Windowsのバッチコマンド tree の使い方を徹底解説!便利なオプションと活用例

Windowsのコマンドプロンプトには、フォルダの階層構造を視覚的に表示する tree コマンドがあります。このコマンドを使うと、現在のディレクトリや指定したフォルダの構造を簡単に確認でき、ファイル整理やフォルダ管理に役立ちます。

本記事では、tree コマンドの基本的な使い方から便利なオプション、さらにはバッチファイルへの応用まで詳しく解説します。コマンドプロンプトを活用したい方は、ぜひ参考にしてください。


tree コマンドとは?

tree コマンドは、Windowsのコマンドプロンプトでディレクトリ(フォルダ)の構造を階層的に表示するためのコマンドです。以下のような用途で活用できます。

  • フォルダの構造を視覚的に確認したいとき
  • バッチ処理でフォルダ構造をログに出力したいとき
  • システムのディレクトリ構造を文書化したいとき

実際にコマンドを実行すると、以下のようにフォルダ構造が表示されます。

cmdコピーする編集するC:.
├───Documents
│   ├───Reports
│   ├───Work
│   └───Personal
├───Downloads
└───Pictures
    ├───Vacation
    └───Family

tree コマンドの基本的な使い方

1. 現在のディレクトリのツリー構造を表示する

単に tree コマンドを実行すると、現在のディレクトリ(カレントディレクトリ)とそのサブフォルダのツリー構造が表示されます。

cmdコピーする編集するtree

このコマンドを実行すると、コマンドを実行したフォルダ以下のディレクトリ構造が表示されます。


tree コマンドのオプション一覧

tree コマンドには、表示をより便利にするオプションがあります。

オプション説明
/Fフォルダだけでなく、フォルダ内のファイルも表示する
/AASCII文字で表示する(罫線ではなく + や `

2. ファイルを含めてツリー構造を表示する (/F)

tree コマンドに /F オプションをつけると、フォルダだけでなく、各フォルダ内にあるファイル名も表示できます。

cmdコピーする編集するtree /F

実行結果(例):

cmdコピーする編集するC:.
├───Documents
│   ├───Reports
│   │       report1.docx
│   │       report2.docx
│   ├───Work
│   │       work_notes.txt
│   └───Personal
│           diary.txt
├───Downloads
└───Pictures
    ├───Vacation
    │       beach.jpg
    │       sunset.png
    └───Family
            family_photo.jpg

3. 文字化けを防ぐASCIIモード (/A)

Windowsのコマンドプロンプトは、通常 tree の結果を罫線で表示します。しかし、環境によっては文字化けすることがあります。その場合、/A オプションを使うことで、ASCII文字を使った表示に変更できます。

cmdコピーする編集するtree /A

実行結果(例):

cmdコピーする編集するC:.
+---Documents
|   +---Reports
|   |       report1.docx
|   |       report2.docx
|   +---Work
|   |       work_notes.txt
|   \---Personal
|           diary.txt
+---Downloads
\---Pictures
    +---Vacation
    |       beach.jpg
    |       sunset.png
    \---Family
            family_photo.jpg

このように、+| を使ってツリー構造が表現されるため、文字化けしづらくなります。


tree コマンドの実用例

4. 指定したフォルダのツリー構造を表示する

デフォルトでは現在のフォルダを対象としますが、特定のフォルダを指定することもできます。

cコピーする編集するtree C:\Users\Public\Documents /F

このコマンドを実行すると、C:\Users\Public\Documents フォルダ以下のツリー構造を表示します。


5. 結果をテキストファイルに出力する

ツリー構造の結果をファイルに保存したい場合は、リダイレクトを使います。

cmdコピーする編集するtree C:\Users\Public\Documents /F > folder_structure.txt

このコマンドを実行すると、folder_structure.txt というファイルに結果が保存されます。後で notepad folder_structure.txt と入力すれば、メモ帳で確認できます。


6. バッチファイルに tree を組み込む

バッチファイルに tree コマンドを組み込んで、フォルダ構造を定期的に記録するスクリプトを作ることもできます。

バッチファイルの例(tree_log.bat):

batコピーする編集する@echo off
echo %date% %time% > C:\tree_log.txt
tree C:\Users\Public\Documents /F >> C:\tree_log.txt
echo ツリー構造の記録が完了しました!

このスクリプトを実行すると、指定したフォルダのツリー構造が C:\tree_log.txt に記録されます。


まとめ

tree コマンドは、Windowsのフォルダ構造を視覚的に把握するのに便利なツールです。特に /F/A オプションを使うと、ファイルの一覧を含めたり、文字化けを防いだりすることができます。また、バッチファイルに組み込むことで、フォルダ構造の記録や管理にも応用できます。

コマンドプロンプトを使う機会が多い方は、ぜひ tree コマンドを活用してみてください!

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