Windowsのバッチコマンド「systeminfo」とは?使い方と活用法を徹底解説

Windowsには、システムの詳細情報を取得できる「systeminfo」コマンドがあります。このコマンドを使用すると、OSのバージョン、インストール日、シリアルナンバー、CPU、メモリの情報など、さまざまな情報を簡単に確認できます。本記事では、「systeminfo」コマンドの基本的な使い方から、実務での活用方法までを詳しく解説します。

「systeminfo」コマンドとは?

「systeminfo」は、Windowsのシステム情報を取得するためのバッチコマンドの1つです。このコマンドを実行することで、現在使用しているWindowsマシンの詳細な情報を取得できます。

取得できる情報の例

  • OS名とバージョン
  • システムのインストール日
  • シリアルナンバー
  • BIOSの情報
  • プロセッサ情報(CPU)
  • メモリ(RAM)の詳細
  • ネットワーク設定情報

「systeminfo」コマンドの基本的な使い方

「systeminfo」コマンドは、コマンドプロンプト(cmd)またはバッチスクリプトで使用できます。

コマンドの実行方法

  1. Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開く。
  2. 「cmd」と入力してEnterを押す。
  3. 以下のコマンドを入力してEnterを押す。
systeminfo

このコマンドを実行すると、コンピューターの詳細なシステム情報が一覧表示されます。

systeminfo の出力結果の解説

「systeminfo」コマンドを実行すると、多くの情報が表示されます。主要な項目を説明します。

OS 名とバージョン

OS 名: Microsoft Windows 11 Pro
OS バージョン: 10.0.22621 N/A ビルド 22621

使用しているWindowsのバージョンとビルド番号が表示されます。

システムのインストール日

システム起動時間: 2023/10/10, 12:34:56

この項目では、Windowsがインストールされた日時がわかります。

プロセッサ(CPU)

プロセッサ: Intel(R) Core(TM) i7-12700K CPU @ 3.60GHz

搭載されているCPUの型番が表示されます。

メモリ情報

実装メモリ (RAM): 16.0 GB

搭載されている物理メモリの容量を確認できます。

systeminfo の活用例

1. システム情報をテキストファイルに保存

以下のコマンドで、取得した情報をファイルに保存できます。

systeminfo > systeminfo.txt

これにより、「systeminfo.txt」というファイルに情報が出力され、後で確認できます。

2. 特定の情報だけを抽出

例えば、OSのバージョン情報のみを取得したい場合、find コマンドを組み合わせて使用できます。

systeminfo | find "OS バージョン"

3. 複数台のPCの情報を取得

企業や組織で複数のPCのシステム情報を一括で取得したい場合、以下のようなバッチスクリプトを使用できます。

for /f %%i in (computers.txt) do @echo %%i >> result.txt & systeminfo /s %%i >> result.txt

このスクリプトでは、computers.txt に記載されたコンピューター名(またはIPアドレス)を使って、それぞれのPCのシステム情報をresult.txtに出力します。

systeminfo コマンドの制限と注意点

  • 管理者権限が必要な場合がある: 一部の情報を取得するためには、管理者としてコマンドプロンプトを実行する必要があります。
  • 言語の違いによる影響: find コマンドで情報を抽出する場合、日本語版と英語版で表記が異なるため注意が必要です。
  • 出力が長いため、スクロールが必要: 出力結果が長いため、more コマンドを使ってページごとに表示することもできます。
systeminfo | more

まとめ

「systeminfo」コマンドは、Windowsのシステム情報を簡単に取得できる便利なコマンドです。基本的な使い方だけでなく、特定の情報を抽出したり、ファイルに保存したりすることで、より実用的に活用できます。特に企業でのIT管理やPCの状態確認には役立つため、ぜひ活用してみてください。

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