11月27日は、語呂合わせや歴史的な出来事から生まれた、さまざまな記念日が制定されています。
日常にちょっとした豆知識を加えると、毎日が少し楽しくなるものです。
この記事では、11月27日にまつわる代表的な4つの記念日――「いい鮒の日」「ノーベル賞制定記念日」「更生保護記念日」「いい鮭の日」――を取り上げ、それぞれの由来や意味、関連するエピソードをわかりやすく解説します。
朝の会話やSNSのネタにも使える内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
いい鮒の日(いいふなの日)
11月27日は「いい(11)ふな(27)」の語呂合わせから「いい鮒の日」とされています。
制定したのは、滋賀県を中心に活動する「全国内水面漁業協同組合連合会」で、琵琶湖の代表的な魚である“鮒(ふな)”をPRする目的で設けられました。
鮒は日本人にとって古くからなじみの深い魚で、特に有名なのが「鮒寿司(ふなずし)」です。これは滋賀県の郷土料理で、発酵による独特の風味と香りが特徴的。奈良時代から続く保存食であり、日本最古の寿司とも言われています。
また、鮒はその生命力の強さから「縁起のよい魚」ともされています。冬の寒さにも耐え、春に元気に泳ぎ出す姿は、再生や希望の象徴としても親しまれてきました。
この日には、地元の漁協や飲食店で鮒料理を提供するイベントも開催されることがあります。食文化を見直すきっかけとしても「いい鮒の日」はぴったりです。
ノーベル賞制定記念日
11月27日は「ノーベル賞制定記念日」でもあります。
これは、スウェーデンの化学者・発明家アルフレッド・ノーベルが1895年のこの日に遺言書を残し、「自らの遺産を人類の発展に貢献した人々に授与する賞として使うように」と定めたことに由来しています。
ノーベルは「ダイナマイトの発明者」として知られていますが、彼はその発明が戦争に悪用されたことに心を痛めていたといわれます。
そこで、自分の財産を平和と進歩のために役立てたいと考え、物理学・化学・生理学・文学・平和の5分野に賞を設けました。後に経済学賞も追加され、現在では6部門で表彰が行われています。
日本人の受賞者も多く、湯川秀樹氏(物理学賞)、大江健三郎氏(文学賞)、本庶佑氏(医学・生理学賞)などが知られています。
この日は、科学や平和への貢献を考えるとともに、努力と情熱が世界を動かす力になることを思い出す日でもあります。
更生保護記念日
11月27日は「更生保護記念日」でもあります。
これは、1952年(昭和27年)11月27日に「更生保護法」が公布されたことを記念して、法務省が制定したものです。
更生保護とは、犯罪や非行をした人が再び社会の中で立ち直れるよう支援する取り組みのことです。
刑務所から出た人や、少年院を出た若者に対して、ボランティアで支援を行う「保護司」や「更生保護女性会」などの活動が全国で行われています。
社会の安全を守るためには、犯罪を防ぐだけでなく、再び立ち直るチャンスを与えることも大切です。
更生保護記念日は、そんな“支え合う社会”のあり方を考える機会として重要な意味を持っています。
特にこの日には、法務省や自治体で講演会・パネル展示などの啓発活動が行われることが多く、地域全体で「誰も取り残さない社会」を目指す気持ちを新たにする日となっています。
いい鮭の日(いいさけの日)
11月27日は「いい(11)さけ(27)」の語呂合わせから「いい鮭の日」にも制定されています。
日本の水産業界や食品メーカーが中心となり、秋から冬に旬を迎える“鮭(サケ)”の美味しさを広める目的で設けられました。
鮭は、日本の食卓に欠かせない魚の一つです。
朝食の定番である焼き鮭、おにぎりの具、そしてお正月のおせち料理にも登場します。
また、鮭は栄養価が高く、DHAやEPAなどの良質な脂質を含み、脳の働きを活性化させる効果が期待されています。ビタミンDも豊富で、免疫力アップにも役立ちます。
「いい鮭の日」は、そんな鮭の魅力を改めて見直す日。
スーパーではこの時期、脂の乗った新巻鮭や鮭フレーク、鮭の切り身などが並びます。
家族で旬の味を楽しみながら、食文化の豊かさを感じられる記念日です。
まとめ:11月27日は“つながり”を感じる日
11月27日に制定されている記念日を見ていくと、「いい鮒の日」「ノーベル賞制定記念日」「更生保護記念日」「いい鮭の日」「いいチームの日」――どれも“つながり”を感じさせるものばかりです。
自然とのつながり、人類の進歩、社会の支援、食文化の伝承、そして人と人との協力。
これらの記念日は、それぞれ違うテーマを持ちながらも、「よりよい社会」「よりよい関係」を築こうという共通の思いが込められています。
忙しい日常の中でも、こうした記念日をきっかけに、少し立ち止まって周囲とのつながりを見つめ直してみるのも良いかもしれません。
今日という日を、明日を少し豊かにするための「学びと感謝の日」にしてみましょう。