PowerPointを縦向きにする方法を完全解説|デザインのコツ・印刷設定・活用シーンまで徹底紹介

PowerPointといえば横長のスライドが一般的ですが、資料の内容や目的によっては「縦向き(縦長)のスライド」で作成したい場面があります。プレゼン資料だけでなく、ポスター・チラシ・縦長の資料・スマホ向け資料・SNS投稿画像など、PowerPointを縦に活用できるシーンは想像以上に多くあります。しかし、いざ縦向きに変更しようとすると「どこで設定するの?」「余白がおかしくなる」「印刷がずれる」といった悩みを持つ方も少なくありません。
本記事では、PowerPointのスライドを縦向きにする方法をわかりやすく解説しつつ、縦スライドのデザインのコツや活用アイデアなど、実務で役立つ内容をまとめて紹介します。今日からPowerPointで縦長資料を自在に作れるようになります。


目次
  1. PowerPointのスライドを縦向きに変更する基本操作
    1. ● 手順1:デザインタブを開く
    2. ● 手順2:「スライドのサイズ」を選択
    3. ● 手順3:「ユーザー設定のスライドサイズ」を選ぶ
    4. ● 手順4:向きを「縦」に変更
    5. ● 手順5:拡大縮小の調整
  2. 縦向きスライドのメリットと活用シーン
    1. ● スマホで読みやすい
    2. ● チラシやポスターの作成に便利
    3. ● Web・SNS用画像にも使える
    4. ● 文章量が多い資料に向く
  3. 縦向きにしたときのスライドサイズのおすすめ設定
    1. ● よく使うサイズの例
  4. 縦向きスライドでレイアウトを整えるコツ
    1. 1. 余白を多めに取る
    2. 2. 見出しと本文のメリハリを強くする
    3. 3. 画像は縦長構図を選ぶ
    4. 4. 1ページに詰め込みすぎない
    5. 5. 配色をシンプルに
  5. 縦向きスライド作成で起こりやすいトラブルと解決法
    1. ● 文字がはみ出す
    2. ● 図形や画像がずれる
    3. ● 印刷時に上下が切れる
    4. ● 作成途中で横向きに戻したくなる
  6. スマホ向け資料をPowerPoint縦で作る方法
    1. ● おすすめサイズ
    2. ● スマホ向けデザインのコツ
  7. 縦向きスライドをプレゼンで使う場合の注意点
    1. ● プロジェクターは横長前提
    2. ● ノートPCの画面でも左右に余白が出る
    3. ● オンライン会議では見え方が異なる
  8. 縦スライドで見栄えが良くなるおすすめデザイン
    1. ● シンプル縦バナー型
    2. ● 手順書レイアウト
    3. ● SNS向けテキスト画像
    4. ● タイムライン形式
  9. PowerPointを縦向きにするだけで資料の幅が広がる
  10. まとめ

PowerPointのスライドを縦向きに変更する基本操作

PowerPointを縦向きにする最も基本的な方法は「スライドのサイズ」設定を変更することです。横向きスライドを使い慣れている人でも、わかってしまえば数秒で設定できる簡単な操作です。

● 手順1:デザインタブを開く

上部メニューから「デザイン」タブをクリックします。

● 手順2:「スライドのサイズ」を選択

デザインタブの右側にある「スライドのサイズ」をクリックします。小さなボタンなので見落としやすいポイントです。

● 手順3:「ユーザー設定のスライドサイズ」を選ぶ

表示されたメニューから「ユーザー設定のスライドサイズ」をクリックします。

● 手順4:向きを「縦」に変更

表示される設定画面で、

  • スライドの向き → 縦
  • ノート・配布資料・アウトラインの向き → 必要に応じて縦
    を選択します。

● 手順5:拡大縮小の調整

最後に、既存スライドの内容を「最大化」または「サイズに合わせて調整」から選びます。
最大化:要素は大きいまま、はみ出す可能性あり
サイズに合わせて調整:内容は縮小されるがレイアウトの崩れは少ない

そのまま実務で使う場合は後者を選ぶことが多いでしょう。


縦向きスライドのメリットと活用シーン

PowerPointを縦にすることで得られる利点は多く、ビジネス資料の幅が一気に広がります。

● スマホで読みやすい

スマートフォンは縦長が基本。
縦型スライドは スマホ閲覧用のマニュアルや説明資料に最適 です。

● チラシやポスターの作成に便利

A4縦・A3縦の印刷物を作るとき、PowerPointはデザインツールとして非常に使いやすく、Illustratorの代わりに使う企業も少なくありません。

● Web・SNS用画像にも使える

InstagramストーリーズやPinterestなど、縦長画像が主流のSNSで活用できます。

● 文章量が多い資料に向く

文章中心の説明資料や業務マニュアルでは、縦方向のレイアウトのほうが読みやすく整理しやすい場合があります。


縦向きにしたときのスライドサイズのおすすめ設定

PowerPointでは自由にスライドサイズを設定できます。
特に、印刷を前提とする場合は 用紙サイズに合わせる のが最も重要です。

● よく使うサイズの例

  • A4縦(210×297mm) → 仕事の資料、社内文書
  • A3縦(297×420mm) → ポスター・掲示物
  • スマホ向け(1080×1920px) → SNS画像、スマホ資料
  • B5縦(182×257mm) → 配布資料

