Windowsのバッチコマンド taskilist の使い方|プロセス管理を効率化する方法

Windowsのシステム管理において、実行中のプロセスを確認することは非常に重要です。タスクマネージャーを開いて手動で確認する方法もありますが、コマンドラインで簡単に取得できる方法として taskilist コマンドがあります。

taskilist を使うことで、バッチファイルを活用して特定のプロセスを監視したり、自動処理を組み込むことが可能です。本記事では、taskilist コマンドの基本的な使い方から応用テクニックまでを詳しく解説します。


taskilist コマンドとは?

taskilist は、Windowsのコマンドプロンプトで使用できるコマンドで、実行中のプロセスを一覧表示する機能を持っています。タスクマネージャーの「プロセス」タブと同じような情報を取得できますが、バッチファイルと組み合わせることで、より高度な管理が可能になります。

基本的な使い方

taskilist の基本構文は以下の通りです。

cmdコピーする編集するtasklist

これを実行すると、現在実行中のプロセスのリストが表示されます。

例:

arduinoコピーする編集するイメージ名             PID セッション名       セッション# メモリ使用量
===================== ===== ================ ========= ===========
explorer.exe         1234 Console          1        18,000 K
cmd.exe              5678 Console          1        2,000 K

このように、各プロセスの プロセス名(イメージ名)、PID(プロセスID)、セッション情報、メモリ使用量 などが一覧で表示されます。


オプションを活用する

taskilist にはさまざまなオプションがあり、出力をカスタマイズできます。

1. 特定のプロセスのみを表示する

特定のプロセスだけを表示する場合は /FI フィルタを使用します。

cmdコピーする編集するtasklist /FI "IMAGENAME eq notepad.exe"

これにより、notepad.exe のみを表示できます。

2. メモリ使用量が多いプロセスを確認

メモリ使用量が10MB以上のプロセスを表示する場合は以下のようにします。

cmdコピーする編集するtasklist /FI "MEMUSAGE gt 10000"

MEMUSAGE gt 10000 の部分で、10MB(10,000 KB)以上のプロセスのみ表示します。

3. PID(プロセスID)を指定して情報を取得

プロセスID(PID)が1234のプロセスを表示する場合は以下のようにします。

cmdコピーする編集するtasklist /FI "PID eq 1234"

特定のプロセスの詳細情報を取得したい場合に便利です。


応用編:バッチファイルでプロセス管理

1. 特定のプロセスが実行されているか確認するバッチスクリプト

以下のバッチスクリプトは notepad.exe が実行中かどうかを確認し、実行中ならメッセージを表示します。

cmdコピーする編集する@echo off
tasklist /FI "IMAGENAME eq notepad.exe" | find /I "notepad.exe" >nul
if %errorlevel%==0 (
    echo Notepad は実行中です。
) else (
    echo Notepad は実行されていません。
)

2. 指定したプロセスを自動で終了させるバッチスクリプト

以下のスクリプトは notepad.exe を終了させます。

cmdコピーする編集する@echo off
taskkill /IM notepad.exe /F
echo Notepad を終了しました。

taskkill コマンドと組み合わせることで、不要なプロセスを自動で終了できます。

3. 実行中のプロセスをログに記録するバッチスクリプト

以下のスクリプトは、現在のプロセス一覧を log.txt に記録します。

cmdコピーする編集する@echo off
tasklist > process_log.txt
echo プロセス一覧を記録しました。

このように、taskilist の出力をファイルに保存すれば、過去のプロセス情報を記録・分析できます。


活用事例

1. サーバーの定期監視

サーバーの管理者が、特定のプロセスが動作しているかどうかを確認し、異常があれば通知する用途で taskilist を利用できます。

2. メモリリークの調査

特定のアプリケーションのメモリ使用量を定期的にチェックし、異常な増加があれば管理者に通知する仕組みを作れます。

3. バッチファイルでの自動処理

特定のプロセスが動いていなければ起動させる、といった自動化にも taskilist は活用できます。


まとめ

taskilist コマンドは、Windows のプロセス管理において非常に便利なツールです。

  • 基本的な使い方では、実行中のプロセス一覧を取得できる
  • フィルタオプションを使うことで特定のプロセスを抽出できる
  • taskkill と組み合わせることでプロセスの終了が可能
  • バッチスクリプトと組み合わせることで、自動監視やログの記録ができる

バッチファイルを活用することで、日常的なプロセス管理がより効率的になります。ぜひ、業務の効率化に taskilist を活用してみてください。

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