「yum remove」コマンドの使い方完全ガイド|RHEL系Linuxで安全にパッケージを削除する方法

Red Hat Enterprise Linux(RHEL)やCentOS、Rocky Linuxなど、RHEL系ディストリビューションで不要なパッケージを削除する際に使われるのが「yum remove」コマンドです。Linuxに慣れていない方にとっては、「削除しても本当に大丈夫なのか」「依存関係はどうなるのか」といった不安があるかもしれません。
この記事では、「yum remove」コマンドの基本的な使い方から、注意すべきポイント、実践的な活用例までをわかりやすく解説します。誤って重要なパッケージを削除しないためにも、正しい知識を身につけておきましょう。


「yum remove」コマンドとは?

「yum remove」は、指定したパッケージをシステムからアンインストール(削除)するためのコマンドです。yumはYellowdog Updater, Modifiedの略で、RHEL系のディストリビューションで広く使われるパッケージ管理システムです。

yum remove パッケージ名

と入力するだけで、そのパッケージおよびそれに依存する不要なパッケージを自動的に削除してくれます。依存関係の確認も行ってくれるため、便利でありながら慎重に扱うべきコマンドでもあります。


基本的な使い方

「yum remove」の基本的な構文は以下のとおりです。

sudo yum remove httpd

この例では、Apache HTTP Server(httpd)を削除することになります。sudoをつけることで、管理者権限でコマンドを実行できます。

実行後には、削除されるパッケージ一覧と、その依存関係も表示されます。ここで確認して「y(yes)」を入力すれば削除が実行されます。


削除前に依存関係を確認する方法

誤って他の重要なパッケージまで削除してしまうのを防ぐには、削除前に依存関係を確認することが重要です。次のようなコマンドで確認できます。

yum deplist パッケージ名

例えば:

yum deplist httpd

これにより、httpdが依存しているパッケージの一覧が表示されます。

また、「実際に削除せずに、削除予定のパッケージを確認したい」という場合には、--assumenoオプションを使うのもおすすめです。

yum remove httpd --assumeno

これにより「削除されるもの」を確認し、実際には削除されません。


複数のパッケージを一度に削除する

複数のパッケージをまとめて削除したい場合は、スペース区切りで複数指定できます。

sudo yum remove パッケージ名1 パッケージ名2

例:

sudo yum remove httpd php mysql

このコマンドで、Apache、PHP、MySQLが一括で削除されます。ただし、依存関係が複雑な場合には、削除の影響範囲が広くなるため、注意が必要です。


削除後のキャッシュをクリーンアップする

パッケージを削除したあと、システムのキャッシュにデータが残っていることがあります。これを削除するには、以下のコマンドを使用します。

sudo yum clean all

これにより、yumのキャッシュデータをすべて削除し、ディスクスペースの節約にもつながります。


よくあるトラブルと対策

■ 誤って必要なパッケージを削除してしまった

→ 対処方法:yum installで再インストールすることができます。

sudo yum install httpd

■ 依存関係が壊れてしまった

→ 対処方法:yum checkでパッケージ整合性を確認し、必要であればyum reinstallで再構成します。

sudo yum check
sudo yum reinstall パッケージ名

■ yum自体が使えなくなった

→ 対処方法:緊急時はrpmコマンドで直接再インストールするか、リカバリモードから対応します。必要に応じてインストールISOから修復も検討してください。


「dnf remove」との違いについて

近年のRHELやFedoraでは、yumの後継としてdnf(Dandified YUM)が使用されることが増えてきています。基本的な使い方はyumとほぼ同じで、以下のように記述します。

sudo dnf remove httpd

dnfは依存関係の解決がより洗練されており、パフォーマンスの向上やメモリ使用量の削減がされています。RHEL 8以降では、yumと打っても内部的にはdnfが動作しています。


実際の活用例

例1:開発環境の片付け

開発が終了したWebアプリの環境を削除する場合:

sudo yum remove httpd php mariadb-server

例2:不要なGUIパッケージの削除

サーバーとして使用する場合、GUI関連のパッケージを削除することがあります:

sudo yum remove gnome-shell gdm

例3:古いパッケージの整理

更新やトラブルシューティングの際に、古いパッケージを削除して再インストールするケース:

sudo yum remove nginx
sudo yum install nginx

まとめ

「yum remove」は非常に便利なパッケージ削除コマンドですが、依存関係による影響を十分に確認してから使用することが大切です。誤って重要なシステムパッケージを削除してしまうと、OSの動作に支障をきたす可能性もあるため、常に慎重に運用しましょう。
RHEL系Linuxを使う上で、「yum remove」は基本操作のひとつです。この機会にしっかりと使い方を身につけて、安全で快適なLinux運用を目指しましょう。

タイトルとURLをコピーしました