インターネットはどうやってつながるの?初心者にもわかる仕組みと通信の流れ

私たちは毎日、スマートフォンやパソコンで当たり前のようにインターネットを使っています。
ウェブサイトを開いたり、動画を観たり、SNSに投稿したりと、生活の多くがネットに支えられています。
でも、「どうしてネットにつながるのか?」と聞かれると、詳しく説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか?

この記事では、インターネットの仕組みや通信の流れを、なるべく専門用語をかみくだいて、図解を交えながら解説します。
IT初心者やお子様でも理解できるように構成しているので、「インターネットって何?」と思ったことがある方は、ぜひ最後までご覧ください。


インターネットとは?世界中のコンピュータをつなぐ巨大なネットワーク

インターネットとは、世界中のコンピュータやサーバーをつないだ「ネットワークのネットワーク」です。
たとえば、日本のパソコンとアメリカのウェブサーバーが通信できるのは、海底ケーブルや中継基地などを通して、お互いがネットワークでつながっているからです。

つまり、インターネットとは「いろんなコンピュータ同士が情報をやり取りできるようにする道(ネットワーク)の集まり」と言えます。


通信の仕組み:データはどうやって届くのか?

私たちがブラウザで「https://www.google.com」と入力すると、実際には以下のような流れで通信が行われています。

  1. URLをDNSでIPアドレスに変換する
  2. IPアドレスを使ってサーバーにアクセスする
  3. サーバーがデータを返す
  4. 返ってきたデータをブラウザが表示する

この流れの中には、いくつもの仕組みと技術が関わっています。一つひとつ見ていきましょう。


DNSとは?インターネットの「住所録」

インターネットでは、すべての機器やサーバーに「IPアドレス」と呼ばれる番号が振られています。
たとえば、Googleのウェブサーバーには「142.250.196.142」といった数値のアドレスが割り当てられています。

でも、こんな数字を覚えるのは大変ですよね。そこで登場するのが**DNS(Domain Name System)**です。
DNSは、URL(www.google.com など)とIPアドレスを結びつける「住所録」のような役割を果たします。

つまり、私たちが入力したURLは、まずDNSを通じてIPアドレスに変換されてから、目的のサーバーに届けられているのです。


IPアドレスとルーターの役割

家や会社でインターネットを使う場合、パソコンやスマホはまず「ルーター」に接続されます。
ルーターは、インターネットに接続するための中継装置で、家の中の機器と外の世界(インターネット)をつなぐ「門」のような役割を果たしています。

さらに、ルーターには「グローバルIPアドレス」と「プライベートIPアドレス」があります。

  • グローバルIPアドレス:インターネット上で一意の住所(世界共通)
  • プライベートIPアドレス:家庭内や社内ネットワーク専用の住所(ローカル)

ルーターは、家庭内の複数の機器が同時にインターネットにアクセスしても、ちゃんと外部とやりとりできるように「IPアドレスの変換(NAT)」を行っています。


パケット通信とは?データは小分けで送られる

インターネット上では、私たちが送るデータ(画像・テキスト・動画など)は、「パケット」と呼ばれる小さな単位に分けられて送られます。

たとえば、1MBの画像ファイルを送るとき、そのまま一括で送るのではなく、何百・何千もの小さなパケットに分けて、一つずつ相手に届けます。

これには理由があります。

  • 一部のパケットが途中で失われても再送しやすい
  • ネットワークの混雑を避けるため
  • 同時に多くの人がネットを使っても効率よく通信できる

受け取った側のコンピュータは、これらのパケットを順番に並べ直して、もとのデータに戻します。


インターネットの通り道:通信インフラの存在

実際にインターネットのデータは、ケーブル・基地局・データセンター・光ファイバー・衛星回線などを通って届けられます。

主な通信インフラは以下のとおりです:

  • 海底ケーブル:大陸間通信を支える幹線道路のような存在
  • 光ファイバー:高速かつ安定した通信を実現する国内の主流技術
  • モバイル通信(4G/5G):スマホやタブレットを無線で接続
  • Wi-Fiルーター:有線回線を無線に変換して家庭内に配信

つまり、私たちが見ている画面の裏側では、実に多くの物理設備と通信技術が連携しているのです。


図解:インターネットの通信の流れ

以下のような図で理解するとイメージがつかみやすいです。

[パソコン] 

[Wi-Fiルーター]

[モデム]

[インターネット回線]

[プロバイダ]

[DNSサーバー] ⇄ [Webサーバー](例:Google)

[パソコンにHTMLなどのデータが返る]

この一連の流れが、数秒以内に完了しているのは驚きですよね。しかも世界中どこにいてもです。


セキュリティも重要!暗号化とHTTPSの仕組み

インターネット通信には危険もあります。
データが第三者に盗み見られないように、「暗号化」が使われています。

その一つが「HTTPS」です。
URLの先頭に「https://」とついているサイトでは、SSL/TLSという暗号化方式を使って通信しています。

暗号化されていない「HTTP」の通信では、悪意ある第三者にデータを盗まれるリスクがあります。
パスワードやクレジットカード番号などを扱うサイトでは、「HTTPS」であることを必ず確認しましょう。


まとめ:インターネットの仕組みを知れば、もっと安心・便利に使える

インターネットは、「世界中のコンピュータ同士がルールに従ってつながる仕組み」です。
DNSで住所を調べ、ルーターを通って、光ファイバーや海底ケーブルを経由し、パケットという小さなデータが行き来しています。

こうした仕組みを少し知るだけでも、トラブルの原因が見えてきたり、セキュリティ意識が高まったりします。
ITが苦手な方でも、通信の基本を知っておくと、ネットをもっと安全で効率よく使えるようになりますよ。

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