12月11日は、毎年さまざまな記念日が制定されている日です。国際的なものから日本独自の記念日まで幅広く、環境・文化・食べ物・医療など、多彩なテーマが含まれています。本記事では、12月11日に制定されている主な記念日の由来や意味、背景となる歴史をわかりやすく解説します。また、関連する雑学や生活に役立つトピックも交え、読み終える頃には「12月11日」に少し詳しくなれる内容にまとめました。季節の話題や雑学としてブログやSNSで共有するのにも役立つ内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
国際山岳デー（International Mountain Day）
12月11日は、国際連合によって定められた「国際山岳デー」です。2003年に国連総会で制定され、世界中の山岳環境の保全と持続可能な利用を促進することを目的としています。山は地球の重要な水源であり、多様な生物種や人々の暮らしを支える貴重な資源です。しかし、近年は地球温暖化や乱開発により、山岳地帯が大きな脅威にさらされています。
国際山岳デーでは、山の環境問題への理解を深め、保全に向けた取り組みを広げるため、世界各地でキャンペーンやイベントが実施されます。日本も山岳国として参加しており、登山文化の見直しや山岳への感謝を感じる良い機会です。
胃腸の日
12月11日は、「い（1）に（2）いい（11）」という語呂合わせから「胃腸の日」とされています。日本大衆薬工業協会が制定したもので、年末年始に向けて食事や飲み会が増える時期に、胃腸の健康を意識しようという願いが込められています。
胃腸はストレスや不規則な生活によって不調をきたしやすく、特に12月は暴飲暴食によって働きすぎになることも少なくありません。胃腸の日には、適度な食事、規則正しい生活、胃腸薬の適切な活用など、日頃のケアが推奨されています。
タンゴの日
アルゼンチンで「タンゴの日」とされている12月11日は、タンゴの歴史に深く関わる二人の巨匠の誕生日にちなんでいます。
一人は、アルゼンチンタンゴ界を代表する作曲家【フリオ・デ・カロ】、もう一人は“タンゴの王”と呼ばれる歌手【カルロス・ガルデル】。この二人が偶然にも同じ12月11日生まれであったことから、タンゴ文化を称える日として制定されました。
アルゼンチンでは、この日を中心にダンスイベントや音楽祭が行われ、世界中のタンゴファンが文化を祝い、伝統を受け継いでいます。
百円玉記念日
1957年12月11日、日本で初めて「百円玉」が発行されたことを記念して制定された日です。当時の百円硬貨は現在の銀色ではなく「銀貨」で、素材には純度60%の銀が使用されていました。その後、物価の変動や金属価格の高騰のため素材が変更され、現在の白銅の百円硬貨に至ります。
百円玉の登場は、日本の流通貨幣の歴史において大きな転換点であり、現代の貨幣経済にもつながっています。自動販売機や日常の買い物に欠かせない百円玉がこの日に誕生したと知ると、普段何気なく使っている硬貨にも歴史を感じられます。
ユニセフ募金の日
12月11日は、国連児童基金（UNICEF）が設立された日でもあります。1946年12月11日、戦後の荒廃した世界で、子どもたちの健康と福祉を守るためユニセフは誕生しました。当初はヨーロッパの戦災孤児救済が目的でしたが、現在は発展途上国を中心に教育支援、医療支援、栄養改善、児童保護など多方面で活動を続けています。
ユニセフ募金の日は、世界の子どもたちの現状を知り、支援の輪を広げるきっかけとなる大切な日です。日本でも街頭募金やキャンペーンが行われ、冬の風物詩として定着しています。
12月11日に関する雑学：季節の移り変わりと由来
12月11日は、暦の上では「師走」の真っ只中。年末に向けて忙しさが増し、街にはクリスマスの雰囲気が広がっています。この時期は気温も本格的に下がり、地域によっては初雪が観測される頃でもあります。
また、古くから日本では12月を「年神様を迎える準備の月」として大切にしてきました。12月11日頃から、しめ縄作りや大掃除の計画を始める家庭も増え、年末モードが加速していきます。
その他の12月11日の記念日一覧（簡単紹介）
ここでは名称と由来を簡単に紹介します。
- 厚生労働省・介護の日関連イベント
介護への意識を高める目的で、毎年この時期に関連行事が実施されます。 - めんの日（毎月11日）
「11」が麺の形に見えることから、企業団体が毎月制定した記念日。12月も同様に食を楽しむ日として認知されています。 - 鏡の日（11月11日とあわせて語呂合わせで12月11日を鏡の日とする動きも一部あり）
美容業界で鏡に関連したキャンペーンが行われることがあります。
記念日が多いのは、語呂合わせのしやすさやイベントが重なる年末という時期柄も影響しています。
12月11日をもっと楽しむためにできること
12月11日の記念日を生活に取り入れるアイデアをいくつか紹介します。
●山に感謝する1日を過ごす
身近な山へ散歩に出かけたり、自然環境保護について学ぶのもおすすめです。
●胃腸をいたわる食生活
暴飲暴食を避け、和食やスープなど身体に優しい食事を意識してみましょう。
●友人へメッセージを送る
「マイフレンド記念日」を機に、1通の感謝LINEを送ってみると良い関係づくりにつながります。
●ユニセフの活動を知る
寄付活動に参加したり、オンラインで情報に触れるだけでも十分な学びになります。
まとめ
12月11日は、国際的な意義を持つ「国際山岳デー」から、身近な健康を考える「胃腸の日」、歴史を感じる「百円玉記念日」など、多様な記念日が重なる興味深い日です。それぞれの記念日には深い由来や背景があり、私たちの生活や文化、環境に関わるテーマが含まれています。
年末で慌ただしい時期だからこそ、今日という日にどんな意味があるのかを知ることで、日常が少し豊かになります。ぜひ12月11日の由来をきっかけに、身近なことに目を向け、季節を楽しむ時間を作ってみてください。