Webサイトを作るときによく使われるレイアウトの1つに「2カラムレイアウト」があります。左右に分かれたシンプルな構成ながら、情報を整理しやすく、ブログや企業サイトなど幅広く活用されています。
この記事では、2カラムレイアウトの基本構造やデザインの考え方、実際に使えるHTMLとCSSのコード例を丁寧に解説します。初心者でもコピー&ペーストで使える内容なので、これからWeb制作を始めたい方にもおすすめです。
目次
2カラムレイアウトとは?その特徴とメリット
2カラムレイアウトは、画面を左右に分けて構成するデザイン手法です。一般的には左側にナビゲーションやメニュー、右側にメインコンテンツを配置します。
主な特徴
- 視線の流れに沿った配置:左から右に読む文化に合致しており、自然な閲覧が可能。
- 情報の整理がしやすい:メインと補助情報がはっきり分かれる。
- レスポンシブデザインとも相性がよい:モバイルでは縦並びにしやすい。
よく使われるサイト例
- ブログ記事ページ
- 企業サイトのサービス紹介ページ
- ECサイトのカテゴリ+商品一覧ページ
2カラムの基本HTML構造を理解しよう
まずは基本となるHTMLの構造を押さえておきましょう。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>2カラムレイアウト</title>
<link rel="stylesheet" href="style.css">
</head>
<body>
<div class="container">
<aside class="sidebar">
<h2>サイドバー</h2>
<ul>
<li>メニュー1</li>
<li>メニュー2</li>
<li>メニュー3</li>
</ul>
</aside>
<main class="main-content">
<h1>メインコンテンツ</h1>
<p>ここに記事の内容が入ります。</p>
</main>
</div>
</body>
</html>
CSSで2カラムを作る基本スタイル
HTMLに合わせて、CSSで左右に並べるレイアウトを作ります。
/* style.css */
body {
font-family: sans-serif;
margin: 0;
padding: 0;
}
.container {
display: flex;
max-width: 1200px;
margin: 0 auto;
padding: 20px;
}
.sidebar {
width: 30%;
padding: 20px;
background-color: #f5f5f5;
}
.main-content {
width: 70%;
padding: 20px;
background-color: #ffffff;
}
このように、display: flex
を使うと、親要素内で横並びのレイアウトを簡単に実現できます。
レスポンシブ対応するには?メディアクエリの追加
スマホやタブレットでも見やすくするためには、レスポンシブ対応が欠かせません。以下のようにCSSを追加します。
@media screen and (max-width: 768px) {
.container {
flex-direction: column;
}
.sidebar, .main-content {
width: 100%;
}
}
これにより、画面幅が狭い時には縦並びになり、スマートフォンでも快適に表示されます。
おしゃれに見せるデザインのコツ
2カラムレイアウトをより魅力的に見せるには、以下のポイントを意識するとよいでしょう。
- 余白をしっかり取る:コンテンツが詰まりすぎないようpaddingやmarginを活用。
- 背景色やボーダーで区切る:サイドバーとメインをはっきり分けると視認性アップ。
- フォントと見出しの使い分け:文字の階層をはっきりさせると、読みやすさが向上します。
例:
.sidebar {
background-color: #f0f0f0;
border-right: 1px solid #ddd;
}
.main-content h1 {
font-size: 1.8rem;
border-bottom: 2px solid #333;
padding-bottom: 10px;
margin-bottom: 20px;
}
よくあるレイアウトパターンと応用例
パターン1:左サイドメニュー+記事
- サイドバーにカテゴリやタグ
- メインに記事一覧や詳細
パターン2:右サイドにおすすめ商品や広告
- 企業サイトやECサイトでよく見られる形
パターン3:固定幅のサイドバー+可変のメイン
.sidebar {
flex: 0 0 300px;
}
.main-content {
flex: 1;
}
flex: 1
でメイン部分を自動で広げられるので、画面サイズに応じた調整が可能になります。
まとめ:2カラムは汎用性が高く、学びやすい
2カラムレイアウトは、HTMLとCSSの基礎を押さえるには最適なテーマです。実際に手を動かしながら学べば、Web制作の理解がぐっと深まります。この記事のコードをベースに、自分なりのカスタマイズを試してみてください。
今後の発展としては、以下のようなことにも挑戦できます。
- CSSグリッドで2カラムを作る方法
- Bootstrapなどフレームワークでの2カラム構築
- WordPressテーマでの2カラム構成
Web制作の第一歩として、2カラムレイアウトをぜひマスターしてください!