Linuxシステムを扱う上で、ディスクの構成やパーティションの状況を把握することは非常に重要です。特にサーバー管理やストレージ設定、デュアルブートの準備をする際には、現在のディスクの状態を正確に確認する必要があります。
そこで役立つのが「fdisk -l
」というコマンドです。本記事では、fdisk -l
コマンドの基本的な使い方から、表示される情報の読み解き方、注意点までをわかりやすく解説します。Linux初心者の方でも安心して理解できるよう丁寧に紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
fdiskとは何か?
まずはfdiskというコマンドの概要について触れておきましょう。fdisk
は、LinuxやUnix系OSで使用されるディスクパーティションの操作ツールです。このコマンドを使うことで、ハードディスクのパーティションを作成・削除・変更することができます。
通常はインタラクティブモードで使用されることが多いfdiskですが、-l
オプションをつけることで、すべての接続ディスクとそのパーティション情報をリスト表示することができます。
コマンドの基本構文
sudo fdisk -l
sudo
をつけることで管理者権限での実行となり、すべてのディスク情報を表示できるようになります。
fdisk -lで表示される情報の見方
fdisk -l
を実行すると、接続されているディスクに関する詳細な情報が表示されます。ここでは、実際に出力される内容の一例と、その意味を説明します。
出力例
Disk /dev/sda: 500 GB, 500107862016 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 60801 cylinders, total 976773168 sectors
Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 4096 bytes
I/O size (minimum/optimal): 4096 bytes / 4096 bytes
Disk label type: gpt
Disk identifier: XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX
Device Start End Sectors Size Type
/dev/sda1 2048 534527 532480 260M EFI System
/dev/sda2 534528 5672959 5138432 2.5G Linux filesystem
/dev/sda3 5672960 976773134 971100175 463.1G Linux LVM
各項目の説明
- Disk /dev/sda: デバイス名。ここでは500GBのハードディスク(/dev/sda)を表しています。
- Sector size: セクタサイズ。多くの環境では512バイトが論理サイズ、4096バイトが物理サイズとなっています。
- Disk label type: パーティションテーブルの種類(MBRまたはGPT)。
- Device: 各パーティションのデバイス名。
- Start / End / Sectors: 各パーティションの開始セクタ、終了セクタ、全体のセクタ数。
- Size: パーティションのサイズ。
- Type: パーティションの種類(Linux filesystem, EFI System など)。
fdisk -lが役立つシーン
fdisk -l
は、以下のような場面で特に役立ちます。
ディスクの状態確認時
新しいディスクを追加した時や、既存のディスクに何らかの変更を加える前には、fdisk -l
でディスク全体の構成を確認することが重要です。
USBメモリや外付けディスクの認識確認
USB機器が認識されているかどうか確認するのにも有効です。デバイスの接続前後でfdisk -l
を実行すれば、新しく追加されたデバイスを特定することができます。
ブート構成の調査
EFIやMBR、GPTといったパーティション形式を確認することで、システムのブート構成を把握できます。これはデュアルブートや再インストール時に欠かせない情報です。
実行時の注意点とトラブル対策
fdisk -l
は読み取り専用のコマンドなので、通常の実行ではディスクの内容が変更されることはありません。ただし以下の点には注意しましょう。
sudo権限が必要
fdisk -l
は通常、管理者権限がないと一部のディスク情報が表示されません。sudo
をつけて実行するようにしましょう。
sudo fdisk -l
ディスクが表示されない場合
- デバイスが正しく接続されていない
- ケーブルやUSBポートに問題がある
- カーネルによりデバイスが認識されていない(
dmesg
コマンドで確認)
などが原因として考えられます。
他のコマンドとの違いと使い分け
Linuxには、fdisk -l
以外にもディスクやパーティションを確認するためのコマンドがいくつかあります。代表的なものを紹介します。
lsblk
lsblk
ブロックデバイスの構成をツリー形式で表示します。マウントポイントの確認にも便利。
parted
sudo parted -l
より詳細な情報やGPTパーティションの確認に使われるコマンドです。
blkid
sudo blkid
UUIDやファイルシステムの種類を調べたいときに便利です。
まとめ
fdisk -l
コマンドは、Linuxにおけるディスク管理の基本中の基本とも言える存在です。新しいディスクを追加したとき、パーティションの確認が必要なとき、トラブルシューティングの際など、さまざまな場面で役立ちます。
コマンド自体は非常にシンプルですが、表示される情報の意味を正しく理解することで、システムの構成を把握しやすくなり、トラブルの予防にもつながります。今後、Linux環境で作業を行う際には、ぜひこのfdisk -l
を活用してみてください。