Power Automate for Desktopの文字列結合|基本から実務で使える応用テクニックまで


Power Automate for Desktop(PAD)を使った業務自動化では、「文字列結合」が非常に重要な役割を果たします。
ファイル名の生成、メール本文の作成、ログの整形、画面操作の入力値作成など、あらゆる場面で文字列をつなぎ合わせる処理が登場します。
しかし実際には、「どのアクションを使えばいいのか」「改行や空白はどう扱うのか」「数値や日付をどう結合するのか」でつまずく方も少なくありません。
この記事では、Power Automate for Desktopにおける文字列結合の基本から、現場でそのまま使える実践的なテクニックまでを、初心者にもわかりやすく解説します。


Power Automate for Desktopにおける文字列結合とは

文字列結合とは、複数の文字・変数・値をつなぎ合わせて、1つの文字列として扱う処理のことです。
Power Automate for Desktopでは、変数を使って文字列を保持し、それらを結合することで柔軟なテキスト生成が可能になります。

例えば以下のような用途があります。
・「日付+ファイル名」で保存用の名前を作る
・固定文言と変数を組み合わせてメッセージを作成する
・CSVやログ出力用の1行テキストを作る

PADでは専用の「文字列結合アクション」があるわけではなく、主に変数の設定や式を使って結合を行います。


文字列結合の基本:変数を使った結合方法

最も基本的な方法は、「変数を設定」アクションを使う方法です。
このアクションでは、文字列と変数を直接つなげて新しい文字列を作成できます。

例として、以下のような結合を考えます。
「こんにちは」+「田中さん」

PADでは、
「変数を設定」アクションを使い、
値の欄に
こんにちは%Name%
のように記述します。

ここで重要なのは、変数を %変数名% で囲む点です。
この書き方を覚えるだけで、基本的な文字列結合はほぼ対応できます。


複数の文字列・変数をまとめて結合する方法

実務では、2つだけでなく複数の要素を結合したい場面が多くあります。
その場合も考え方は同じで、順番に並べて記述します。

例:
「処理日:」+ 日付 +「/担当:」+ 名前

PAD上では、
処理日:%Date%/担当:%UserName%
のように書くだけで問題ありません。

ポイントは、
・結合順序は左から右
・文字列と変数を自由に混在できる
という点です。


改行や空白を含めた文字列結合のコツ

文字列結合でよくつまずくのが、改行や空白の扱いです。
Power Automate for Desktopでは、改行コードを使うことで複数行の文字列を作れます。

代表的な方法は以下の2つです。

1つ目は、直接改行を入れる方法です。
「変数を設定」の値欄でEnterキーを押し、実際に改行した状態で文字列を記述します。

2つ目は、改行コードを使う方法です。
%Variable1%%NewLine%%Variable2%
のように記述すると、変数の間に改行が入ります。

空白を入れたい場合は、単純に半角または全角スペースを文字列として入力すれば問題ありません。


数値や日付を文字列として結合する方法

数値や日付をそのまま結合しようとして、エラーや意図しない結果になることもあります。
PADでは、数値や日付も自動的に文字列として扱われることが多いですが、書式を整えたい場合は工夫が必要です。

例えば日付を
「2026/01/03」
の形式で結合したい場合は、事前に「変数を変換」や「テキストを取得」系のアクションで書式を整えてから結合すると安全です。

その後、
日付:%FormattedDate%
のように文字列結合します。

この手順を踏むことで、意図しない形式になるのを防げます。


条件分岐と組み合わせた文字列結合の実例

文字列結合は、条件分岐と組み合わせることでさらに威力を発揮します。
例えば、処理結果によってメッセージを変えたい場合です。

成功時:
「処理が正常に完了しました:ファイル名」

失敗時:
「処理に失敗しました:エラー内容」

それぞれの条件分岐内で、結合する文字列を変数に設定します。
この方法を使うことで、通知文やログ文を柔軟に作成できます。


ファイル名・パス作成における文字列結合の注意点

Power Automate for Desktopでは、ファイル名やパスを文字列結合で作る場面が非常に多くあります。
このときに注意したいのが、使用できない文字です。

ファイル名に使えない文字(例:/ \ : * ? " < > |)が含まれていると、処理が失敗します。
そのため、結合前に不要な記号を置換する、または安全な形式に変換することが重要です。

また、
C:\Data\%FileName%.txt
のように、パスとファイル名を結合する際は、バックスラッシュの位置にも注意しましょう。


実務でよく使う文字列結合パターン集

実務でよく登場する文字列結合の例をいくつか紹介します。

・日付付きファイル名
%Today%_売上データ.csv

・ログ出力用文字列
[%Time%] 処理開始

・メール本文
%UserName%様%NewLine%いつもお世話になっております。

これらはすべて、基本的な文字列結合の考え方で実現できます。


Power Automate for Desktopの文字列結合でよくあるミス

初心者がやりがちなミスとして、以下があります。

・変数を % で囲み忘れる
・改行したいのに改行コードを入れていない
・数値や日付の形式を考慮していない

これらはすべて、事前に「どういう文字列を作りたいか」を紙に書き出してから設定すると防ぎやすくなります。


まとめ

Power Automate for Desktopにおける文字列結合は、業務自動化の土台となる重要な技術です。
基本は「文字列+変数」を順番につなげるだけですが、改行・空白・数値・日付・条件分岐を組み合わせることで、実務レベルの柔軟な処理が可能になります。
今回紹介した考え方を身につければ、ファイル操作や通知処理、ログ作成など、さまざまな自動化シナリオに応用できるはずです。
まずは簡単な文字列結合から試し、少しずつ複雑なパターンに挑戦してみてください。

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