ビジネスメールでは、誤字や脱字は誰にでも起こり得るミスです。
一度送ってしまったメールを取り消すことはできないため、気づいた時点で迅速にお詫びと訂正をすることが大切です。特に取引先や上司などに送った場合、信頼関係に関わることもあるため、誠意ある対応が求められます。
この記事では、誤字・脱字をしてしまった時のお詫びメールの基本的な考え方と、すぐに使える文例を紹介します。フォーマルな場面から、社内向けのカジュアルな修正メールまで幅広くカバーしていますので、状況に応じて使い分けてください。
目次
誤字・脱字をした時に必要なお詫びのポイント
誤字・脱字をしてしまった場合、以下の3点を押さえると、相手に誠意が伝わりやすくなります。
- 迅速な対応
気づいたらすぐに訂正メールを送りましょう。時間が経つほど相手の混乱を招きます。 - 簡潔なお詫び
長々と謝罪するより、要点を押さえた簡潔なお詫びが好印象です。 - 正しい情報の提示
間違えた部分を明確にし、正しい内容を添えて伝えます。
誤字・脱字をした際のメール文例(取引先向け)
文例1:基本的なお詫びと訂正
件名:先ほどのメール訂正のお願い
〇〇株式会社
〇〇様
いつも大変お世話になっております。△△株式会社の□□でございます。
先ほどお送りしましたメールに誤字がございました。
「〇〇部長様」と記載すべきところを「〇〇課長様」と誤って記載してしまいました。
大変失礼いたしました。
正しくは以下の通りでございます。
――――――――――
〇〇部長様
――――――――――
以後このようなことがないよう十分注意いたします。
引き続きよろしくお願いいたします。
△△株式会社
□□
文例2:納期や日付を誤記した場合
件名:納期に関する訂正とお詫び
〇〇株式会社
〇〇様
お世話になっております。△△株式会社の□□です。
本日ご案内した納期について、誤りがございましたので訂正申し上げます。
(誤)10月25日(火)納品予定
(正)10月15日(土)納品予定
誤った情報をお伝えし、ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
改めて、15日(土)に確実に納品させていただきます。
今後は確認を徹底し、このようなことがないよう注意してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
△△株式会社
□□
社内向けの誤字・脱字訂正メール文例
文例3:上司宛ての誤記訂正
件名:先ほどのメール訂正について
〇〇部長
お疲れさまです。△△です。
先ほどのメールに誤りがありました。
「売上実績:350万円」と記載しましたが、正しくは「450万円」です。
ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
△△
文例4:同僚への軽い訂正
件名:訂正のご連絡
〇〇さん
先ほどのメールで、会議開始時間を「13:00」とご案内しましたが、正しくは「13:30」です。
混乱させてしまい申し訳ありません。
よろしくお願いします。
△△
誤字・脱字をした時に避けたい対応
お詫びメールを送るときに、やってはいけない対応もあります。
- 無視すること
小さな誤字であっても、重要な場面では相手に不信感を与える可能性があります。 - 長すぎる言い訳
「急いでいたので」「忙しかったので」といった言い訳は逆効果です。 - 何度も同じミスをすること
繰り返すと「確認を怠っている」と信頼を損ないます。
誤字・脱字を防ぐための工夫
誤字脱字はゼロにすることは難しいですが、工夫次第で減らすことができます。
- 送信前に声に出して読む
読み上げることで見落としに気づきやすくなります。 - 校正支援ツールを活用する
WordやGoogleドキュメントの校正機能を利用しましょう。 - 送信時間を少し置く
書いた直後よりも、数分後に確認すると冷静に見直せます。
まとめ
誤字・脱字は誰にでも起こり得るものですが、対応次第で信頼を守ることができます。
大切なのは、迅速な訂正と誠実なお詫びです。相手に混乱を与えないよう、正しい情報を明確に伝え、今後の再発防止を約束することが重要です。
本記事で紹介した文例を状況に合わせて活用すれば、ビジネスシーンでの信頼関係を保ちながら誠意ある対応ができるはずです。