11月の時候の挨拶」例文集|ビジネス・友人・お礼状で使える文例30選

11月は秋の深まりと冬の訪れを感じる季節です。
木々が紅葉し、朝晩の冷え込みが増す時期には、季節の移ろいを感じる「時候の挨拶」がぴったりです。
ビジネスメールやお礼状、年末のご挨拶など、さまざまな場面で使える時候の挨拶を知っておくと、文章全体の印象がぐっと上品になります。
この記事では、11月に使える時候の挨拶を「上旬・中旬・下旬」別にわかりやすく紹介し、フォーマル・カジュアル両方の文例を豊富に掲載しています。
季節感を大切にした手紙やメールの書き出しに、ぜひお役立てください。

11月の時候の挨拶とは

「時候の挨拶(じこうのあいさつ)」とは、手紙やメールの冒頭で季節感を表現する言葉のことです。
11月は、秋から冬への変わり目。地域によって紅葉の見頃や初雪の時期が異なるため、季節の進み具合に合わせて言葉を選ぶのがポイントです。

たとえば、

  • 11月上旬なら「紅葉の候」「霜月の候」
  • 11月中旬なら「向寒の候」「晩秋の候」
  • 11月下旬なら「初冬の候」「師走間近の候」

などがよく使われます。

また、「候」を「みぎり」「折」と言い換えると、よりやわらかく自然な印象になります。
例:

  • 「晩秋の候」→「晩秋のみぎり」
  • 「初霜の候」→「初霜の折」

11月上旬に使える時候の挨拶

11月上旬は、紅葉が始まり、秋の深まりを感じる時期です。
気候は穏やかで、「秋晴れ」「行楽」「紅葉」「収穫」などの言葉を取り入れると季節感が出ます。

フォーマルな文例

  1. 霜月の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
  2. 紅葉の候、貴殿におかれましてはご健勝のことと存じます。
  3. 秋冷の候、日ごとに秋の深まりを感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

カジュアルな文例

  1. 朝夕がすっかり冷え込むようになりましたが、お元気でお過ごしですか。
  2. 木々が色づき、散歩が楽しい季節になりましたね。
  3. 秋もいよいよ深まり、食欲の秋まっさかりの頃となりました。

11月中旬に使える時候の挨拶

11月中旬は、冬の足音が近づく「晩秋」の時期です。
風が冷たくなり、年末を意識し始める頃でもあります。落ち着いた表現が好まれます。

フォーマルな文例

  1. 晩秋の候、貴社ますますご発展のこととお喜び申し上げます。
  2. 向寒の候、皆様にはお変わりなくご活躍のことと存じます。
  3. 落葉の候、時節柄お体を大切にお過ごしくださいませ。

カジュアルな文例

  1. 木枯らしが吹き始め、冬の訪れを感じる季節になりましたね。
  2. こたつが恋しい季節になりました。風邪などひかれていませんか。
  3. あたたかい飲み物が嬉しい時期になりました。お体に気をつけてお過ごしください。

11月下旬に使える時候の挨拶

11月下旬は初冬の入り口で、年末の準備を始める頃です。
寒さや年の瀬を意識した表現がよく使われます。

フォーマルな文例

  1. 初冬の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
  2. 寒冷の候、貴殿におかれましてはご健勝にてご活躍のことと存じます。
  3. 師走間近の候、ますますご多忙のことと拝察いたします。

カジュアルな文例

  1. 日ごとに寒さが増してきましたが、お元気でお過ごしでしょうか。
  2. いよいよ冬本番ですね。体調を崩されませんようご自愛ください。
  3. 今年も残りわずかとなりました。お変わりなくお過ごしですか。

ビジネスメールで使える11月の時候の挨拶

ビジネス文書では、かしこまった印象を与える「候」を使った表現が適しています。
社外文書や取引先への挨拶文にそのまま使えます。

例文

  1. 霜月の候、貴社におかれましては益々ご発展のこととお慶び申し上げます。
  2. 晩秋の候、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
  3. 初冬の候、皆様にはご健勝にてご活躍のことと拝察いたします。
  4. 寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、貴社のますますのご繁栄をお祈り申し上げます。

友人・知人に使える11月の挨拶

親しい人に送る手紙やメールでは、堅苦しすぎず、季節感をさりげなく入れるのがポイントです。

例文

  1. 紅葉が美しい季節になりましたね。お変わりなくお過ごしですか。
  2. 日増しに寒くなってきました。体調を崩さないよう気をつけてくださいね。
  3. 朝晩の冷え込みが厳しくなりました。温かい鍋料理が恋しい季節です。
  4. そろそろ冬支度の時期ですね。お互い風邪に気をつけて過ごしましょう。
  5. 年末が近づき、少しずつ気ぜわしくなってきましたが、元気に頑張りましょう!

お礼状・案内状に使える11月の挨拶

イベント後のお礼や、年末のご案内に添えると印象が良くなります。

例文

  1. 晩秋の候、先日はご多忙の中ご出席いただき、誠にありがとうございました。
  2. 初冬の候、平素よりご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
  3. 向寒の折、ますますのご健勝をお祈り申し上げます。
  4. 寒さが増す折、皆様のご健康をお祈り申し上げます。

季節の言葉を添えると印象がアップ

単に「晩秋の候」などの決まり文句だけでなく、11月らしい自然や行事の言葉を加えると、より印象的です。

使える季節の言葉例

  • 紅葉/落葉/銀杏並木
  • 霜/木枯らし/初雪
  • 七五三/勤労感謝の日/ボジョレー・ヌーヴォー
  • お鍋/こたつ/冬支度

たとえば:

  • 「紅葉が美しい季節となりました」
  • 「こたつが恋しい季節になりましたね」
  • 「七五三の華やかな時期を迎えました」

このように具体的な情景を描くと、読み手の心に残ります。


まとめ

11月の時候の挨拶は、秋の名残と冬の訪れを表す言葉を使うのが基本です。
上旬は「紅葉」「秋晴れ」、中旬は「晩秋」「落葉」、下旬は「初冬」「寒冷」といった表現が自然です。

ビジネス・友人・お礼状など、相手との関係性に合わせて言葉を使い分けることで、文章に温かみと丁寧さが生まれます。

忙しい季節だからこそ、ひと言の挨拶で心のこもった印象を伝えてみましょう。

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