「ととのう」という言葉を耳にしたことはありますか?
サウナブームと共に広がったこの言葉は、サウナ→水風呂→休憩を繰り返すことで訪れる、心と体が一体となったような深いリラックス状態を指します。
今回は、サウナ初心者の方でも無理なく「ととのう」体験ができるよう、基本の入り方やコツをわかりやすく紹介します。
これを読めば、あなたも今日から“ととのい”マスターへの第一歩を踏み出せるかもしれません。
目次
サウナで「ととのう」ってどういうこと?
「ととのう」とは、サウナ用語としてはっきりとした定義があるわけではありませんが、次のような状態を指すことが多いです。
- 頭が空っぽになり、雑念が消える
- 深く穏やかな呼吸が自然にできる
- 体の力が抜け、心地よい脱力感に包まれる
- 幸福感、恍惚感のようなものを感じる
サウナ→水風呂→休憩というセットを繰り返すことで、この状態に入るといわれています。
サウナでととのうための基本の3ステップ
サウナ(温める)
まずは体をしっかりと温めます。
- 入る前には体をしっかり洗いましょう。これは衛生面だけでなく、発汗を促すためにも重要です。
- サウナ室では無理をせず、自分の体調に合わせて5~12分程度入ります。
- 座る位置は、最初は中段や下段がおすすめです。上段は温度が高いため、慣れていない人には負担が大きいこともあります。
- しっかり汗をかいてきたなと感じたら、水風呂の準備です。
水風呂(冷やす)
サウナのあとに入る水風呂。これが“ととのい”の鍵です。
- サウナを出たら、必ずかけ湯やシャワーで汗を流してから入りましょう。
- 最初は冷たく感じるかもしれませんが、徐々に体が慣れていきます。
- 入る時間は30秒〜2分程度が目安。長く入りすぎると体が冷えすぎるため注意。
- 水風呂が苦手な方は、ぬるめのシャワーでも代用可能です。
外気浴・休憩(ととのえる)
サウナと水風呂のあとの休憩が「ととのいタイム」です。
- 体を軽く拭いた後、椅子やベンチなどでリラックスして座ります。
- 目を閉じて、深くゆったり呼吸しましょう。
- 頭がボーッとして、体がじんわりと心地よくなる感覚が訪れたら「ととのい」の兆しです。
- この状態で5〜10分ほど休むと、深いリラックス状態が訪れやすくなります。
何セットやれば「ととのう」?
1セットでもととのう人もいれば、3セット目でやっと感覚が訪れる人もいます。
目安としては2〜3セットをおすすめします。
- サウナ→水風呂→休憩=1セット
- この流れを繰り返すことで、体の感覚が研ぎ澄まされ、心身ともに深くリラックスできるようになります。
- 無理はせず、自分のペースで楽しむことが何より大切です。
よくある失敗とその対策
サウナが熱すぎてつらい
→ 中段~下段に座り、タオルを頭にかけると和らぎます。無理はせず途中退室もOKです。
水風呂が冷たすぎる
→ 入る前にシャワーで汗をしっかり流すと冷たさが和らぎます。無理せず時間は短めに。
休憩時に寒くなる
→ バスタオルやポンチョを羽織って体温の急激な低下を防ぎましょう。
よりととのうためのワンポイントアドバイス
- 食後すぐや空腹時は避ける:血圧が不安定になるため。
- 水分補給はこまめに:サウナではたくさん汗をかくので、脱水対策を。
- お気に入りの施設を見つけよう:ととのいやすい環境は人それぞれ。照明、音楽、外気浴スペースなどが整っている場所がおすすめです。
- ととのいイスやインフィニティチェアがある施設を選ぶ:リラックスしやすさが格段にアップします。
サウナがもたらす心と体への効果
「ととのう」だけでなく、サウナには以下のような健康効果が期待されています。
- 血流改善と冷え性対策
- 睡眠の質の向上
- 自律神経のバランスを整える
- ストレス軽減とメンタルヘルス改善
特に現代社会において、自律神経の乱れからくる不調を整える手段として、サウナは大きな注目を集めています。
まとめ:ととのいは自分のペースで
サウナは競争でも義務でもありません。
「ととのう」ことも目的ではなく、あくまで副産物として訪れるものです。
自分にとって心地よい温度、時間、セット数を見つけていくことが大切です。
今日からあなたも、サウナで“ととのう”時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。