ビジネスシーンでよくある失敗の一つに「メールの重複送信」があります。
うっかり送信ボタンを二度押してしまったり、システムエラーで同じ内容のメールが相手に届いてしまうことは誰にでも起こり得ます。
しかし、相手によっては「確認しづらい」「管理が面倒」と感じ、印象を悪くしてしまう可能性もあります。
そんな時には、迅速かつ丁寧にお詫びのメールを送ることが大切です。
この記事では、メールの重複送信が起きた場合の正しい対応方法と、すぐに使えるお詫びメールの例文をご紹介します。
目次
メールを重複送信してしまう原因とは
重複送信は単なる「ミス」だけでなく、さまざまな要因で発生します。
- 操作ミス
送信ボタンを二度押してしまう、確認せずに再送してしまうなど。 - システムエラー
ネットワークの不具合やメールソフトの不調で、自動的に再送される場合。 - 確認不足
送信済みかどうかをチェックせず、同じ内容を再送してしまうケース。
こうした背景を理解しておくことで、再発防止の対策につなげることができます。
重複送信が発覚したらすぐにすべきこと
- 事実を確認する
本当に相手に複数届いているか、自分の送信履歴や相手の反応を確認。 - 早めにお詫びメールを送る
時間が経つほど「放置された」と感じられるため、できるだけ早く対応。 - 簡潔で誠意のある謝罪文にする
長文で言い訳をするよりも、端的に謝罪の意を伝える方が好印象。 - 再発防止の姿勢を示す
「以後、確認を徹底いたします」など、今後の対策を添えると安心感を与えます。
メール重複送信のお詫び例文(ビジネス用)
例文1:基本的なお詫びメール
件名:メール重複送信のお詫び
〇〇株式会社
〇〇様
いつも大変お世話になっております。〇〇株式会社の△△でございます。
先ほどお送りいたしましたメールが、操作上の不手際により重複して送信されてしまいました。
ご確認に際し、ご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。
以後、このようなことがないよう、送信前の確認を徹底してまいります。
何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます。
――――――――
署名
例文2:取引先への丁寧な謝罪
件名:メール重複送信の件につきまして
〇〇株式会社
〇〇様
平素より大変お世話になっております。△△株式会社の□□でございます。
先ほどお送りいたしましたご連絡が、システムの不具合により二重に送信されてしまいました。
お忙しい中、同じ内容をご確認いただくことになり、誠に申し訳ございません。
以後、同様の事態が生じぬよう、システム確認および送信手順の見直しを徹底いたします。
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
――――――――
署名
例文3:社内向けのカジュアルなお詫び
件名:重複送信の件
各位
先ほどのメールが、誤って二度送信されてしまいました。
ご迷惑をおかけし申し訳ありません。
内容は同一ですので、1通目のみご確認いただければ幸いです。
以後、同様のことがないよう確認を徹底いたします。
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署名
例文4:重要な案内を重複送信した場合
件名:重複送信のお詫び
〇〇株式会社
〇〇様
いつも大変お世話になっております。△△株式会社の□□でございます。
本日お送りしました「〇〇のご案内」につきまして、同じ内容のメールが複数回送信される事態となってしまいました。
ご多忙の折に、同じメールを何度もご確認いただくことになり、誠に申し訳ございません。
なお、内容に相違はございませんので、恐れ入りますが最初に届いたメールをご参照いただければ幸いです。
今後はこのようなことがないよう、社内での確認体制を強化してまいります。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
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署名
例文5:謝罪と再発防止を強調する場合
件名:メール重複送信のお詫び
〇〇株式会社
〇〇様
平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。△△株式会社の□□でございます。
先ほど送信いたしましたメールが、操作上の不手際により二度送信されてしまいました。
本来あってはならないことと深く反省しております。
今後は必ず送信履歴を確認し、再発防止に努めてまいります。
この度はご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。
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署名
お詫びメールを書く際のポイント
- 件名に「重複送信のお詫び」と明記する
相手がすぐに内容を把握できるように。 - 言い訳は最小限に
システムや操作の説明は簡潔にし、謝罪を最優先に。 - 再発防止策を示す
信頼を取り戻すためには「同じことを繰り返さない姿勢」を示すことが大切。 - 早めの送信を心がける
ミスに気づいたら、できるだけ数分~数十分以内に対応。
まとめ
メールの重複送信は、誰にでも起こり得る小さなミスですが、対応を誤ると信頼を損なうきっかけになりかねません。
重要なのは「すぐに」「簡潔に」「誠意を持って」お詫びすることです。
例文を参考にしながら、状況に応じて適切な対応を心がけましょう。