ビジネスメールや手紙で目にすることが多い「拝受」という表現。
一見して格式高い表現ですが、正しい意味や適切な使い方を理解している方は意外と少ないかもしれません。
「拝受」はどのような場面で使えるのか、またどのように表現するのが適切なのかを詳しく解説します。
本記事では、意味や使い方を具体例とともにご紹介し、実際に活用できる例文を5つご用意しました。
これを読めば、「拝受」の使い方を自信を持って実践できるようになるはずです。
目次
1. 「拝受」とは?その意味と読み方を解説
「拝受(はいじゅ)」は、主に書き言葉として使用される敬語表現で、「受け取る」を丁寧に表現した言葉です。
「拝」には「謹んで」「敬って」という意味が含まれており、相手に対する尊敬の念を込めて物事を受け取ったことを伝える表現です。
特に、ビジネスシーンや公式な手紙・メールなどでよく使われます。
例えば、資料や贈り物などを受け取った際の報告や感謝の表現として活用されることが多いです。
2. 「拝受」の使い方:敬語表現としての役割
「拝受」は、以下のような場面で使用されます。
- 受け取ったことを報告するとき
資料や書類を受け取った場合に、受領を丁寧に伝える際に使います。
例:「貴社よりお送りいただいた書類を確かに拝受いたしました。」 - 感謝の気持ちを添えるとき
拝受とともに、感謝の意を示す表現を加えることで、より丁寧になります。
例:「心のこもったお手紙を拝受し、大変感謝しております。」
3. ビジネスメールや手紙で使える「拝受」の例文5選
- 書類を受け取った場合
「貴社よりお送りいただきました資料を本日拝受いたしました。迅速なご対応に感謝申し上げます。」 - メールを受け取った場合
「昨日ご送付いただきましたご案内を拝受いたしました。内容を確認の上、追ってご連絡差し上げます。」 - 贈り物を受け取った場合
「このたびのご厚意により、心のこもった贈り物を拝受いたしました。改めて感謝申し上げます。」 - 招待状を受け取った場合
「ご丁寧なご案内状を拝受いたしました。誠にありがとうございます。お返事を後日お送りいたします。」 - 提出物を受け取った場合
「ご提出いただきました企画書を拝受いたしました。内容を確認の上、ご返信申し上げます。」
4. 「拝受」とよく混同される表現との違い
「拝受」と似た意味を持つ表現として、「受領」「頂戴」などがありますが、それぞれニュアンスや使い方が異なります。
- 受領
「受領」は、「受け取った」という事実を表現する言葉で、敬語表現ではありません。
ビジネスシーンでは、「書類を受領しました」といった形で事務的な報告に用いられます。 - 頂戴
「頂戴」は「もらう」「いただく」という意味があり、ややくだけた表現として使われます。
親しい相手や社内のメールでは適切ですが、公式な場面では「拝受」が推奨されます。
5. まとめ:正しく使って信頼を得るコミュニケーションへ
「拝受」という言葉は、ビジネスシーンでの適切なコミュニケーションを図る上で非常に便利な表現です。
正しい意味や使い方を理解し、状況に応じて使い分けることで、相手に信頼感を与える文章を作ることができます。
ぜひ、本記事で紹介した例文や解説を参考にして、「拝受」を活用してみてください。