本来であれば相手に直接手渡しするのが礼儀ですが、やむを得ずそれができない場合もあります。
たとえば贈り物やお土産、資料、挨拶状などを直接お渡しできないとき、どのようにお詫びの言葉を添えるのが良いのでしょうか。
この記事では、ビジネスシーンからプライベートまで幅広く使える「直接渡せないお詫びの例文」を紹介します。
相手に失礼にならず、気持ちが伝わる書き方を参考にしてください。
直接渡せないことへのお詫びが必要な場面とは
直接渡せないことは、日常でもビジネスでも多くあります。
- 出張や在宅勤務などで会社に不在のとき
- 忙しくて会う時間を取れないとき
- 遠方に住んでいて物理的に会えないとき
- 郵送や宅配で送る場合
このようなとき、ただ送るだけでは冷たい印象になりがちです。
「直接お渡しできず申し訳ございません」と一言添えることで、誠意が伝わります。
ビジネスで使えるお詫びの例文
例文1:贈答品を郵送するとき
「本来であれば直接お目にかかり、お渡しすべきところでございますが、都合により郵送にて失礼いたします。どうぞお受け取りくださいませ。」
例文2:資料をメール送付する場合
「本来であれば直接ご説明のうえ資料をお渡しすべきところ、都合がつかずメールにて送付申し上げます。ご査収のほどよろしくお願い申し上げます。」
例文3:お礼の品を送る場合
「日頃のご厚情に感謝申し上げたく、本来ならば直接お持ちすべきところ、心ならずも宅配便にてお届けいたしました。ご笑納いただければ幸いです。」
プライベートで使えるお詫びの例文
例文4:結婚や出産祝いを送る場合
「本来であれば直接お祝いを申し上げたく存じますが、遠方のため失礼ながらお品をお送りいたします。ご受納いただければ幸いです。」
例文5:お土産を送る場合
「旅行のお土産を直接お渡ししたかったのですが、都合が合わず送付にて失礼いたします。お気に召していただければ嬉しく存じます。」
例文6:謝罪を兼ねた場合
「本来なら直接お詫びに伺うべきところ、まずは書面にて失礼いたします。後日改めてご挨拶に伺わせていただきます。」
丁寧に伝えるための表現ポイント
- 「本来ならば直接~すべきところ」
- 「都合により」「事情により」など理由を簡潔に
- 「失礼いたします」「恐縮ですが」など謙譲の言葉を添える
- 最後に「ご笑納ください」「ご査収ください」「お納めください」など締める
こうした定型フレーズを組み合わせることで、相手に誠意が伝わりやすくなります。
相手との関係性に応じた書き分け
ビジネス相手には「恐縮ですが」「ご査収くださいませ」などかしこまった表現が望ましいです。
一方、親しい友人や家族には「直接渡したかったけど送るね」「受け取ってくれると嬉しい」と柔らかい言い方が自然です。
関係性に合わせて言葉を調整するのが大切です。
直接渡せない場合でも誠意を伝える工夫
- 手書きの一筆箋を添える
- 丁寧に梱包する
- 到着日を事前に連絡する
- 電話やメッセージで補足する
ただ言葉を添えるだけでなく、行動でも心遣いを表すことができます。
まとめ
直接渡せないことは珍しくありません。
しかし「直接渡せず失礼いたします」とひとこと加えるだけで、印象は大きく変わります。
相手への配慮を欠かさず、状況に合わせた言葉選びを心がけましょう。
この記事で紹介した例文を参考に、相手との良好な関係を築く一助にしていただければ幸いです。