PowerPointで資料を作るとき、「ページ番号を入れたいのに表示されない」「特定のスライドだけ番号を消したい」「タイトルスライドに番号を出したくない」などの悩みを持つ方は多いです。プレゼン資料や社内資料ではページ番号が欠かせませんが、設定方法を理解していないと意外と手間取ります。本記事では、初心者でも迷わず設定できるように、PowerPointでページ番号(スライド番号)を挿入する基本操作から、表示されないときの対処法、スライドごとに番号を調整する方法までをわかりやすく解説します。今日からスムーズに資料が作れるようになるための実践的な内容となっています。
PowerPointにページ番号を挿入する基本手順
PowerPointでページ番号(スライド番号)を挿入する方法は、とてもシンプルです。まずは基本の操作手順を確認しましょう。
- メニューから「挿入」をクリックする
PowerPointの上部タブにある「挿入」を選びます。 - 「ヘッダーとフッター」を選択する
挿入タブの右側に「ヘッダーとフッター」という項目があります。これをクリックすると設定画面が開きます。 - 「スライド番号」にチェックを入れる
設定画面に「スライド番号」というチェック項目があるので、オンにします。 - 「すべてに適用」をクリックする
これで全スライドにページ番号が挿入されます。
この操作だけでページ番号を挿入できますが、表示位置はスライドのレイアウトによって異なるため、後述のデザイン設定で調整する必要がある場合があります。
ページ番号が表示されないときのよくある原因と対処法
「設定したのにページ番号が見えない…」というトラブルはよくあります。主な原因と対処法を紹介します。
■原因①:マスタースライドで非表示になっている
スライドマスターで「フッター」や「スライド番号」が非表示の状態だと、通常の編集画面にページ番号が反映されません。
対処法:
- 上部メニューの「表示」→「スライドマスター」を開く
- マスター内のテキスト枠にページ番号のプレースホルダーがあるか確認
- 非表示の場合は表示状態に変更する
- スライドマスターを閉じて通常表示に戻る
■原因②:特定のスライドが個別に番号を非表示にしている
スライドごとに番号を消せるため、知らないうちに設定されていることがあります。
対処法:
- 「ヘッダーとフッター」の画面で、特定スライドに「タイトルスライドに表示しない」が適用されていないか確認
■原因③:デザインテンプレートの構造上、番号が背景に隠れている
背景色が濃い・画像が設定されているなどの場合、番号が見えづらくなることがあります。
対処法:
- 文字の色を白など明るい色に変更する
- 番号位置をずらす
タイトルスライドだけページ番号を非表示にする方法
企業向け資料やプレゼンでは、タイトルスライドに番号を表示しないことが一般的です。
手順は以下の通りです。
- 「挿入」→「ヘッダーとフッター」を開く
- 「スライド番号」にチェックを入れる
- 「タイトルスライドに表示しない」にチェックを入れる
- 「すべてに適用」をクリック
これでタイトルスライドのみに番号が表示されなくなります。他のスライドは自動で番号が付きます。
ページ番号の位置を自由に変更する方法
ページ番号の位置を変更したい場合、スライドマスターを編集するのが効果的です。
■手順
- 「表示」→「スライドマスター」を開く
- 一番上のマスタースライドを選択
- 左下にあるスライド番号のプレースホルダーを選ぶ
- ドラッグして位置を変更する
- フォントサイズ・色もここで調整可能
- スライドマスターを閉じる
こうすることで全スライドのページ番号位置が統一され、資料の見栄えが良くなります。
スライド番号を途中から変更したり、好きな番号に設定する方法
PowerPointでは、スライド番号を途中から変更することも可能です。
■例:3ページ目を「1」として扱いたい場合
- 左側のスライド一覧で該当スライドを選択
- 上部メニューから 「デザイン」→「スライドのサイズ」→「ページ番号の開始番号」 を選ぶ
- 「開始番号」を好きな数字に変更
- 「OK」をクリックして適用
議事録や冊子形式の資料で、表紙以降を1ページとしたい場合に便利な機能です。
スライド番号を削除する方法(全削除・部分削除)
削除も簡単にできます。
■全スライドから削除する方法
- 「挿入」→「ヘッダーとフッター」
- 「スライド番号」のチェックを外す
- 「すべてに適用」
これで全スライドの番号が消えます。
■特定のスライドだけ削除したい場合
- 対象スライドを選択
- 「ヘッダーとフッター」画面を開く
- 「スライド番号」のチェックを外す
- 「適用」をクリック(※「すべてに適用」は押さない)
ページ番号をより見やすくするためのおすすめデザイン調整
ページ番号はただ表示するだけでなく、「見やすいかどうか」も重要です。デザインのポイントを紹介します。
■① フォントサイズは10pt前後が最適
大きすぎると邪魔、小さすぎると見えないため10pt前後がもっとも自然です。
■② 配置は右下が一般的
資料の視線の流れを邪魔せず、どのスライドにも統一感が出ます。
■③ 色は背景に合わせて変更する
背景が濃いなら白、薄いなら黒など、コントラストを意識しましょう。
■④ 企業ロゴや日付と位置が被らないよう調整
フッター部分にはロゴや日付を入れる場合があります。番号が重ならないように注意しましょう。
PowerPointでページ番号を扱う際によくある疑問Q&A
最後に、初心者がつまずきやすいポイントをQ&A形式でまとめました。
■Q1:ページ番号の「1/20」のような形式は使える?
A:PowerPointは標準機能として「総ページ数」は表示できません。
ただし、テキストボックスで手入力すれば擬似的に作れます。
■Q2:配布資料として印刷すると番号がずれる?
A:印刷設定で「配布資料」「ノート」を選んだ場合、表示が異なることがあります。
必ず印刷プレビューで確認しましょう。
■Q3:横向きと縦向きが混在していると番号位置は?
A:スライドマスターで設定すれば、自動で各レイアウトに適用されます。
まとめ
PowerPointのページ番号は、資料の読みやすさを向上させる重要な要素です。しかし、設定方法を理解していないと「表示されない」「位置がおかしい」などの問題が発生しがちです。本記事で紹介した手順を押さえておけば、初心者でも迷わず番号を設定・調整できるようになります。
- 挿入→ヘッダーとフッターで設定
- タイトルスライドだけ非表示にすることも可能
- スライドマスターを使えば全体の位置やデザインを統一できる
- 番号開始位置の変更や部分的な削除も簡単
ぜひこれらのポイントを活用し、読みやすく整ったPowerPoint資料を作成してみてください。
