Windows 11のSnipping Toolで画面を動画保存する方法|設定から活用まで完全ガイド

パソコンの操作手順を記録したい、会議中の画面を保存したい、ゲームのプレイ動画を手軽に撮りたい
そんなとき、わざわざ専用のキャプチャソフトを導入する必要はもうありません。
Windows 11に標準搭載されている「Snipping Tool(スニッピングツール)」は、2022年のアップデート以降、静止画スクリーンショットだけでなく画面録画(動画保存)にも対応しました。
インストール不要、無料、Windows 11ならすぐに使える——この記事では、Snipping Toolの動画録画機能の使い方を基本から応用まで丁寧に解説します。

Snipping Toolの画面録画機能とは?

Snipping Toolはもともと、画面の一部を切り取ってスクリーンショットとして保存するためのツールです。
Windows Vista時代から存在していましたが、Windows 11のバージョン11.2211.35.0以降、「画面録画」タブが追加され、指定した範囲の画面を動画(MP4形式)として録画できるようになりました。
この機能追加により、「操作説明の動画を作りたいけどOBSは重い」「Zoomのレコーディングを使いたくない」「ちょっとした作業動画を気軽に保存したい」といったニーズにシンプルに応えられるようになっています。

録画できるのは画面の任意の矩形範囲です。
デスクトップ全体はもちろん、特定のウィンドウだけ、あるいは画面の一部だけを選んで録画できます。
録画した動画はMP4形式で保存され、そのまま再生・共有・編集に使えます。

Snipping Toolを開く方法

まずはSnipping Toolを起動する方法を確認しましょう。
いくつかの方法がありますが、最も手軽なのはキーボードショートカットを使う方法です。

方法1:キーボードショートカット(最も簡単)
キーボードの「Windows」キー+「Shift」キー+「S」キーを同時に押すと、画面上部にスクリーンショット用のメニューが表示されます。
ただしこれは静止画キャプチャのクイックメニューなので、動画録画を使うには次の方法でSnipping Toolを直接開きます。

方法2:スタートメニューから起動
タスクバーのスタートボタンをクリック→「すべてのアプリ」→「Snipping Tool」を選択します。
一覧に見当たらない場合は、スタートメニューの検索欄に「snipping」と入力すると候補に表示されます。

方法3:検索バーから起動
タスクバーの検索アイコン(虫眼鏡マーク)をクリックして「snipping」と入力し、表示された「Snipping Tool」をクリックするだけです。
毎回起動するのが面倒な場合は、タスクバーに固定しておくと便利です。

画面録画の基本的な使い方(ステップごとに解説)

Snipping Toolを起動したら、画面録画(動画保存)の手順は以下の通りです。
順番に進めるだけで、誰でも簡単に録画できます。

ステップ1:録画モードに切り替える
Snipping Toolを開くと、上部にカメラアイコン(スクリーンショット)とビデオカメラアイコン(録画)が並んでいます。
ビデオカメラのアイコンをクリックして「録画」モードに切り替えます。

ステップ2:「新規」ボタンをクリックして範囲を選択
「新規」ボタンをクリックすると、画面全体が暗くなり、録画範囲を選択するモードになります。
マウスをドラッグして録画したい範囲を選択します。
選択後、選択範囲の外枠が表示され、必要に応じてサイズ調整も可能です。

ステップ3:録画を開始する
範囲を確定したら、ツールバーの「スタート」ボタンをクリックします。
3秒のカウントダウンの後に録画が始まります。
録画中は選択した範囲の周りに赤いフレームが表示されるので、録画されているかどうか一目でわかります。

ステップ4:録画を停止する
録画を止めるときは、ツールバーの「停止」ボタン(■マーク)をクリックします。
タスクバーのSnipping Toolアイコンをクリックしてツールバーを表示させることもできます。

