近年、身近な身内だけで行う「家族葬」を選ぶ方が増えています。
しかし家族葬では、参列をお断りする旨や葬儀が終わったことを周囲に伝える「お知らせ」の文面に悩む方が多くいます。
訃報の伝え方一つで、相手への配慮が伝わるかどうかが変わります。
この記事では、家族葬のお知らせ・訃報連絡・事後報告のシーン別例文をわかりやすく解説します。
家族葬のお知らせの種類と使い分け
家族葬に関するお知らせには、大きく分けて3つの場面があります。
状況に合った文章を使うことが、相手への礼儀につながります。
①訃報の連絡(逝去直後)
亡くなったことを関係者に知らせる連絡です。
家族葬として執り行う旨を伝え、参列・弔問・香典を辞退する場合はその旨を明記します。
②葬儀後の事後報告(葬儀終了後)
家族葬のため葬儀への参列をお断りし、終了後に報告する連絡です。
葬儀が無事に終わったことを伝えつつ、連絡が遅れたことへのお詫びも添えます。
③香典・弔問辞退のお願い
香典や弔問を辞退する旨を丁寧にお伝えする文章です。
辞退の意向を明確に、かつ相手を傷つけないよう表現することが大切です。
【例文①】訃報のお知らせ(参列辞退・家族葬の旨を含む)
件名:訃報のご連絡
謹んでお知らせ申し上げます。
父 ○○(享年○○歳)が、令和○年○月○日に永眠いたしました。
生前は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
葬儀につきましては、故人の遺志により、家族のみで家族葬として執り行う予定でございます。
誠に勝手ながら、ご参列・ご香典・ご供花・ご弔電はご辞退申し上げます。
故人が生前に皆様から賜りましたご厚情に、深く感謝申し上げます。
なお、葬儀後に改めてご挨拶に伺う所存でございます。
取り急ぎ、書中にてお知らせ申し上げます。
令和○年○月○日
喪主 ○○(氏名)
【例文②】葬儀後の事後報告(メール・手紙)
件名:葬儀終了のご報告
謹啓
このたび、母 ○○が令和○年○月○日に永眠いたしました。
生前は長年にわたり、格別のご芳情を賜りまして、誠にありがとうございました。
葬儀は故人の遺志に従い、家族のみの家族葬にて、去る○月○日に滞りなく執り行いました。
本来であれば早速ご連絡申し上げるべきところ、諸事多忙のため、ご報告が遅れましたことを深くお詫び申し上げます。
生前に賜りましたご厚情に対し、心より御礼申し上げます。
略儀ながら、書中をもってご通知申し上げます。
令和○年○月
喪主 ○○(氏名)
〒○○○-○○○○ ○○県○○市○○
【例文③】LINEやSNSでの訃報連絡(友人・知人向けカジュアル版)
突然のご連絡でごめんなさい。
先日、父が○月○日に亡くなりました。
葬儀は家族だけで家族葬として行いましたので、ご連絡が遅くなってしまいました。
お気遣いいただける場合も、香典や弔問はご遠慮いただければ幸いです。
生前、○○さんにはとても良くしていただいていたと聞いており、父も喜んでいたと思います。
ありがとうございました。
LINEなどカジュアルな手段での連絡は、親しい間柄の方に限定するのが一般的です。
職場の上司や取引先など改まった関係の方には、メールや書面での連絡を選びましょう。
【例文④】職場・会社への訃報連絡(上司・同僚向け)
件名:忌引きのご連絡および訃報のお知らせ
○○部長
お疲れ様です。○○です。
突然のご連絡で申し訳ありません。
本日未明、父が永眠いたしました。
葬儀は家族のみで家族葬にて執り行う予定のため、誠に恐れ入りますが、弔問・ご香典はご辞退申し上げます。
つきましては、○月○日から○日まで忌引き休暇をいただきたくお願い申し上げます。
急なお休みとなり、ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。
担当業務の引き継ぎについては、○○(同僚名)に連絡済みです。
何卒よろしくお願いいたします。
○○(氏名)
家族葬のお知らせで気をつけたいマナー
家族葬のお知らせを送る際に注意すべきポイントをまとめます。
「ご参列・ご香典をお断りする」旨は明確に伝える
曖昧な表現では相手が判断に迷います。
「誠に勝手ながら」などのクッション言葉を使いつつ、辞退の意向は明確に記載しましょう。
相手が気を遣って弔問に来てしまうケースを防ぐためにも、はっきり伝えることが相手への配慮です。
忌み言葉を避ける
訃報・弔事の文章では、「重ね重ね」「再び」「続いて」など繰り返しを連想させる忌み言葉は使いません。
また「死亡」という直接的な表現の代わりに「永眠」「他界」「逝去」などを使うのがマナーです。
句読点を使わない(手紙・はがきの場合)
弔事の手紙やはがきでは、句読点(。、)を使わないのが正式なマナーとされています。
メールの場合はこの限りではありませんが、改まった相手への手紙では意識しましょう。
まとめ:家族葬のお知らせは「配慮」と「明確さ」の両立が大切
家族葬のお知らせは、故人を偲ぶ気持ちと相手への感謝・配慮を伝えながら、参列辞退の意向を明確に伝えるという難しいバランスが求められます。
今回ご紹介した例文は、そのままコピーして使うのではなく、故人との関係や相手との親しさに合わせてアレンジしてください。
大切な人を見送る時期に、周囲への連絡をスムーズに行えるよう、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
