動画を編集するときに、「この部分だけ切り取りたい」「長すぎる動画を分割したい」と感じたことはありませんか。
動画の分割は、不要なシーンをカットしたり、SNSやYouTubeに最適な長さに調整するうえで欠かせない基本操作です。
本記事では、パソコン・スマホのどちらでもできる動画の分割方法を、無料ツール・ソフト・アプリ別にわかりやすく解説します。
初心者でも迷わず使える実践的な手順を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
動画を分割する目的とは?
動画を分割する主な目的は、「不要部分の削除」「動画の長さ調整」「複数シーンの切り出し」などです。
たとえばYouTube用の動画では、オープニングやエンディングを別ファイルとして保存することで、テンプレート化が可能になります。
また、長時間の映像を複数の短い動画に分割すれば、SNSやショート動画向けに再利用できます。
動画を分割することで、編集の自由度が上がり、視聴者の離脱を防ぐ構成が作りやすくなるのです。
Windowsで動画を分割する方法
1. 「フォト」アプリを使う方法
Windows 10・11に標準搭載されている「フォト」アプリには、簡単な動画編集機能があります。
手順:
- 分割したい動画を右クリックし、「プログラムから開く」→「フォト」を選択。
- 上部メニューの「編集と作成」→「トリミング」をクリック。
- スライダーで範囲を指定して「コピーを保存」を選びます。
- 複数箇所を切り出したい場合は、同じ手順を繰り返します。
操作は直感的で、特別なソフトをインストールする必要がありません。
2. Clipchampを使う方法
Windows 11では「Clipchamp」という動画編集アプリが標準でインストールされています。
これはMicrosoft公式の動画編集ツールで、分割・結合・字幕・音楽挿入など幅広い機能を備えています。
手順:
- Clipchampを起動し、新しいプロジェクトを作成。
- 動画ファイルをタイムラインにドラッグ。
- 分割したい位置に再生バーを合わせて「ハサミ」アイコンをクリック。
- 不要な部分を削除するか、個別に保存します。
無料でも高品質な編集が可能で、初心者におすすめです。
Macで動画を分割する方法
1. QuickTime Playerを使う
Mac標準の「QuickTime Player」でも動画の分割が可能です。
手順:
- QuickTime Playerで動画を開く。
- 「編集」→「トリム」を選択。
- 黄色のバーで切り出し範囲を指定。
- 「トリム」をクリックして保存。
複数の部分を分割するには、同じ手順を繰り返して必要なシーンを別ファイルとして保存します。
2. iMovieで分割編集
より自由な編集をしたい場合は、Apple純正の「iMovie」を使いましょう。
手順:
- iMovieを開き、新しいプロジェクトを作成。
- 動画をドラッグしてタイムラインに配置。
- 分割したい位置で右クリックし「クリップを分割」。
- 不要な部分を削除、または個別保存。
iMovieは無料ながらプロ並みの編集ができ、分割後の再構成も簡単です。
スマホで動画を分割する方法
1. iPhoneの場合(iMovieアプリ)
iPhoneでは無料の「iMovie」アプリが便利です。
手順:
- iMovieを開き、「ムービーを作成」をタップ。
- 分割したい動画を選択。
- タイムライン上でカットしたい位置をタップし、「分割」を選ぶ。
- 各シーンを削除または保存します。
操作がシンプルで、SNS用の短い動画を作るときにも最適です。
2. Androidの場合(CapCutやInShotなど)
Androidでは「CapCut」や「InShot」が人気です。
CapCutの手順:
- アプリを開き「新しいプロジェクト」を作成。
- 動画をタイムラインに追加。
- 分割したい位置で「分割」ボタンをタップ。
- 不要部分を削除または保存。
これらのアプリは無料で使える上、BGMや字幕の追加なども簡単に行えます。
無料ソフトで動画を分割するおすすめツール
1. Shotcut(Windows/Mac対応)
オープンソースの無料ソフトで、軽快に動作します。
シンプルなインターフェースながら、動画の分割・結合・エフェクト追加まで対応。
特徴:
- 無料で広告なし
- カットや分割がフレーム単位で可能
- 多くの形式に対応(MP4, MOV, AVIなど)
2. Avidemux
動画分割に特化した軽量ソフトです。再エンコードなしで高速カットが可能。
特徴:
- 動画の品質を落とさずに分割
- 「A」「B」マーカーで範囲指定
- 保存もワンクリックで簡単
長時間の動画を効率よく分割したい人におすすめです。
YouTube動画を分割する場合
YouTube上で動画を分割したい場合、直接切ることはできません。
代わりに、「YouTube Studio」→「エディタ」機能を使えば、不要部分をカットできます。
手順:
- YouTube Studioにログイン。
- 「コンテンツ」→編集したい動画を選択。
- 「エディタ」タブで「トリム」ボタンをクリック。
- 開始・終了位置を調整して保存。
また、アップロード前に分割しておくと、チャプター機能で動画の見やすさも向上します。
分割した動画の保存と形式の注意点
分割した動画を保存するときは、形式(拡張子)と画質設定に注意しましょう。
- 一般的な形式:MP4(汎用性が高くおすすめ)
- 高画質用:MOV、AVI
- SNS向け:MP4(H.264コーデック)
再エンコードを繰り返すと画質が劣化するため、必要な部分だけを編集して保存するのが理想です。
分割作業を効率化するコツ
- シーンごとにメモを取る
分割前にタイムコードをメモしておくと、後から編集しやすくなります。 - テンプレートを活用する
オープニング・エンディングを別動画として管理することで、効率的な再利用が可能です。 - 保存フォルダを整理
分割後のファイル名に「_part1」「_part2」など番号を付けると管理が簡単です。
まとめ
動画の分割は、編集の基本でありながら最も使う機能の一つです。
Windowsなら「フォト」や「Clipchamp」、Macなら「QuickTime」や「iMovie」、スマホなら「CapCut」や「InShot」などを使えば、誰でも簡単に操作できます。
分割した動画はSNS投稿、YouTube編集、ショート動画作成などに活用でき、効率的なコンテンツ制作が可能になります。
まずは身近なツールで一度試して、動画編集の第一歩を踏み出してみましょう。
