事務所移転の挨拶例文集と書き方ポイント

事務所を移転する際、取引先や関係者に向けて送る「挨拶文」はとても重要です。
単に移転先の住所を知らせるだけでなく、これまでの感謝の気持ちや今後の関係継続のお願いを伝える役割もあります。
しかし、いざ書こうとすると「どのような文章構成にすればいいのか」「どんな言葉遣いが適切か」迷うことも多いものです。
本記事では、事務所移転の挨拶状やメールの書き方、注意点、そしてそのまま使える例文を複数ご紹介します。
これを読めば、移転の連絡をスマートかつ好印象に伝えられる文章が作れるはずです。


事務所移転の挨拶の目的と重要性

事務所移転の挨拶は、単なる住所変更のお知らせではなく、これまで支えてくれた取引先や関係者への感謝を表す大切なビジネスコミュニケーションです。
特に長年の取引先やお世話になった顧客にとっては、移転の理由や今後の展望を知ることで安心感を得られます。
また、正しく丁寧な文章を送ることで、会社の印象を良くし、移転後の取引関係をスムーズに進める効果も期待できます。


事務所移転の挨拶文を書くときの基本構成

事務所移転の挨拶は、以下の構成を意識すると読みやすく、礼儀正しい印象になります。

  1. 時候の挨拶(季節感や簡単な挨拶)
  2. 移転の報告(いつ・どこに移転するのか)
  3. 移転理由や今後の抱負(簡潔に)
  4. 感謝の言葉(これまでの支援へのお礼)
  5. 新住所・連絡先の記載
  6. 締めの挨拶(引き続きの支援のお願い)

この順番を守ることで、文章に一貫性が生まれ、読み手にとってわかりやすくなります。


事務所移転の挨拶で注意すべきポイント

  • 事前に送る:移転当日や直前ではなく、1〜2週間前に送付するのが理想。
  • 正式名称と正確な住所:会社名・部署名・郵便番号・ビル名などを正確に記載する。
  • 地図やアクセス情報を添付:招待や来社を想定する場合は地図も添える。
  • メールと郵送の併用:重要な取引先には紙の挨拶状+メールの両方で通知すると丁寧。
  • 個別メッセージを追加:特に重要な顧客には、手書きや一言メッセージを加えると好印象。

そのまま使える事務所移転の挨拶例文(ビジネス向け)

例文1:シンプルな事務所移転挨拶状

拝啓 ○○の候 貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。  
平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。

このたび弊社は業務拡大に伴い、下記住所へ移転することとなりました。
これを機に社員一同、気持ちを新たに業務に精励いたす所存でございます。
今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

まずは略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます。

敬具
令和○年○月○日
株式会社○○○○
代表取締役 ○○ ○○

【新住所】
〒000-0000
東京都○○区○○町0-0-0 ○○ビル0F
TEL:03-0000-0000
FAX:03-0000-0000

例文2:メールで送る事務所移転案内

件名:事務所移転のお知らせ

○○株式会社
○○様

いつも大変お世話になっております。株式会社△△の○○です。

このたび弊社は、業務効率化と環境改善のため、下記住所へ事務所を移転いたしました。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

【新住所】
〒000-0000
東京都○○区○○町0-0-0 ○○ビル0F
TEL:03-0000-0000(変更なし)
FAX:03-0000-0000(変更なし)

まずはメールにてご報告申し上げます。

例文3:感謝を強調する事務所移転挨拶状

拝啓 ○○の候 皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。  
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

このたび弊社は○月○日より、下記住所に事務所を移転する運びとなりました。
これもひとえに皆様のご支援の賜物と深く感謝申し上げます。
今後も倍旧の努力をもって皆様のご期待に沿うべく邁進してまいります。

まずは略儀ながら書中にてご報告申し上げます。

敬具

事務所移転挨拶の送付方法

  • 郵送の場合:官製はがきや私製はがき、封書を利用。公式感を出すなら封書がおすすめ。
  • メールの場合:件名は「事務所移転のお知らせ」とし、本文に住所・電話番号・FAXを明記。
  • 直接訪問の場合:重要顧客には移転前または直後に直接訪問して挨拶するとより信頼感が高まる。

まとめ

事務所移転の挨拶は、移転情報を伝えるだけでなく、感謝と今後の関係性を築くための重要な機会です。
文章の基本構成を押さえ、相手に誠意が伝わる内容を意識すれば、移転後のビジネスも円滑に進められます。
本記事の例文を参考に、自社らしい挨拶文を作成してみてください。

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