在宅ワークや動画視聴、オンライン会議が当たり前になった今、「自宅のネット回線が遅い」と感じる場面は誰にでもあります。
特にアパートや戸建てで専用の光回線を引いているのに遅い場合、「回線自体が悪いのか」「Wi-Fiの問題なのか」「機器設定のミスなのか」が分からず、原因不明のまま放置してしまいがちです。
本記事では、専用光回線+Wi-Fi環境を前提に、初心者の方でも順番に確認すれば原因を切り分けられるよう、実践的な確認手順をわかりやすく解説します。
業者に問い合わせる前に、まずは自分でチェックしてみましょう。
自宅ネットが遅い時にまず理解しておくべき全体像
ネットが遅くなる原因は、大きく分けて次の3つに分類できます。
- 回線そのもの(光回線・プロバイダ)
- 宅内設備(ONU・ルーター・LANケーブル)
- Wi-Fi環境(電波・端末・干渉)
重要なのは、上流から順番に切り分けることです。
いきなりWi-Fi設定を触るのではなく、まずは「本当に回線が遅いのか?」を確認するところから始めます。
光回線が本当に遅いのかを切り分ける
最初に行うべきは、Wi-Fiを介さない確認です。
有線LAN接続で速度を確認する
パソコンをルーターにLANケーブルで直接接続し、通信状態を確認します。
- 有線接続で問題なく速い
→ 回線は正常、Wi-Fi側に原因あり - 有線接続でも遅い
→ 回線・プロバイダ・機器の可能性あり
ここで有線接続を試さずに判断すると、原因の切り分けを誤りやすくなります。
時間帯による変化を確認する
専用回線であっても、プロバイダ側の混雑は影響します。
- 平日昼:速い
- 夜(20〜23時):遅い
このような場合は、プロバイダ混雑の可能性が高く、Wi-Fi設定を変えても改善しません。
ONU(光回線終端装置)の状態を確認する
ONUは光回線と宅内ネットワークをつなぐ重要な機器です。
ランプ状態をチェックする
ONU前面のランプを確認します。
- 消灯・赤点灯がある
- 点灯パターンが説明書と違う
これらがあれば、回線異常やONU不具合の可能性があります。
再起動を試す
ONUは長期間電源を入れっぱなしだと不調になることがあります。
- 電源を抜く
- 1〜2分待つ
- 電源を入れる
これだけで改善するケースも意外と多いです。
Wi-Fiルーターがボトルネックになっていないか
有線で問題ない場合、次はWi-Fiルーターを疑います。
ルーターの設置場所を確認する
Wi-Fiは置き場所で速度が大きく変わります。
避けたい場所
- 床置き
- 金属製ラックの中
- 電子レンジの近く
- 部屋の隅
おすすめ
- 床から1m以上
- 部屋の中央
- 見通しの良い位置
ルーターの規格が古くないか
古いルーターでは、光回線の速度を活かせません。
- 最大300Mbpsまでの旧型
- 5GHz非対応
- 何年も前に購入
これらに該当する場合、ルーター交換だけで劇的に改善することがあります。
Wi-Fi周波数帯(2.4GHz / 5GHz)を確認する
Wi-Fiには主に2種類の周波数帯があります。
2.4GHzの特徴
- 電波が遠くまで届く
- 壁に強い
- 他機器と干渉しやすい
5GHzの特徴
- 高速
- 干渉が少ない
- 壁に弱い
可能であれば、
速度重視 → 5GHz
安定重視 → 2.4GHz
と使い分けましょう。
接続している端末側の問題も疑う
意外と見落とされがちなのが、端末側の原因です。
同時接続台数が多すぎないか
- スマホ
- パソコン
- タブレット
- テレビ
- ゲーム機
これらが同時に接続されていると、回線を取り合います。
古い端末を使っていないか
- 古いスマホ
- 古い無線LAN子機
端末側が古いと、どんなに良い回線でも速度は出ません。
LANケーブル・配線の劣化を確認する
有線接続でも遅い場合は、配線にも注目します。
- 折れ曲がっている
- 家具に挟まれている
- 規格が古い
最低でもCAT5e以上のLANケーブルを使いましょう。
アパート・戸建て別の注意点
アパートの場合
- 隣室Wi-Fiとの電波干渉
- 建物構造(鉄筋・コンクリート)
→ チャンネル変更や5GHz利用が効果的
戸建ての場合
- 階をまたぐと電波が弱い
- ルーター1台では届かない
→ 中継器やメッシュWi-Fi検討
ここまで試しても改善しない場合
すべて確認しても改善しない場合は、
- プロバイダ変更
- ルーター買い替え
- 配線見直し
を検討するタイミングです。
「なんとなく遅い」ではなく、どこが原因か分かった状態で相談すると、対応もスムーズになります。
まとめ
自宅のネット回線が遅いときは、感覚ではなく手順通りの切り分けが重要です。
- 有線接続で回線を確認
- ONU・ルーターを再起動
- Wi-Fi設置場所と周波数を見直す
- 端末・配線もチェック
これらを順番に確認することで、無駄な出費や不要な契約変更を防げます。
「専用光回線なのに遅い」と感じたら、まずは本記事の手順を一つずつ試してみてください。
