Windows 11をインストールしたばかりの方や、新しいパソコンを購入したばかりの方にとって、まず最初に必要な設定のひとつが「Wi-Fi接続」です。
最近のノートパソコンやデスクトップはWi-Fi対応が標準ですが、「どうやって設定するの?」「トラブルがあった時はどうすればいい?」という疑問を持つ方も多いかもしれません。
この記事では、Windows 11でのWi-Fi接続の基本的な手順から、よくあるトラブルの対処法、便利な設定方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。
Wi-Fiに接続するための基本操作
Windows 11でWi-Fiに接続する方法はとてもシンプルです。
以下の手順で行えば、数分でインターネットに接続できます。
- タスクバー右下のネットワークアイコンをクリック
地球儀やWi-Fiのようなマークが表示されているので、それをクリックします。 - 利用可能なWi-Fiネットワーク一覧を表示
現在受信可能なWi-Fiネットワークが表示されます。 - 接続したいネットワークを選択
自宅のルーターや会社のネットワークなど、使いたいWi-Fi名(SSID)をクリックします。 - パスワードを入力して接続
「セキュリティキー」と呼ばれるWi-Fiのパスワードを入力します。 - 自動接続を有効にするか選択
一度接続したネットワークに今後も自動で接続するかを設定できます。
接続が成功すると、インターネットにアクセスできるようになります。
新しいWi-Fiネットワークを追加する方法
外出先や引っ越し後、新しいネットワークを追加する場面もあります。以下の手順で追加できます。
- 設定アプリを開く
スタートメニュー → 設定(歯車アイコン) →「ネットワークとインターネット」を選択。 - 「Wi-Fi」をクリック
Wi-Fiの状態や利用可能なネットワークの一覧が表示されます。 - 「利用可能なネットワークを表示」→ 接続したいネットワークを選択
ネットワーク名が見つかったら、クリックしてパスワードを入力。
もしネットワークが表示されない場合は、電波が届いていないか、SSIDが非公開になっている可能性があります。その場合は手動でSSIDを入力する必要があります。
自動接続の設定を変更する方法
たとえば「会社のWi-Fiには自動接続したくない」など、ネットワークごとに自動接続の設定を変更することができます。
- 設定 → ネットワークとインターネット → Wi-Fi →「既知のネットワークを管理」へ進む
- 一覧から対象のネットワークを選び、「プロパティ」をクリック
- 「このネットワークに自動的に接続する」チェックを外す
これで、次回からそのネットワークには手動で接続する必要がありますが、不要な自動接続を防ぐことができます。
接続できないときのトラブルシューティング
Wi-Fiに接続しようとしてもうまくいかない場合は、以下をチェックしましょう。
1. パスワードが間違っていないか
小文字・大文字の違いや、似ている文字(Oと0など)に注意。
2. 飛行機モードがONになっていないか
設定 → ネットワークとインターネット → 飛行機モードを確認しましょう。
3. Wi-Fiアダプターが無効になっていないか
設定 → デバイスマネージャー → ネットワークアダプター → Wi-Fiを右クリックして「有効にする」を選択。
4. トラブルシューティングツールを使う
設定 → システム → トラブルシューティング → その他のトラブルシューティング →「インターネット接続」から診断できます。
ネットワークの優先順位を設定する方法
複数のWi-Fiが自動接続対象になっていると、Windowsが勝手に選んでしまいます。
優先順位を明確にしたい場合はコマンドプロンプトを使う必要があります。
- 「cmd」でコマンドプロンプトを起動(管理者権限)
- 以下のコマンドを実行して現在の一覧を確認
netsh wlan show profiles
- 優先させたいネットワークに対して順序を変更
netsh wlan set profileorder name="ネットワーク名" interface="Wi-Fi" priority=1
このようにコマンドで制御することで、仕事用Wi-Fiや家庭用ネットワークを優先的に接続することが可能になります。
Wi-Fiのセキュリティ設定を確認する
公共のWi-Fiに接続する際は、セキュリティ設定をしっかり確認しましょう。
- 設定 → ネットワークとインターネット → Wi-Fi → 接続中のネットワークを選択
- 「プロパティ」内にある「セキュリティの種類」を確認
理想的なのは「WPA2-Personal」や「WPA3」が設定されていること。
「オープン」や「WEP」の場合は暗号化されていないため、個人情報の送受信には注意が必要です。
スマホのテザリングで接続する方法
スマホのモバイルデータを使ってWindows 11をインターネットに接続することもできます。
- スマホで「テザリング(モバイルホットスポット)」を有効にする
- Windows 11のWi-FiからそのSSIDを選択し、パスワードを入力して接続
出先でインターネットが必要なときなどに便利ですが、通信量に注意してください。
まとめ
Windows 11では、Wi-Fi設定は視覚的にもわかりやすく、初心者でも簡単に接続できるようになっています。
とはいえ、接続できないトラブルや、複数ネットワークでの管理には少し注意が必要です。
今回の記事では、基本操作から自動接続・優先設定・セキュリティ確認・テザリングまで網羅的にご紹介しました。
これからパソコンを使う機会が増える方も、安心してWi-Fi環境を構築してください。