Aシリーズ・Bシリーズの規格は日本で非常に多く利用されているため、迷ったらA4縦を選んでおけば問題ありません。


縦向きスライドでレイアウトを整えるコツ

縦スライドは情報が縦に流れやすいため、横向きスライドとは違うレイアウトの工夫が必要です。

1. 余白を多めに取る

縦長はページ全体が詰まりやすい傾向があります。
上下にしっかり余白を設けることで読みやすくなります。

2. 見出しと本文のメリハリを強くする

フォントサイズの差を大きめにしたり、帯状のデザインを挿入することで視認性が向上します。

3. 画像は縦長構図を選ぶ

横長画像は使いにくいため、

  • できるだけ縦長の写真
  • 切り抜きやトリミングで調整
    を心がけるとバランスが取れます。

4. 1ページに詰め込みすぎない

縦はスクロール感覚で読みやすいメリットがある反面、要素を増やすと圧迫感が出ます。
1スライド1メッセージ を意識しましょう。

5. 配色をシンプルに

縦長デザインは視線が上下に動くため、色を多用すると散らかって見えます。
ベースカラーを2色程度に抑えるとスッキリとまとまります。


縦向きスライド作成で起こりやすいトラブルと解決法

縦スライドには便利な点が多い一方で、慣れていないとレイアウトが崩れることがあります。よくあるトラブルをまとめました。

● 文字がはみ出す

→ 対策:フォントサイズを自動調整に設定する
→ [ホーム] → [配置] → [フォントの自動調整] を使う

● 図形や画像がずれる

→ 対策:ガイド・配置・整列機能を使う
「配置」→「整列」から中央揃え、均等配置を行う

● 印刷時に上下が切れる

→ 対策:

  • スライドサイズをA4など正しい規格にする
  • 印刷設定で「用紙に合わせる」を選ぶ
  • 余白を広めに設定する

● 作成途中で横向きに戻したくなる

→ 実はスライドの向きはいつでも変更可能
ただしレイアウトが崩れやすいので、完成後の変更は非推奨です。


スマホ向け資料をPowerPoint縦で作る方法

最近増えているのが、スマートフォンで読むことを前提にした縦長資料です。

● おすすめサイズ

  • 1080×1920px(フルHD縦)
    SNS投稿にもそのまま流用できます。

● スマホ向けデザインのコツ

  1. 文字は大きく(24pt以上)
  2. パンフレットのように短い文章にする
  3. 画像を多めにする
  4. 箇条書きで情報を整理
  5. スマホでプレビューしながら作成する

特に企業のマニュアル・研修資料・手順書で活用が広がっているスタイルです。


縦向きスライドをプレゼンで使う場合の注意点

PowerPointは横向きが前提の場面が多いため、プレゼン用途で縦スライドを使う場合は次の点を注意しましょう。

● プロジェクターは横長前提

スクリーンが横長のため、縦スライドは左右に余白が出ます。
これは仕様なので問題ではありませんが、画面が小さく見える場合があります。

● ノートPCの画面でも左右に余白が出る

プレゼン時はフルスクリーンにすると縦長の黒帯が出ます。

● オンライン会議では見え方が異なる

TeamsやZoomは縦画面を中央に縮小表示するため、文字が小さくなりがちです。
→ 文字は大きめに、画面に詰めすぎない工夫が必要です。


縦スライドで見栄えが良くなるおすすめデザイン

縦スライドを活用するなら、以下のようなテンプレート構成が役立ちます。

● シンプル縦バナー型

上部にタイトル、中段に画像、大きめの余白を活かしたレイアウト。
チラシ・ポスター向け。

● 手順書レイアウト

番号付きで縦に情報を並べるスタイル。
業務マニュアルに最適。

● SNS向けテキスト画像

Instagramのストーリーズに合わせて1080×1920で作るテンプレート。
縦長で訴求力の高いデザインが作れます。

● タイムライン形式

縦に時間軸を配置する構成も、縦スライドと相性抜群です。


PowerPointを縦向きにするだけで資料の幅が広がる

縦スライドは、単に向きを変えるだけでさまざまな場面に応用ができます。

  • プレゼン資料
    -印刷用マニュアル
    -ポスター・チラシ
    -タブレットやスマホ用資料
    -SNS投稿画像
    -ビジネスの提案書
    -イベントのフライヤー
    -社内掲示物

横向きが当たり前と思っていたPowerPointが、一気に“デザインツール”として活用できるようになります。


まとめ

PowerPointの縦向きスライドは、設定自体はとても簡単ですが、活用方法によって資料の魅力が大きく変わる便利な機能です。縦長のレイアウトは印刷物やスマホ閲覧と相性が良く、ビジネスでもプライベートでも役立つシーンが広がっています。本記事で紹介した設定方法・レイアウトのポイント・デザインのコツを実践することで、縦スライドを使いこなし、読みやすく美しい資料が作れるでしょう。
これからPowerPointで資料を作る際、ぜひ縦スライドも選択肢のひとつとして活用してみてください。

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