Windowsの電源管理をより細かく制御したいと考えたことはありませんか？
Windowsには「powercfg」という強力なコマンドがあり、バッテリーの状態を確認したり、電源設定を変更したりすることができます。
このコマンドを活用すれば、PCの電源効率を向上させ、バッテリー寿命を延ばすことが可能です。
本記事では、powercfgコマンドの基本的な使い方から、便利な活用方法までを詳しく解説します。
コマンドプロンプトやバッチファイルで利用する方法についても触れるので、ぜひ参考にしてください。
powercfgコマンドとは？
powercfgの概要
powercfg は、Windowsに標準搭載されている電源管理コマンドで、主に以下のようなことができます。
- 電源プランの変更や管理
- バッテリーの詳細情報の取得
- スタンバイや休止状態の設定変更
- スリープ解除の原因特定
バッチファイルで活用することで、電源管理の自動化 も可能になります。
powercfgコマンドの基本的な使い方
powercfgの実行方法
- コマンドプロンプトを管理者権限で起動
- 「スタート」→「cmd」と入力→「管理者として実行」を選択
- 基本的なpowercfgコマンドを入力してみる batコピーする編集する
powercfg /?これにより、使用可能なオプション一覧が表示されます。
よく使われるpowercfgコマンド一覧
1. 現在の電源プランを表示
batコピーする編集するpowercfg /query
このコマンドで現在の電源プランとその詳細を確認できます。
2. 利用可能な電源プランを確認
batコピーする編集するpowercfg /list
システムに登録されているすべての電源プランを一覧表示します。
3. 電源プランを変更
batコピーする編集するpowercfg /setactive <GUID>
<GUID> の部分に適用したい電源プランのIDを入力すると、電源プランを切り替えられます。
電源プランのIDは powercfg /list で取得できます。
例: バランスプランに切り替える
batコピーする編集するpowercfg /setactive 381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e
4. バッテリーの詳細情報を取得
batコピーする編集するpowercfg /batteryreport /output "C:\battery_report.html"
バッテリーの使用履歴や充電サイクルなどの詳細なレポートをHTMLファイルとして出力します。
ファイルを開くことで、消耗状況を確認できます。
5. PCがスリープから復帰した原因を調べる
batコピーする編集するpowercfg /lastwake
最近PCがスリープから復帰した原因を特定できます。
6. どのデバイスがPCをスリープ解除しているか調べる
batコピーする編集するpowercfg /devicequery wake_armed
スリープ解除を許可されているデバイス一覧を表示します。
不要なデバイスを無効にすれば、意図しないスリープ解除を防げます。
powercfgコマンドをバッチファイルで活用する
バッチファイルを作成することで、電源設定の変更を自動化できます。
以下は、バッテリー情報を取得するバッチスクリプトの例 です。
batコピーする編集する@echo off
echo バッテリー情報を取得中...
powercfg /batteryreport /output "%USERPROFILE%\Desktop\battery_report.html"
echo レポートをデスクトップに出力しました。
pause
このスクリプトを battery_report.bat などの名前で保存し、ダブルクリックすると、バッテリー情報のHTMLファイル がデスクトップに作成されます。
まとめ
powercfgコマンドを使えば、Windowsの電源管理を細かく制御できる ことが分かりました。
特にバッチファイルと組み合わせることで、作業の自動化や電源設定の効率化が可能になります。
この記事を参考に、より快適なPC環境を構築 してみてください！