニアを含む50代が最大の人口層

ランキング1位は50代(1,841万人)。
この世代には第二次ベビーブーム期に生まれた「団塊ジュニア」とその前後の層が含まれ、長年にわたって人口の中心を占めてきました。現在は企業の管理職や意思決定層として活躍しており、まさに日本社会を支える世代と言えます。今後10年で一気に高齢化へ向かうことを考えると、社会保障への影響は非常に大きくなると予測されます。

70代が2位に浮上する「超高齢社会」

70代(1,614万人)が堂々の2位。
ここには「団塊の世代」が含まれ、日本の高度成長期を支えた中心世代です。平均寿命の延伸も相まって、この層は今後も高い人口を維持することが見込まれています。
さらに4位の60代(1,497万人)も合わせると、高齢層(60歳以上)が人口ランキングの上位を占める構造がより鮮明です。

生産年齢人口の中心である40代・30代

40代(1,590万人)は3位、30代(1,315万人)は5位にランクインしました。
どちらも生産年齢人口の中核を担う重要な層ですが、50代や70代と比べると人数は少なめで、働き手の減少トレンドを如実に反映しています。


深刻化する少子化:若年層の人口「空洞化」

20代以下は軒並み順位が低い

ランキング下位を見ると、若年層の人口減少がはっきりと表れています。

  • 10代:1,060万人(7位)
  • 0代:831万人(9位)

最も人口が多い50代との比較では、0代は半分以下しかおらず、日本の人口再生産能力が急速に低下していることがわかります。

0代・10代の詳細

世代人数(万人)コメント
0代(0~9歳)831出生数の低迷が続き、次世代人口の基盤が大きく縮小。
10代(10~19歳)1,060将来の生産年齢人口となる層が細り、人口減少はさらに加速へ。

少子化の影響は深刻で、日本の未来に直結する課題です。


超高齢層の増加と長寿社会の実態

80代(997万人)、90代(284万人)といった高齢層の人口増加も顕著です。
特に75歳以上人口は前年同月比2.67%の増加となっており、医療・介護など社会保障費のさらなる増加が避けられない状況です。

また、100歳以上の人口が9万人に達したというデータもあり、日本が世界屈指の“超長寿社会”へ突き進んでいる現実が浮き彫りとなっています。


生産年齢人口(15~64歳)の現状

生産年齢人口は7354万人(総人口の約59.7%)。
しかし、この層も前年より▲0.27%減少しており、労働力不足の加速が懸念されています。

50代が続々と高齢者層へ移行することで、働き手の負担増は避けられません。社会保障制度や労働環境の改革が急務です。


外国人人口の増加というもう一つの人口変動

日本人人口が大幅に減少する一方で、外国人人口は373万人と前年比9.73%増加。
この増加は、日本からの出国より入国が多い「社会動態プラス」によるもので、総人口の減少を一定程度緩和しています。
ただし、世代別で見ると外国人の多くは生産年齢人口に含まれるものの、50代・70代といった巨大な人口層の代替にはならず、構造的な課題は残ると言えます。


まとめ:人口ピラミッドが示す日本の未来への課題

今回の世代別人口ランキングから見えるポイントは以下の3つです。

  1. 社会保障負担の増大
     50代・70代が今後高齢者層へ移行し、医療・介護費が急増する。
  2. 労働力不足の深刻化
     生産年齢人口が減少し、日本経済を支える層が細り続けている。
  3. 人口再生産能力の低下
     0代・10代が圧倒的に少なく、少子化がさらに加速する恐れ。

人口減少と高齢化が同時進行する日本では、社会保障制度の改革や若年層支援、さらには外国人材の活用など、総合的な人口政策が求められています。
今後の日本がどのように持続可能な社会を築けるか──この人口データは、その重要なヒントを示しています。

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