Wordの段組み機能を徹底解説!美しいレイアウトで読みやすさアップする方法

Word(ワード)には、文章を読みやすく整えるための便利な機能がたくさんあります。その中でも「段組み」は、文章を新聞や雑誌のように複数の段に分けて配置することができる機能です。長文や案内文、パンフレットの作成などにおいては、この段組みを使うことで、見た目がスッキリし、情報が整理された印象になります。この記事では、Wordの段組み機能の基本的な使い方から応用的な設定まで、わかりやすく丁寧に解説していきます。初心者の方でもすぐに活用できるよう、画像の入れ方や調整方法についても触れていきます。


段組みとは?機能の概要と使うメリット

段組みとは、1ページ内に複数の縦列(段)を設定し、文章を分割表示するレイアウト方法です。新聞や広報誌、ニュースレターなどではよく見られる形式で、ビジネス文書や案内チラシでも活用されています。

メリットは以下のとおりです:

  • 文章が長くなっても見た目が整理される
  • 読者の視線移動が自然になり、読みやすさが増す
  • プロフェッショナルな印象を与えることができる

Wordでは、1段・2段・3段など複数の形式を簡単に選べるようになっています。


基本的な段組みの設定方法

Wordで段組みを設定する方法はとても簡単です。以下に手順を紹介します。

1. 段組みを設定したい文章を選択する
段組みにしたい範囲が決まっている場合は、その部分をマウスでドラッグして選択します。全体に適用したい場合は、選択しなくてもOKです。

2. 「レイアウト」タブを開く
画面上部の「レイアウト」タブをクリックします(バージョンによっては「ページレイアウト」と表記されている場合もあります)。

3. 「段組み」を選択
「段組み」ボタンをクリックすると、「1段」「2段」「3段」「左寄せ」「右寄せ」「段組みの詳細設定」が表示されます。

4. 好きな段組みをクリックするだけ
「2段」や「3段」など、希望の段数を選ぶと、選択範囲またはドキュメント全体に段組みが適用されます。


段組みの詳細設定でできること

段組みの「詳細設定」をクリックすると、より細かいカスタマイズができます。

設定可能な項目:

  • 段の数(最大8段まで設定可能)
  • 段と段の間の間隔(初期設定は1.0cm)
  • 線を入れるかどうか(段と段の間に線を表示)
  • 特定のページや選択範囲のみに適用するかどうか

たとえば、段の間に線を入れることで、視覚的な区切りが明確になり、よりプロフェッショナルな見た目になります。


段組み内での改行や改段の方法

段組みを使っていると、意図的に次の段に移動したくなる場面もあります。そういった場合には「段区切り」を使います。

段区切りの方法:

  1. カーソルを段を変えたい位置に置く
  2. 「レイアウト」タブ →「区切り」→「段区切り」を選択

これで強制的に次の段に文章を送ることができます。改ページとは異なり、ページ内での段の切り替えに使う点がポイントです。


段組みと画像・表の配置のコツ

段組みの中に画像や表を挿入するときは、レイアウトが崩れやすくなるため注意が必要です。

画像の挿入ポイント:

  • 画像の「文字列の折り返し」設定を「行内」以外(四角形や外周)にすることで、段内にうまく収まります
  • 画像が段をまたがないように、あらかじめ画像の位置を段内に収めるよう調整しましょう

表の場合:

表は段内にうまく表示できないこともあるため、段組み外に配置したり、段組みを解除したうえで配置する方法も有効です。


特定の部分だけ段組みにする方法

文章全体ではなく、一部分だけ段組みにしたい場合は「セクション区切り」を使います。

手順:

  1. 段組みしたい部分の前後に「セクション区切り(次のページ)」を挿入
  2. 対象部分のみ選択し、「段組み」を設定

これにより、例えば最初の1ページ目は通常レイアウトで、2ページ目から2段組みという構成も可能です。文書の表紙や目次と本文を分けるときなどに便利なテクニックです。


段組みがうまく反映されない時の対処法

段組みが設定されない、思った通りに表示されない場合には、以下の点をチェックしましょう。

  • 選択範囲が正しく選ばれているか
  • セクション区切りとの関係性を確認
  • 段組みが適用されていないテンプレートを使用していないか
  • 表や画像などの影響で段組みが崩れていないか

特にセクション区切りが複数挿入されている文書では、思わぬ箇所に段組みが適用されていることがあるため、ドラフト表示にして確認するのがおすすめです。


実務で使える段組みの活用事例

最後に、段組みの活用例をいくつか紹介します。

  • チラシや案内文:2段組みにすることで視線の移動がスムーズに
  • ニュースレターや会報誌:3段にして雑誌のような印象に
  • ビジネス資料のコラム:右側だけ段組みにして情報をコンパクトに掲載
  • Q&Aページ:左右に質問と回答を並べて配置

段組みをうまく使えば、Word文書も一気に読みやすく、見た目も整った印象になります。


まとめ

Wordの段組み機能は、見た目の整った文書を簡単に作るための便利なツールです。基本的な設定だけでなく、詳細設定や段区切り、セクション区切りと組み合わせることで、思い通りのレイアウトが実現できます。ビジネスでもプライベートでも、見やすく伝わる文章作りにぜひ活用してみてください。

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