ステップ5:プレビューして保存
録画が終わると、Snipping Toolのウィンドウに録画したビデオのプレビューが表示されます。
内容を確認してから右上の保存ボタン(フロッピーアイコン)をクリックすると、任意の場所にMP4形式で保存できます。

録画範囲の調整と便利な操作

録画範囲は自由に指定できますが、いくつかのコツを知っておくとより使いやすくなります。

全画面を録画する
録画範囲を選択するとき、画面の端から端までドラッグすることで全画面を録画できます。
または、範囲選択中にキーボードショートカット「Ctrl+A」を使うと、自動的にデスクトップ全体が選択されます。

特定のウィンドウを録画する
録画したいアプリケーションのウィンドウに合わせてドラッグすると、そのウィンドウの範囲に合わせた録画が可能です。
ウィンドウを整理してから録画を開始すると、不要な部分が映り込まずきれいに仕上がります。

選択範囲を後から調整
範囲選択後、選択枠の角や辺をドラッグすることでサイズを微調整できます。
また、選択枠の内側をドラッグすれば位置の移動も可能です。
「スタート」を押す前であれば何度でも調整できます。

録画をやり直す
録画中に「停止」ではなく「削除」(ゴミ箱アイコン)をクリックすると、録画をキャンセルして最初からやり直せます。
また、プレビュー後に「新規」をクリックしても同様に最初からやり直せます。

保存形式と保存先について

Snipping Toolで録画した動画は、MP4形式で保存されます。
MP4はほぼすべての動画プレイヤーや動画編集ソフトに対応している汎用フォーマットなので、保存後の扱いに困ることはほとんどありません。

デフォルトの保存先
保存場所は毎回「名前を付けて保存」ダイアログで指定します。
デフォルトでは「ビデオ」フォルダが開きますが、任意の場所に変更できます。
ファイル名はデフォルトで「Snipping Tool 年月日 時刻.mp4」のような形式になっています。

クリップボードへのコピー
録画後のプレビュー画面では、保存せずにクリップボードにコピーすることも可能です(一部バージョンで対応)。
チャットアプリやメールにすぐ貼り付けたい場合に便利です。

録画品質について
録画品質の設定項目は現時点(2026年時点)では存在しません。
Snipping Toolは自動で適切な品質に設定されます。
高品質な録画が必要な場合や、フレームレート・ビットレートを細かく設定したい場合はOBSなどの専門ツールの利用を検討してください。

音声は録音できる?マイク・システム音声の扱い

Snipping Toolの動画録画機能では、マイク音声の録音に対応しています
ただし、対応状況はWindowsのバージョンや設定によって異なる場合があります。

マイク音声を録音する方法
録画モードに切り替えた状態で、ツールバーにマイクアイコンが表示されている場合はクリックしてONにします。
マイクが有効な状態で録画すると、パソコンに接続されたマイクからの音声が動画に記録されます。
画面操作の説明を声でナレーションしながら録画したいときに重宝します。

システム音声(PCから流れる音)は録音できない
現時点では、Snipping ToolはPCで再生中の音楽・動画・通知音などのシステム音声には対応していません。
ゲームのプレイ音声や動画の音声を含めた録画をしたい場合は、Xbox Game Bar(Win+G)やOBS Studioなどを使うと良いでしょう。

マイクアクセスの許可が必要
初めてマイク録音を使うときは、Windowsのプライバシー設定でSnipping Toolへのマイクアクセスを許可する必要があります。
設定→プライバシーとセキュリティ→マイク→「アプリにマイクへのアクセスを許可する」をオンにしてください。

Snipping Toolが使えない・録画タブが見当たらない場合の対処法

動画録画機能はすべてのWindows 11環境で使えるわけではなく、一定の条件を満たす必要があります。
「録画タブが見当たらない」「動画録画が使えない」という場合は、以下を確認してください。

