OneNoteを使っていて、「背景が真っ白で見づらい」「ノートらしい罫線や色を付けて見やすくしたい」と感じたことはありませんか。実はOneNoteには、ページの背景色を変更する便利な機能が備わっています。背景色を変えることで、視認性が向上したり、用途ごとにノートを整理しやすくなったりと、使い勝手が大きく向上します。本記事では、OneNoteで背景色を設定・カスタマイズする方法を詳しく解説します。パソコン版のOneNote・OneNote for Windows 10 での違いも紹介するので、自分に合った使い方を理解できるようになります。ぜひ最後までお読みください。
OneNoteの背景色を変更するメリットとは?
OneNoteの背景色は単なる見た目の問題だけではありません。背景色を適切に使うことで、ノート全体の使いやすさや情報整理の効率が向上します。ここでは、背景色を変更する主なメリットを紹介します。
1. 目の負担が軽減される
白背景は明るすぎる場合があり、長時間作業していると目が疲れる原因になります。淡いクリーム色やグレーに変えることで、視認性は保ちながら負担を軽減できます。
2. ノートごとの目的を区別しやすくなる
背景色でノートの種類を一目で区別できます。
- 仕事用 → グレー
- 勉強用 → 薄い黄色
- アイデアノート → パステルブルー
このように色分けすることで、ノートを開いた瞬間に用途が分かるようになります。
3. 書いた内容が整理され見やすくなる
背景に罫線や方眼を入れることで、手書きやレイアウトが整いやすくなります。図形や表を書き込む際にも非常に便利です。
OneNote(デスクトップ版)で背景色を変更する方法
Microsoft 365などで利用できる「OneNoteデスクトップ版」では、背景色の設定は比較的簡単です。具体的な手順を説明します。
1. 背景色の設定手順
- 背景色を変えたいページを開く
- 上部リボンから [表示] タブをクリック
- [ページの色] を選択
- 好みの背景色をクリックするだけで反映される
選べる色は限定されていますが、淡い色が中心で、長時間の作業に向いたカラーが揃っています。
2. 背景に罫線や方眼を入れる方法
背景色と一緒にページルール(罫線・方眼)を使うとさらに見やすくなります。
- [表示] タブ → [罫線と方眼] を選択
- 罫線の種類や太さを選ぶ
手書きでのメモ作成や、イラスト・図形を描くときに非常に便利です。
3. 背景色を解除する方法
背景色を元の白色に戻すには、
- [ページの色] → [なし]
を選ぶだけでOKです。
OneNote for Windows 10 での背景色の変更方法
OneNoteにはもう一つのバージョン「OneNote for Windows 10」があります。こちらはUIが異なるため、背景色の設定手順も少し違います。
1. 背景色の設定手順
- ページ右上の 「…(その他)」 をクリック
- [ページのスタイル] を選択
- [ページの色] から好きな背景色を選ぶ
Windows 10版では、よりシンプルなUIで直感的に操作できます。
2. 罫線や方眼を設定する方法
- [表示] タブを開く
- [罫線] または [方眼] を選択
ルールの種類が豊富で、学習用ノートに活用しやすいのが特徴です。
背景色を使い分けてノートを整理するテクニック
ただ背景色を変えるだけでなく、目的に合わせて色を使い分けることでノートが整理されやすくなります。
1. プロジェクトごとに色分類する
以下のようにページを色分類することで、一瞬で内容を判断できます。
- プロジェクトA → 薄い青
- プロジェクトB → 薄い緑
- 個人メモ → クリーム色
同じノート内でも、ページごとに色分けすれば混乱しません。
2. 重要メモはコントラストの強い色を使う
背景色を濃くして、文字色を白にする方法もあります。ただし濃い色は目が疲れやすいので、長時間閲覧するページには不向きです。
3. 共有ノートでも色は有効
共有ノート内で背景色を使い分けると、メンバーがどのページを担当しているか一目で分かります。
背景色に関するよくある問題と解決方法
背景色を変える際に「色が変わらない」「プリント時に色が出ない」などの疑問が出ることがあります。
1. 背景色が反映されない場合
可能性としては以下が挙げられます。
- ページが保護されている
- 古いOneNote形式のページを開いている
- アプリが最新でない
まずはOneNoteを最新バージョンに更新してみてください。
2. 印刷すると背景色が表示されない
OneNoteでは、印刷時に背景色が反映されない場合があります。これは仕様であり、対策としては以下があります。
- 印刷する前に PDF としてエクスポート(背景色が反映されることが多い)
- Word へ送ってから印刷する
PDF化がもっとも確実な方法です。
3. 背景色をカスタムカラーにしたい
残念ながらOneNoteは「任意のRGBカラー指定」はできません。
しかし以下の方法で疑似的に実現できます。
- 背景として画像を挿入し、サイズをページ全体に合わせる
- 背景にロックして書き込み領域を確保する
やや手間ですが、ブランドカラーなど特定の色を使いたい場合に便利です。
スマホ版OneNoteで背景色は設定できる?
スマホ版アプリ(iOS/Android)では、現状「背景色の変更」は対応していません。
そのため背景色を変更したい場合は、パソコン版で設定し、その内容をスマホで閲覧する形になります。
背景色を使ってOneNoteをもっと便利にする活用例
背景色はアイデア次第で様々な活用ができます。おすすめの使い方を紹介します。
1. 会議メモのテンプレートを作る
背景色と罫線を設定して「会議用メモテンプレート」を作成すれば、毎回整ったノートが使えます。
2. 勉強ノートとして利用する
暗記項目ごとに色を変えれば、視覚的に覚えやすいノートになります。
3. 日記や日報を色分けする
曜日ごとに色を変えると、後から見返したときに整然と見えます。
背景色設定でOneNoteの使いやすさを大幅アップさせよう
OneNoteは背景色を変えるだけで、ノートの読みやすさや使いやすさが劇的に変わります。
- デスクトップ版は [表示] → [ページの色]
- Windows 10版は 「…」→[ページのスタイル] → [ページの色]
という簡単な操作で設定でき、罫線や方眼と組み合わせれば作業効率がさらに向上します。
特に、
- 勉強用
- 仕事用
- 共有ノート
- デザインノート
など用途の多いユーザーほど、背景色の活用はメリットが大きい機能です。
背景色をうまく使い分けて、自分だけの最適なノート環境を整えてみてください。
