12月3日は「記念日の日」? 意外と知らない記念日5選とその意味

一年の中で、私たちの暮らしを彩る「記念日」。身近なものから世界規模のものまで、記念日は私たちに歴史や文化、社会課題を思い起こさせてくれます。今回は、12月3日という日付に焦点をあてて、この日に制定されている「記念日」を5つ取り上げ、それぞれの由来や背景、意義を詳しく解説していきます。日常の合間にちょっとした知識として楽しんでいただければ幸いです。


国際障害者デー(International Day of Disabled Persons)

12月3日は国際連合が定めた 国際障害者デー です。1992年11月、国連総会において制定され、障害をもつ人たちの尊厳や権利、社会参加を促進することを目的としています。

この日には、障害者支援、バリアフリー化、社会インクルージョン (包摂) などに関する啓発活動やシンポジウムが世界各地で行われます。各国の政府や非営利団体が、障害をもつ人が持つ課題(たとえば、移動の自由、教育機会、就労支援、情報アクセシビリティなど)を社会に問いかけるきっかけとなります。

日本でも、この日に合わせて自治体・団体が点字ブロックや手話、障害理解教育などの普及活動をするケースが見られます。障害者自らが主体となる発信もあり、「共に生きる社会」の実現を願う声が高まる日でもあります。


H2:カレンダーの日(Calendar Day)

12月3日は カレンダーの日 とも呼ばれます。1988年(昭和63年)、全国団扇扇子カレンダー協議会および全国カレンダー出版協同組合連合会によって制定されました。

その由来は、明治5年12月3日(旧暦)が、太陽暦の採用にともなって翌年1月1日という新暦のスタート日にあたることからきています。すなわち、日本の暦制度が西洋(グレゴリオ暦)に改められた歴史的節目の日という意味合いを持ち、暦そのものへの感謝や、1年を通じた時間・日付を意識することを目的としています。

この記念日をきっかけに、来年のカレンダーを選んだり、時間の使い方を見直したりする人もいるようです。「時間を大切にする意識」を高める意味合いも込められています。


奇術の日(マジック/手品の日)

12月3日は 奇術の日(手品・マジックの日)とされています。これは、マジックを披露する際の掛け声として「ワン(1)ツー(2)スリー(3)」という語呂合わせから来ています。日本奇術協会が1990年(平成2年)に制定しました。

この日は、マジシャン同士の懇親会や、一般向けのマジックショーが全国各地で行われることがあります。マジックの魅力を広めること、そしてマジシャンの活動を応援する意味が込められています。

マジック(奇術)は、人間の心理や手技、演出を通じて驚きや楽しさを提供するエンターテインメントの一形態です。この日を機に、「目の錯覚」や「トリック」がどのように成り立つかを考えるのも面白いでしょう。


プレママの日

12月3日は プレママの日 という記念日もあります。「プレママ」とは、これから母になる妊婦さんを指します。この記念日は、玩具・ベビー用品販売の企業(日本トイザらス)が制定したもので、「いい(1)にん(2)ぷさん(3)」という語呂合わせが由来です。

また、同日の制定理由には、ベビー用品店「ベビーザらス」の国内1号店(千葉県新浦安店)の開店日であることも背景にあるとされます。

この日は、妊婦さんやこれから出産を迎える方々を応援する意味を持ち、母子健康や妊娠・出産・育児の啓発イベントが開催されることがあります。プレママ自身の心身ケアや情報交換、妊娠中の生活支援を見直すきっかけにもなります。


個人タクシーの日(および関連の記念日)

12月3日には 個人タクシーの日 という記念日もあります。

個人タクシーとは、大型企業や配車会社に属さず、独自に営業を行うタクシー運転手・事業者を指します。この記念日は、個人タクシーの社会的役割や安全運転、サービス向上への意識を高めるために設けられています。

日本では、地域差はありますが、公共交通の補完的な役割、あるいは過疎地などでの移動手段としての存在意義があります。この日には、業界団体などが安全講習やサービス向上キャンペーンを行うことがあります。


補足的な記念日・行事と地方の祭り

12月3日には他にも、地域的・業界的な記念日や行事が複数存在します。たとえば以下のようなものです。

  • わらべうた保育の日:子ども向けの伝統的な遊びや歌(わらべうた)を重視する保育活動に着目した記念日
  • ヒルズダイエットの日:健康・ダイエット関連の意識を高めるための記念日
  • ひっつみの日:地域の郷土料理「ひっつみ」にちなんだ日
  • 着うた®の日:携帯電話時代の音楽配信文化に関連する記念日
  • 地方の祭り:秩父夜祭(Chichibu Yomatsuri)
    – 群馬県・埼玉県などで知られる秩父夜祭は、毎年12月2・3日に開催される伝統的な祭りで、豪華な山車(だし)や花火が見どころです。夜に灯される提灯や浮かび上がる山車、冬の澄んだ夜空に打ち上がる花火は、強く印象に残る風景となります。

これらの補足的な記念日や年中行事を通じて、地域の文化や産業、日常生活との関わりも感じることができます。


まとめ

12月3日という日は、国際的な視点から障害者の尊厳を問いかける 国際障害者デー をはじめ、日本独自の カレンダーの日奇術の日プレママの日個人タクシーの日 など、さまざまな意味をもつ記念日が重なっています。さらに地方の伝統祭りや地域ならではの記念日も加わり、この日一日を切り口にして「時間」「暮らし」「支援」「文化」のテーマを見つめ直すいい機会とも言えるでしょう。

記念日というのは、ただの「名目」だけで終わらず、それをきっかけに社会課題を考えたり、日常をほんの少しだけ意識的に過ごしたりするヒントを与えてくれます。来年の12月3日には、今日紹介した記念日や行事を思い出しながら、その日を少しだけ特別な日にしてみてはいかがでしょうか。

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