Windowsのバージョンを確認する
動画録画機能はWindows 11のSnipping Tool バージョン11.2211.35.0以降で追加されました。
バージョンが古い場合はMicrosoft Storeから最新版にアップデートしましょう。
Microsoft Store→「ライブラリ」→「更新プログラムを取得する」でSnipping Toolを更新できます。

Microsoft Storeからアップデートする手順
スタートメニューで「Microsoft Store」を検索して開きます。
左下の「ライブラリ」→「更新プログラムを取得する」の順にクリックします。
Snipping Toolの更新があれば自動的にダウンロード・インストールされます。

Snipping Toolを修復・再インストールする
設定→アプリ→インストールされているアプリ→「Snipping Tool」を検索→「…」→「詳細オプション」→「修復」または「リセット」を試してみましょう。
それでも解決しない場合は、PowerShellからアンインストールして再インストールする方法もあります。

Windows 11 Homeでも使える?
はい、Windows 11 HomeエディションでもSnipping Toolの動画録画機能は利用可能です。
エディションによる制限はなく、バージョンが対応していれば使えます。

Xbox Game Barとの違い・使い分け

Windows 11にはもう一つ、標準搭載の画面録画ツールとして「Xbox Game Bar」があります。
Win+Gで起動でき、主にゲームの録画向けに設計されています。
Snipping ToolとXbox Game Barの違いを理解して、用途に応じて使い分けましょう。

Snipping Toolが向いているケース
画面の一部だけを録画したい場合や、操作手順のチュートリアル動画を作成するとき、業務マニュアル用の録画、特定のウィンドウのみを切り取りたいときはSnipping Toolが最適です。
範囲指定の柔軟さがSnipping Toolの最大の強みです。

Xbox Game Barが向いているケース
ゲームのプレイ動画を録画したい、システム音声も一緒に録音したい、FPSなどリアルタイム性の高い動作を録画したい場合はXbox Game Barが適しています。
Win+Altキー+Rで即録画開始できる手軽さもメリットです。

まとめると
「業務・チュートリアル・特定範囲の録画 → Snipping Tool」
「ゲーム・システム音声込みの録画 → Xbox Game Bar」
という使い分けが基本です。

Snipping Toolをもっと便利に使うための設定とショートカット

Snipping Toolにはいくつかの設定オプションとキーボードショートカットがあり、使いこなすと作業効率が大幅に上がります。

便利なキーボードショートカット一覧
Snipping Tool起動中に使えるショートカットをまとめます。
「Ctrl+N」で新しい録画・スクリーンショットの開始、「Ctrl+S」で保存、「Alt+N」で新規作成、「ESC」でキャンセルが使えます。
録画中はAlt+Tabなどで別ウィンドウに移動しても録画は継続されます。

タスクバーに固定して素早く起動
Snipping Toolをタスクバーに固定しておくと、ワンクリックで起動できます。
スタートメニューまたは検索からSnipping Toolを右クリックし「タスクバーにピン留めする」を選ぶだけです。

自動保存の設定
Snipping Toolの設定(ツール内の「…」→設定)から、スクリーンショットの自動コピー先などを変更できます。
動画録画については現時点で自動保存先の固定設定はありませんが、毎回保存先フォルダを決まった場所にすることで整理しやすくなります。

まとめ:Snipping Toolの動画録画機能は「手軽さ」が最大の魅力

Windows 11のSnipping Toolは、追加インストール不要で画面の任意範囲を録画できる、非常に手軽なツールです。
専用ソフトほど多機能ではありませんが、業務マニュアルの作成、不具合の記録、操作手順の共有といった日常的なニーズには十分対応できます。

「範囲を選んで録画ボタンを押す」という操作のシンプルさは、パソコンに不慣れな方でもすぐに使いこなせる大きな強みです。
まだ使ったことがない方は、ぜひ今日から試してみてください。
一度使うと、その手軽さにきっと手放せなくなるはずです。

アプリ
シェアする
upandupをフォローする
タイトルとURLをコピーしました