Linuxでシステムの状態をリアルタイムで確認する際、まず思い浮かぶのが「top」コマンドです。
しかし、「もっと見やすく」「もっと直感的に」プロセスの情報を扱いたいと感じたことはありませんか?
そんなときに便利なのが、htop
という拡張版のプロセス監視ツールです。
本記事では htop
の基本的な使い方から、便利な機能、カスタマイズ方法までをわかりやすく解説します。
「topは少し使いにくい」と感じている方は、ぜひこの機会に htop
を試してみてください。
htopとは?topとの違い
htop
は、UNIX系OSで使用されるインタラクティブなプロセスビューアです。top
コマンドと同様に、CPUやメモリの使用率、各プロセスの情報をリアルタイムで表示しますが、top
よりも視覚的にわかりやすく操作性にも優れています。
topとhtopの主な違い
機能 | top | htop |
---|---|---|
カーソル操作 | 不可 | 可(上下キーで選択可能) |
プロセスの終了 | PIDを入力する必要あり | スペースキー→F9キーで選択可能 |
色分け表示 | ほぼなし | カラフルで見やすい |
マルチコア表示 | テキストのみ | グラフィカルにバー表示 |
UIカスタマイズ | 難しい | 設定画面から容易に可能 |
このように、htop
は視覚的にも使いやすく、操作も直感的。サーバー管理やシステムモニタリングの効率を格段に高めてくれるツールです。
htopのインストール方法
htop
は、Linuxディストリビューションによっては標準でインストールされていない場合があります。以下のコマンドで簡単にインストールできます。
Debian/Ubuntu系の場合
sudo apt update
sudo apt install htop
RHEL/CentOS系の場合(EPELリポジトリが必要)
sudo dnf install epel-release
sudo dnf install htop
Arch Linuxの場合
sudo pacman -S htop
インストールが完了したら、ターミナルで htop
と入力するだけで起動します。
htopの画面構成と基本操作
起動すると、htop
の画面は大きく3つのエリアに分かれています。
- リソースの使用状況(上部)
- CPU使用率(マルチコア対応)
- メモリ・スワップ使用量
- 負荷平均(Load Average)
- 稼働時間(Uptime)
- プロセス一覧(中央)
- 各プロセスのPID、ユーザー、優先度、状態、CPU/メモリ使用率、コマンドなど
- 機能メニュー(下部)
- F1〜F10キーを使ってフィルター、ソート、終了などの操作が可能です。
基本キー操作一覧
キー | 機能 |
---|---|
F1 | ヘルプ |
F2 | 設定(Setup) |
F3 | プロセス検索(Filter) |
F4 | 特定の文字列で絞込 |
F5 | ツリービュー表示 |
F6 | ソート基準の変更 |
F9 | プロセスの終了(Kill) |
F10 | 終了(Quit) |
上下キーでプロセスを選択できる点が top
との大きな違いです。複数選択も可能です。
プロセスの管理と絞り込み
htop
では、プロセスの管理がとても簡単にできます。特定のプロセスを探したり、終了させたりする操作がスムーズです。
プロセスの検索
F3キーを押して、コマンド名やユーザー名の一部を入力するだけで、該当するプロセスが絞り込まれます。
さらに、F4キーを使えばより詳細なフィルターが可能です。
プロセスの終了
- 対象のプロセスにカーソルを合わせる
- スペースキーで選択
- F9キーを押して、終了シグナルを選ぶ(通常は「15:TERM」または「9:KILL」)
htopの設定をカスタマイズする
F2キーで設定画面に入り、画面表示やカラー、情報列などを自由にカスタマイズできます。
表示する情報列の変更
「Columns」メニューから表示させたい列(例:Nice値、仮想メモリ量など)を追加・削除できます。
これにより、自分の目的にあった情報だけを一覧表示することが可能です。
色やテーマの変更
「Appearance」メニューで色のテーマを選ぶことができます。
暗い背景で見やすい「Monochrome」や「Black on white」など、好みに合わせて設定すると作業効率が上がります。
htopを使いこなすためのコツ
htop
は慣れてくると非常に強力なツールになります。以下は活用のコツです。
ソートを活用する
F6キーで「CPU使用率順」「メモリ使用順」などに並べ替えることで、問題のあるプロセスをすぐ特定できます。
ツリービュー表示で親子関係を確認
F5キーでプロセスの親子関係がツリー構造で表示されます。
ApacheやNginxのようなデーモンが生成する子プロセスの動きを確認するのに便利です。
ユーザーごとにプロセスを表示する
htop -u ユーザー名
として起動することで、特定ユーザーのプロセスのみを監視できます。
htopを常用するメリット
htop
は、単なるプロセス確認ツールにとどまらず、日々のサーバー管理における生産性を大きく向上させる存在です。
- グラフィカルで直感的な操作
- ショートカットで素早い対応
- カスタマイズ性が高く目的に合わせて使える
- 問題の早期発見と対処が可能
特に複数コアのCPUや大量のプロセスが動いている環境では、その威力を最大限に発揮します。
まとめ
htop
は、top
よりも格段に使いやすいプロセス監視ツールです。
視覚的なわかりやすさと操作性の高さから、初心者から上級者まで幅広く活用されています。
インストールも簡単で、Fキーによる操作も直感的。
プロセス管理における効率化を求めるなら、ぜひ htop
を導入してみてください。
「もっと快適にLinuxを操作したい」と感じたそのときこそ、htop
を使いこなす絶好のチャンスです。