六角ボルトは、DIYから建築・機械整備まで、あらゆる現場で使われている最も基本的な締結部品です。
しかし実際に選ぼうとすると、「M8ってスパナは何mm?」「呼び径と実寸は違う?」「長さはどこから測るの?」など、意外と迷うポイントが多くあります。
本記事では、六角ボルトのサイズの考え方を基礎から解説し、呼び径・ピッチ・二面幅・長さが一目でわかる早見表を掲載します。
工具選びや部品発注で失敗しないために、初心者の方にもわかりやすく整理していますので、ぜひ保存版としてご活用ください。
六角ボルトとは何か
六角ボルトとは、頭部が六角形になっており、スパナやレンチで締め付けることができるボルトのことです。
正式には「六角ボルト(Hexagon Bolt)」と呼ばれ、JIS規格により寸法や形状が細かく定められています。
六角ボルトの主な特徴
- 頭が六角形で工具がかかりやすい
- 強度が高く、構造物や機械に多用される
- サイズ規格が統一されており流通性が高い
DIY向けの小型サイズから、建築用の大型サイズまで幅広く存在します。
六角ボルトのサイズ表記の基本
六角ボルトのサイズは、主に以下の要素で構成されています。
- 呼び径(M〇)
- 長さ(mm)
- ピッチ(ねじ山の間隔)
- 二面幅(スパナサイズ)
例として
「M10×30」と表記されている場合、
- M10 → 呼び径10mm
- 30 → ボルトの長さ30mm
を意味します。
呼び径(Mサイズ)とは
呼び径とは、ねじ部分の**外径(山の頂点から頂点まで)**を示す数値です。
「M」はメートルねじを意味し、後ろの数字がミリメートル単位の直径になります。
よく使われる呼び径
- M4
- M5
- M6
- M8
- M10
- M12
- M16
- M20
現場やDIYでは、M6〜M12あたりが特に多く使われます。
六角ボルト サイズ早見表(呼び径・二面幅・ピッチ)
以下は、代表的な六角ボルトのサイズ早見表です。
工具選びやナットとの組み合わせ確認に役立ちます。
六角ボルト サイズ早見表(JIS規格)
| 呼び径(M) | 二面幅(mm) | 標準ピッチ(mm) | 頭部高さ(mm) |
|---|---|---|---|
| M4 | 7 | 0.7 | 2.8 |
| M5 | 8 | 0.8 | 3.5 |
| M6 | 10 | 1.0 | 4.0 |
| M8 | 13 | 1.25 | 5.3 |
| M10 | 17 | 1.5 | 6.4 |
| M12 | 19 | 1.75 | 7.5 |
| M16 | 24 | 2.0 | 10.0 |
| M20 | 30 | 2.5 | 12.5 |
※二面幅とは、スパナやレンチがかかる平行な2面の距離です。
六角ボルトの長さの測り方
六角ボルトの「長さ」は、頭を含めず、ねじ部分の先端から頭の付け根までを測ります。
長さの測定ポイント
- 六角ボルト:頭部は含まない
- 皿ボルト:頭部を含む(例外)
この違いを知らないと、ボルトが短すぎたり長すぎたりする原因になります。
ピッチとは何か
ピッチとは、ねじ山とねじ山の間隔のことです。
同じ呼び径でも、標準ピッチと細目ピッチがあります。
ピッチの違いによる特徴
- 標準ピッチ
- 一般用途向け
- 入手しやすい
- 細目ピッチ
- ゆるみにくい
- 微調整が可能
- 工業用途向け
早見表では、最も流通量の多い標準ピッチを掲載しています。
六角ボルトと工具サイズの関係
六角ボルトを締め付けるには、二面幅に合った工具が必要です。
例
- M6 → 10mmスパナ
- M8 → 13mmスパナ
- M10 → 17mmスパナ
- M12 → 19mmスパナ
「M〇=工具〇mm」ではない点に注意が必要です。
六角ボルト選定でよくある失敗
六角ボルト選びでありがちなミスを整理します。
よくある失敗例
- 呼び径と工具サイズを混同する
- 長さの測り方を間違える
- ピッチ違いのナットを選んでしまう
- 強度区分を確認していない
特にナットとのピッチ違いは、見た目では判断しづらいため注意が必要です。
六角ボルトの用途別サイズ目安
用途ごとによく使われるサイズの目安を紹介します。
DIY・家庭用途
- M4〜M6
- 家具組み立て、簡易固定
機械・設備
- M8〜M12
- 振動や荷重がかかる部分
建築・構造物
- M16以上
- 高強度・安全性重視
六角ボルトとナットの組み合わせ
基本的に、同じ呼び径・同じピッチのナットを使用します。
組み合わせ例
- M8ボルト → M8ナット
- M10ボルト → M10ナット
ピッチ違いは締結できないため、必ず規格を揃えます。
六角ボルト サイズ表を活用するコツ
サイズ早見表は、以下の場面で特に役立ちます。
- 工具箱の整理
- ボルトの買い足し
- 図面や仕様書の確認
- 現場での即時判断
スマホや紙に保存しておくと、作業効率が大きく向上します。
まとめ
六角ボルトは一見シンプルですが、呼び径・二面幅・長さ・ピッチを正しく理解することで、作業の正確さと安全性が大きく向上します。
特にサイズ早見表を活用すれば、
「どの工具を使うか」「どのナットを選ぶか」で迷うことがなくなります。
DIYから専門作業まで、六角ボルトを正しく選び、確実な締結を行うために、本記事の内容をぜひ実践に役立ててください。
