パソコンを使っていると「自分のPCのスペックってどれくらいだろう?」と気になることがあります。ゲームやソフトの動作要件を満たしているか確認したいときや、トラブルが起きたときにサポートへ問い合わせる際には、正確なスペックを把握しておくことが大切です。
Windowsに標準で搭載されている「dxdiag(DirectX 診断ツール)」を使えば、難しい知識がなくても数クリックでPCのスペックを確認できます。この記事では、「dxdiag」の起動方法から確認できる項目、活用方法まで、わかりやすく解説します。
dxdiagとは?
「dxdiag(ディーエックス・ダイアグ)」は、Windowsに標準搭載されている「DirectX 診断ツール」です。DirectXは、ゲームや映像処理に関わるWindowsの重要な仕組みで、その診断ツールとして提供されているのがdxdiagです。
主な役割は以下の通りです。
- PCの基本的なスペックを一覧表示
- DirectXのバージョンを確認
- グラフィックカードやサウンドデバイスの情報取得
- システムに関するトラブルの診断情報出力
特別なインストールは不要で、すぐに利用できる点がメリットです。
dxdiagの起動方法
dxdiagは、Windowsの検索やコマンド入力で簡単に起動できます。
方法1:検索から起動
- スタートボタンをクリック
- 検索欄に「dxdiag」と入力
- 表示された「dxdiag(DirectX 診断ツール)」をクリック
方法2:ショートカットキーから起動
- Windowsキー+R を同時に押す
- 「ファイル名を指定して実行」ウィンドウが表示される
dxdiag
と入力して「OK」をクリック
どちらの方法でも、数秒後に「DirectX 診断ツール」が立ち上がります。
dxdiagで確認できる情報
dxdiagには複数のタブがあり、それぞれ確認できる情報が異なります。

システムタブ
- コンピューター名
- Windowsのバージョン
- システムメーカー(メーカー名)
- プロセッサ(CPUの種類とクロック数)
- メモリ(搭載RAMの容量)
- DirectXバージョン
ディスプレイタブ
- グラフィックカード(GPU)の種類と搭載メモリ
- 画面解像度
- ドライバーのバージョン・日付
サウンドタブ
- 利用中のオーディオデバイス名
- ドライバー情報
入力タブ
- 接続されているキーボード・マウス・ゲームパッドなど
このように、PCの「基本構成」「グラフィック性能」「サウンド環境」が一目で把握できます。
dxdiagの活用シーン
「dxdiag」で得られる情報は、以下のようなシーンで役立ちます。
1. ゲームやソフトの動作要件確認
最新のゲームや動画編集ソフトは、一定以上のCPU・メモリ・GPU性能を必要とします。インストール前にdxdiagで自分のPC環境を確認すれば、動作可能かどうかを判断できます。
2. PCトラブル時のサポート用情報
メーカーやサポート窓口へ問い合わせる際、「お使いのPCの型番やスペックを教えてください」と言われることがあります。その際にdxdiagで確認した情報を伝えればスムーズです。
3. 中古PCの購入・販売時
中古PCを取引する際、CPUやメモリ、GPUの情報は必須です。dxdiagの画面をキャプチャして提示すれば、信頼性のある情報提供ができます。
4. 自分のPC環境の記録
定期的にdxdiagの情報を保存しておけば、アップグレード前後の比較やトラブルシューティングに役立ちます。
dxdiagの情報を保存する方法
dxdiagでは、表示された情報をテキストファイルとして保存できます。
保存手順
- dxdiagを起動
- ウィンドウ下部の「情報をすべて保存」ボタンをクリック
- 保存場所とファイル名を指定し、「保存」をクリック
このファイルをメールに添付すれば、サポート担当者へ正確な情報を共有できます。
dxdiagと他のPC情報確認方法の違い
Windowsには「dxdiag」以外にもPCスペックを確認する方法があります。
- 設定アプリ → 「システム」→「詳細情報」
- タスクマネージャー → 「パフォーマンス」タブ
- コマンドプロンプトやPowerShell →
systeminfo
コマンド
これらも便利ですが、dxdiagはグラフィックカードやDirectX関連情報まで網羅できる点で優れています。特にゲームや映像処理に関心がある人にとっては必須ツールです。
まとめ
「dxdiag(DirectX 診断ツール)」は、Windowsに標準搭載されている便利なツールで、CPU・メモリ・GPUなどの基本スペックからDirectX関連情報まで簡単に確認できます。
- 起動は「検索」または「Windowsキー+R」で「dxdiag」と入力するだけ
- CPUやメモリ、GPUの詳細がすぐにわかる
- 情報を保存してサポートに送ることも可能
PC初心者から上級者まで役立つツールですので、ぜひ一度試してみてください。