Windows11では、デフォルトのタスクバー時計に「時」と「分」のみが表示され、「秒」は表示されません。作業中に正確な時間を把握したい方にとっては、秒単位での表示が重要です。
この記事では、Windows11の「設定」アプリの「日付と時刻」メニューから、秒を表示する方法をわかりやすく解説します。パソコン初心者の方にも安心して読んでいただけるよう、手順を画像なしでも理解できるよう丁寧に説明しています。タスクバーの時計に「秒」を追加表示することで、より正確な時間管理を実現しましょう。
なぜWindows11では秒が表示されていないのか
Windows11の初期設定では、タスクバーの時計に「秒」が表示されていません。これは、秒表示をオンにすることでリソース使用量が若干増加するため、Microsoftがパフォーマンスを優先して非表示にしているためです。
また、Windows10まではレジストリの編集が必要でしたが、Windows11の22H2以降では、設定アプリから簡単に秒表示をオンにすることができるようになりました。
秒表示を有効にするための条件
秒を表示するには、Windows11のバージョンが22H2以降である必要があります。もしそれ以前のバージョンを使用している場合、設定メニューに秒表示のオプションは表示されません。
以下の手順で自分のWindows11のバージョンを確認してみましょう。
- スタートメニューを右クリックし、「設定」を選択
- 左メニューから「システム」をクリック
- 画面下部の「バージョン情報」を選択
- 「Windowsの仕様」セクションで「バージョン」の欄を確認
「22H2」またはそれ以降であれば、秒表示の設定が可能です。
秒を表示する手順(設定アプリからの方法)
では、実際に秒を表示する設定を見ていきましょう。
手順1:設定アプリを開く
スタートメニューから「設定」を開くか、Windowsキー + I
を押して設定画面を開きます。
手順2:「時刻と言語」セクションを選択
左のメニューから「時刻と言語」を選び、「日付と時刻」をクリックします。
手順3:「時計に秒を表示する」をオンにする
画面を下にスクロールすると「追加の設定」セクションに「タスクバーの時計に秒を表示する」というスイッチがあります。これを「オン」にするだけで、時計に秒が表示されるようになります。
※変更はすぐに反映されます。特に再起動などは不要です。

秒表示ができない場合の対処法
「タスクバーの時計に秒を表示する」設定が見つからない場合、以下の可能性があります。
1. Windows11のバージョンが古い
前述の通り、22H2以前のバージョンでは秒表示の機能は搭載されていません。Windows Updateを行い、最新の状態にアップデートしてください。
2. グループポリシーやレジストリ制限
会社や学校の端末では、秒表示の設定が制限されている場合があります。その場合は、管理者に相談するか、ポリシーによる制限を解除する必要があります。
秒表示のメリットと注意点
秒表示をオンにすることで、次のような利点があります。
- ストップウォッチ代わりに使える
- 会議開始・終了の正確な時間を把握できる
- タイマーを使用する作業での補助になる
ただし、常に秒が更新されるため、わずかながらパソコンのリソース(CPUやバッテリ)を消費します。ノートPCを長時間バッテリーで使う方や、リソースの最適化を重視する方は、必要に応じてオン・オフを切り替えるのがよいでしょう。
レジストリから設定する方法(上級者向け)
もし22H2より前のバージョンを使っていて、どうしても秒を表示したい場合は、レジストリエディタを使って設定することもできます。
レジストリ編集手順:
Win + R
キーで「ファイル名を指定して実行」を開き、「regedit」と入力し、Enter- 以下のキーに移動 コピーする編集する
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
- 右側の空白部分で右クリック → 新規作成 → DWORD(32ビット)値
- 名前を「ShowSecondsInSystemClock」に変更
- ダブルクリックして値を「1」に設定し、PCを再起動
※レジストリの変更は、最悪の場合システム不安定の原因になります。必ず自己責任で行ってください。
まとめ
Windows11では、22H2以降のバージョンであれば設定メニューから簡単に時計に「秒」を表示できるようになっています。秒表示を有効にすることで、より正確な時間感覚が求められる作業に対応できるようになります。
設定方法は非常にシンプルで、数クリックで完了します。もし設定項目が見当たらない場合は、Windowsのバージョンを確認してアップデートを検討してみてください。
自分の使い方に合わせて、秒表示を活用してみましょう。