【料理初心者必見】味付けの基本「さしすせそ」とは?正しい順番と使い方をやさしく解説!

料理のレシピでよく見る「さしすせそ」という言葉。
実はこれは、調味料を加える順番を表した日本料理の基本中の基本です。
「なんとなく聞いたことはあるけれど、意味まではわからない」という方も多いかもしれません。

本記事では、「さしすせそ」に含まれるそれぞれの調味料の意味と、なぜこの順番で使うべきなのかをわかりやすく解説します。
料理初心者の方や、改めて基本を確認したい方に役立つ内容です。
知っておくと料理の味がグッと良くなりますよ!


砂糖の「さ」:甘みは最初にしっかり染み込ませる

「さ」は「砂糖」を意味します。
砂糖は味付けの中でも一番最初に加えるのが基本です。

理由

砂糖は分子が大きく、素材の中に染み込むのに時間がかかります。
また、あとから入れると他の調味料が表面をコーティングしてしまい、甘みが中まで届きにくくなります。

使い方のポイント

・肉じゃがや煮魚など、甘辛い味付けには砂糖を最初に入れる
・料理全体の味がまろやかにまとまりやすくなる
・砂糖を入れすぎると甘くなりすぎるので、少しずつ加えるのがコツ


塩の「し」:しょっぱさはバランス重視で

「し」は「塩」のことです。
砂糖の次に入れることで、甘みとのバランスを取りながら、味を引き締める効果があります。

理由

塩も比較的浸透しやすく、早めに入れることで素材の水分を引き出してくれます。
ただし、最初に入れすぎると素材が固くなってしまうこともあるため注意が必要です。

使い方のポイント

・野菜の下処理や塩もみなどにもよく使われる
・味を見ながら、最後に微調整するのも効果的
・煮物では中盤あたりで加えるのがベスト


酢の「す」:風味を生かすため加えるタイミングが重要

「す」は「酢」。
酸味を活かすため、基本的には加熱が終わった後や終盤に加えることが多い調味料です。

理由

酢は加熱すると酸味が飛びやすく、香りが失われてしまうため、仕上げに使うのが理想です。
また、先に加えると他の味とぶつかりやすくなることもあります。

使い方のポイント

・酢の物や南蛮漬けなど、酸味を活かす料理に使う
・まろやかな酸味にするには、砂糖と合わせて使うと効果的
・煮物などに使う際は火を止める直前に入れると香りが引き立つ


醤油の「せ」:香りを大事にしたいなら最後に

「せ」は「醤油(せうゆ)」のこと。
「せうゆ」は古語で「醤油」を意味し、「さしすせそ」にうまく収まっています。

理由

醤油は加熱しすぎると香りが飛んでしまうため、基本的には仕上げに加えます。
また、色が濃いため早く入れすぎると料理が黒くなりすぎることもあります。

使い方のポイント

・煮物には最後に香りづけとして使う
・炒め物には火を止める直前に加えると香ばしさが引き立つ
・醤油だけに頼らず、みりんや出汁と合わせると深みが出る


味噌の「そ」:味噌は熱に弱いので最後に溶く

「そ」は「味噌」のことです。
味噌汁などでおなじみの調味料ですが、加熱しすぎると風味が損なわれるため、必ず最後に加えるようにしましょう。

理由

味噌には酵母や酵素などが含まれており、加熱しすぎるとその香りや風味が弱くなってしまいます。
そのため、煮立たせないようにするのがポイントです。

使い方のポイント

・味噌汁では火を止めた後に溶き入れるのが基本
・煮物に使う場合も、仕上げに加えることで風味を保てる
・味噌の種類(白味噌・赤味噌)によって風味が異なるので、料理に応じて使い分けを


「さしすせそ」は料理のリズムを整える魔法の呪文

「さしすせそ」はただの順番ではありません。
この順序を守ることで、素材の味を活かしつつ、調味料それぞれの特性も最大限に引き出すことができます。

また、料理に慣れてくると「今日はちょっと塩をあとにしてみよう」「先に酢を使って味を締めよう」など、応用もきくようになります。
しかし基本を知っているからこそアレンジが可能になるのです。


おわりに:料理の第一歩は「基本」を知ることから

どんなに豪華な料理も、味付けが決まらなければ美味しくはなりません。
「さしすせそ」は、そんな料理の土台を支える知識です。

初心者の方はまずこの順番を意識してみましょう。
きっと毎日のごはん作りが、少しずつ楽しく、そして美味しくなっていくはずです。

基本を大切に、一歩ずつ料理の腕を磨いていきましょう!

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