寒中見舞いは、年賀状を出しそびれた場合や、松の内が明けた後に相手の健康や近況を気遣うために送る、日本ならではの丁寧な挨拶状です。特にビジネスシーンでは、形式や言葉選びを誤ると失礼にあたることもあるため、正しいマナーを理解した上で送ることが大切です。
本記事では、ビジネスで使える寒中見舞いの基本マナーから、取引先・上司・お客様に使える具体的な挨拶例文までを、わかりやすく解説します。初めて寒中見舞いを書く方でも、そのまま使える実用的な内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。
ビジネスにおける寒中見舞いとは
寒中見舞いとは、一年で最も寒さが厳しい時期に、相手の健康を気遣う目的で送る季節の挨拶です。一般的には、松の内が明けた後から立春の前日までの期間に送ります。
ビジネスシーンでは、年賀状を出し損ねた場合のフォローや、年始の挨拶が遅れてしまった際の代替として利用されることが多く、礼儀を重んじる日本の商習慣において重要な役割を果たしています。
寒中見舞いを送る時期と注意点
寒中見舞いを送る時期は、一般的に1月8日頃から2月3日頃(立春の前日)までとされています。
この期間を過ぎると「寒中見舞い」ではなく「余寒見舞い」となるため、表現を間違えないよう注意が必要です。
また、ビジネスの場合は、あまり遅くならないよう、1月中旬から下旬までに届くようにするのが無難です。
ビジネス寒中見舞いの基本構成
寒中見舞いの文章は、以下のような構成で書くと失礼がありません。
- 寒中見舞いの挨拶文
- 相手の健康や繁栄を気遣う言葉
- 日頃のお礼や簡単な近況
- 今後の変わらぬお付き合いをお願いする言葉
- 日付・差出人名
この流れを意識することで、簡潔かつ丁寧な印象を与える文章になります。
取引先に送る寒中見舞いの挨拶例文
取引先に送る場合は、丁寧でフォーマルな表現を心がけることが重要です。
例文①
寒中お見舞い申し上げます。
厳しい寒さが続いておりますが、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。
本年も変わらぬお引き立てを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
寒さ厳しき折、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
上司・目上の方に送る寒中見舞いの挨拶例文
上司や目上の方には、敬意をより強く意識した表現を使いましょう。
例文②
寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しい日が続いておりますが、○○様におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
日頃よりご指導ご鞭撻を賜り、心より感謝申し上げます。
本年も何卒ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
年賀状を出し忘れた場合の寒中見舞い例文
年賀状を出しそびれた場合は、お詫びの一文を添えると丁寧です。
例文③
寒中お見舞い申し上げます。
新年のご挨拶が遅くなり、誠に申し訳ございません。
旧年中は大変お世話になり、心より御礼申し上げます。
本年も変わらぬお付き合いのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
寒さ厳しき折、皆様のご健康を心よりお祈りいたします。
メールで送る場合の寒中見舞い挨拶
最近では、寒中見舞いをメールで送るケースも増えています。メールの場合は、簡潔で読みやすい文章を意識しましょう。
例文④(メール用)
件名:寒中お見舞い申し上げます
本文:
寒中お見舞い申し上げます。
厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
本年も引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
寒さ厳しき折、どうかご自愛ください。
寒中見舞いで避けたい表現・注意点
ビジネス寒中見舞いでは、以下の点に注意が必要です。
・「新年おめでとうございます」など年賀表現は使わない
・砕けすぎた表現や略語は避ける
・相手の不幸を連想させる言葉は使わない
・長文になりすぎない
あくまで「相手を気遣う挨拶」であることを意識することが大切です。
寒中見舞いを送ることで得られるビジネス上のメリット
寒中見舞いは形式的な挨拶と思われがちですが、実はビジネス関係を円滑にする効果があります。
年始の挨拶が遅れても誠意を伝えられるほか、相手の印象に残りやすく、関係強化につながることも少なくありません。
特に継続的な取引がある相手には、こうした細やかな配慮が信頼関係を深めるきっかけになります。
まとめ
寒中見舞いは、ビジネスシーンにおいて相手を気遣う気持ちを丁寧に伝えられる大切な挨拶です。
送る時期や表現のマナーを守り、相手に配慮した文章を書くことで、年始の挨拶が遅れた場合でも好印象を与えることができます。
本記事で紹介した例文やポイントを参考に、状況に合った寒中見舞いを作成し、円滑なビジネス関係の維持に役立ててください。
