Windowsのネットワーク設定を確認したり、トラブルシューティングを行ったりする際に便利なのが「ipconfig」コマンドです。本記事では、「ipconfig」コマンドの基本的な使い方から応用テクニックまでを詳しく解説します。特に、バッチファイルを活用することでネットワーク設定の確認を自動化できる方法についても紹介します。
ipconfigコマンドとは？
「ipconfig」は、Windowsのコマンドプロンプトで使用できるネットワーク関連のコマンドの一つです。主に以下の用途で使用されます。
- ネットワークアダプターのIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイの確認
- DNSサーバーやDHCPの情報の取得
- ネットワーク接続のトラブルシューティング
- IPアドレスの更新（リリースやリニューアル）
コマンドプロンプトを開いて ipconfig を入力することで、基本的なネットワーク情報を取得できます。
基本的なipconfigの使い方
1. IPアドレスの確認
ipconfig コマンドを単体で実行すると、現在のネットワークアダプターの基本情報が表示されます。
ipconfig出力例：
Ethernet adapter イーサネット:
IPv4 Address. . . . . . . . . . . . : 192.168.1.10
Subnet Mask . . . . . . . . . . . . : 255.255.255.0
Default Gateway . . . . . . . . . . : 192.168.1.12. 詳細なネットワーク情報の表示
/all オプションを追加すると、より詳細な情報が表示されます。
ipconfig /allこれにより、MACアドレス（物理アドレス）、DHCPの有無、DNSサーバーの情報などが確認できます。
3. IPアドレスのリリースと更新
DHCPで割り当てられたIPアドレスをリリースするには以下のコマンドを使用します。
ipconfig /release新しいIPアドレスを取得するには以下のコマンドを実行します。
ipconfig /renewこれにより、ネットワーク設定がリフレッシュされ、接続が安定する場合があります。
ipconfigを活用したバッチファイルの作成
バッチファイルを作成することで、ネットワークの確認や再設定を自動化できます。
1. IPアドレスを取得して表示するバッチファイル
@echo off
echo 現在のIPアドレスを取得中...
ipconfig | findstr "IPv4 Address"
pauseこのバッチファイルを get_ip.bat などの名前で保存し、実行するとIPアドレスのみを表示できます。
2. IPアドレスを更新するバッチファイル
@echo off
echo IPアドレスを更新しています...
ipconfig /release
ipconfig /renew
echo 更新完了！
pauseこのバッチファイルを renew_ip.bat として保存すると、ダブルクリックするだけでIPアドレスの更新が可能です。
ipconfigのトラブルシューティング活用例
ネットワークトラブルが発生した際に、ipconfig コマンドを活用する方法を紹介します。
1. ネットワークアダプターのリセット
ネットワークが不安定な場合は、以下のコマンドでネットワーク設定をリセットできます。
netsh int ip reset2. DNSキャッシュのクリア
ウェブサイトにアクセスできない場合、DNSキャッシュをクリアすると解決することがあります。
ipconfig /flushdnsまとめ
「ipconfig」コマンドは、ネットワークの状態を素早く確認できる便利なツールです。特に、バッチファイルと組み合わせることで作業を効率化できます。本記事で紹介したコマンドを活用し、Windowsのネットワーク管理をよりスムーズに行いましょう。