今日は何の日？10月25日 – パスタから一揆まで：記念日と歴史が紡ぐ

秋が深まり、日に日に草木の色づきが進む10月下旬。そんな日に、ふと「今日は何の日だろう？」と調べてみると、意外な歴史と記念日が浮かび上がってきます。10月25日には、国境を越えて人々に親しまれる“パスタ”にまつわる日、そして日本の歴史を語る反乱の起点となった日、さらには“リクエスト番組”の始まりを記念する日、など多彩な顔があります。本記事では、10月25日の主要な記念日を5つ紹介し、この日にまつわる雑学を2～3点交えながら、読者の皆さんとともに「今日という日の意味」をたどってみたいと思います。

1. 10月25日の代表的な記念日5選
2. 各記念日の由来と背景
3. 今日にまつわる雑学・トリビア
まとめ

1. 10月25日の代表的な記念日5選

まずは、この日に設定されている（また広く認知されている）記念日を5つ挙げます。

世界パスタデー
民間航空記念日
リクエストの日
新潟米の日
島原の乱の日

2. 各記念日の由来と背景

それぞれの記念日について、由来や成り立ち、意義を順に見ていきましょう。

世界パスタデー

1995年（平成7年）10月25日に、イタリアで第一回「世界パスタ会議」が開催されたことを記念して制定された日です。
パスタはイタリアを代表する食品で、種類も非常に豊富。こうした背景から、パスタの魅力を世界に発信する意味合いも込められています。

民間航空記念日

1951年（昭和26年）10月25日、戦後最初の国内民間航空会社として日本航空（JAL）が、東京～大阪～福岡間で運航を開始した初便を出したことに由来しています。
そのときの便名は「もく星号（あるいは“ど星号”と表記される場合も）」とされます。
民間航空が国内線で本格的に始まるというのは、戦後復興や交通インフラの再整備という時代背景と密接に結びついています。

リクエストの日

1936年（昭和11年）10月25日、ドイツ・ベルリンの放送局で、世界初の「ラジオ・リクエスト番組」が始まったとされます。
きっかけは、前年のクリスマス・イブに放送中、曲をリクエストしたいというリスナーの要望があったこと。その反響を受けて、定期的にリクエスト曲を受け付ける番組形式が導入されたと言われています。
日本では、電話でのリクエスト（電リク）が普及するまでには少し時間がかかりましたが、ラジオ文化の中でリクエスト番組は定番ジャンルとなりました。

新潟米の日

「い（1）いお（0）米、に（2）いがたコ（5）シヒカリ、こしいぶき」という語呂合わせから、10月25日を「新潟米の日」とする記念日が制定されています。
新潟県は全国有数の米どころであり、おいしいお米を広く知ってもらおうという意図があります。

島原の乱の日

1637年（寛永14年）10月25日、この日に島原の領民が代官に反発し、代官・林兵左衛門を殺害して島原の乱（島原・天草一揆）が勃発したとされます。この乱は江戸時代初期における最大規模の一揆の一つとされ、キリスト教徒の弾圧や厳しい年貢取り立てなどが背景にありました。
一揆軍の総大将は若干16歳と言われる天草四郎（益田時貞）で、信仰と社会不満が交錯した動乱として、日本史上でも注目される事件です。

3. 今日にまつわる雑学・トリビア

10月25日に関連して、知っておくと面白い雑学・トリビアを2〜3点紹介します。

雑学①：広島・佐々木禎子と10月25日

日本・広島の原爆被爆者である佐々木禎子（ささき・さだこ）は、原爆被爆後発症した白血病により、1955年10月25日に亡くなりました。
彼女は千羽鶴の物語で知られ、平和を願う象徴的人物となっています。原爆の子の像（Children’s Peace Monument）は、多くの折り鶴を集めて建てられました。
つまり、10月25日は、彼女の命日という意味でも、平和への祈りを思い起こす日とも言えます。

雑学②：パスタの種類と法制度

パスタはイタリア国内で非常に神聖視されており、種類や名称に関する法律も存在するほどです。例えば「スパゲッティ」「ペンネ」など名称の正統性や原材料の規定が守られるよう、業界団体や国が関与することもあります。
こうした背景を思えば、「世界パスタデー」は単なる食の記念日にとどまらず、文化・産業保護の意味合いを帯びているとも考えられます。

雑学③：ラジオ文化の進化とリクエスト形式

リクエスト番組は、音楽とリスナーを直接結ぶ仕組みとして、ラジオ文化を大きく変えました。初期はハガキなどでリクエストを受け取る形式でしたが、技術進化により電話、インターネット、SNSなどを通じたリアルタイムリクエストが主流へ。
その原点とも言える日が10月25日というのは、メディア文化史において象徴的な瞬間です。