私たちが過ごす毎日には、それぞれ特別な意味や出来事が込められています。
9月10日も例外ではなく、日本や世界の歴史、文化、生活習慣にちなんだ「記念日」が数多く制定されています。
この記事では、9月10日に制定されている記念日や、その背景にある由来、歴史上の出来事、さらに豆知識までをわかりやすく解説します。
今日が持つ意味を知ることで、日常が少し彩られるはずです。
9月10日は「下水道の日」
9月10日の代表的な記念日のひとつが「下水道の日」です。
この記念日は、1961年に厚生省（現・厚生労働省）と建設省（現・国土交通省）が制定したもので、生活環境の改善や公衆衛生の向上における下水道の重要性を広めることを目的としています。
下水道の日が9月10日になった理由
「く（9）みと（10）る」の語呂合わせが由来となっています。
また、この時期は台風シーズンで大雨による水害が発生しやすく、下水道の整備や浸水対策の重要性を啓発する意味も込められています。
現代における下水道の役割
・生活排水の処理による衛生環境の維持
・大雨時の洪水防止
・再生水の利用による環境保全
日常ではなかなか意識しにくい存在ですが、快適な生活は下水道に支えられているのです。
9月10日は「屋外広告の日」
日本屋外広告業団体連合会が制定した記念日で、屋外広告の役割や景観との調和を考える日とされています。
屋外広告の歴史
古くは江戸時代の「看板文化」にさかのぼります。
商店の軒先に掲げられた木製の看板や行灯（あんどん）が、現代の屋外広告のルーツです。
現在では、ネオン看板やデジタルサイネージへと進化し、街並みを彩る重要な要素となっています。
9月10日は「カラーテレビ放送記念日」
1960年9月10日、日本で初めて本格的なカラーテレビの本放送が始まりました。
それを記念して、この日が「カラーテレビ放送記念日」とされています。
カラーテレビ放送開始の背景
当時のテレビは白黒が主流でしたが、アメリカではすでにカラー放送が始まっていました。
日本でも高度経済成長期に入り、家庭への電化製品の普及が進む中でカラーテレビが登場。
東京オリンピック（1964年）の中継が普及の大きなきっかけとなりました。
9月10日は「世界自殺予防デー」
世界保健機関（WHO）と国際自殺予防学会が制定した国際デーで、毎年9月10日に世界的な啓発活動が行われます。
背景と目的
自殺は世界的に深刻な問題であり、年間で数十万人が命を絶っています。
日本でも特に若年層や中高年の自殺率が高く、社会全体で支え合う必要があるとされています。
取り組み
この日には世界各国で啓発イベントやシンポジウムが開催されます。
「命の大切さ」を考えるきっかけとして、心の健康を守る取り組みが進められています。
9月10日に起きた歴史的な出来事
記念日だけでなく、9月10日には歴史的に重要な出来事も数多くあります。
- 1608年：ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を製作
- 1846年：アメリカでシーピンガス会社が設立され、近代都市ガス事業が始まる
- 2008年：欧州原子核研究機構（CERN）で大型ハドロン衝突型加速器（LHC）が稼働開始
科学技術や産業の歴史においても、9月10日は大きな節目の日となっています。
9月10日に関する豆知識
9月10日は「救急の日（9月9日）」の翌日であるため、防災や安全意識の流れの中で考えると意味のある日付でもあります。また、語呂合わせで「ク（9）トー（10）」から「くとう＝苦闘の日」と呼ばれることもあり、困難を乗り越える日として捉える人もいます。
さらに、世界自殺予防デーの流れから、日本では「いのちの電話」や各種相談窓口の利用促進キャンペーンが展開されることも多く、社会的な意義の大きい日でもあります。
まとめ
9月10日は、私たちの生活に関わる「下水道の日」や「屋外広告の日」といった記念日から、世界規模で大切にされている「世界自殺予防デー」まで、幅広いテーマを持つ一日です。
日常的にはあまり意識しない日付でも、こうして振り返ってみると驚くほど多くのエピソードが隠されていることがわかります。ぜひ今日という日をきっかけに、身近な人と「今日は何の日？」を話題にしてみてはいかがでしょうか。