ビジネスシーンや冠婚葬祭など、男性にとってワイシャツは欠かせないアイテムです。ところが、いざ購入しようとすると「自分のサイズがわからない」「首回りや裄丈ってどう測るの？」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。既製品のワイシャツはサイズが細かく分かれており、合わないものを選ぶと首が苦しかったり、袖が短すぎたりと着心地に大きな影響が出ます。
本記事では、男性ワイシャツのサイズの測り方や推測方法をわかりやすく解説します。初めて購入する方や、プレゼントで選ぶ方も参考にできる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
ワイシャツのサイズ表記を理解しよう
ワイシャツを選ぶときにまず知っておきたいのは、サイズの基準です。日本のワイシャツは、主に「首回り」と「裄丈（ゆきたけ）」の2つで表記されています。
- 首回り（ネックサイズ）：喉元をぐるりと一周した長さ。
- 裄丈（ゆきたけ）：首の付け根から肩を通り、手首のくるぶしまでの長さ。
例えば「39-82」という表記は「首回り39cm、裄丈82cm」という意味です。海外ブランドだと「S・M・L」や「15 1/2」などインチ表記の場合もあるので、換算表をチェックしておくと安心です。
首回りの正しい測り方
ワイシャツのサイズ選びで最も重要なのが首回りです。喉元にきつさを感じるか、余裕があるかで快適さが大きく変わります。
- メジャーを用意する：柔らかい布メジャーを使うと測りやすいです。
- 喉の下の位置にあてる：喉仏の下あたりを基準に、首の付け根を一周します。
- 指1本分の余裕を持たせる：実測値に+1cm程度が目安。例えば首回り実測38cmなら、ワイシャツは39cmを選びます。
首回りがきついと息苦しく、逆に大きすぎるとネクタイが締まりません。見た目の印象にも関わるため、最初にしっかり測っておきましょう。
裄丈（ゆきたけ）の測り方
裄丈は、ワイシャツの袖の長さを決める重要な数値です。短いと腕を伸ばしたときに手首が露出し、長すぎるとだらしなく見えてしまいます。
測り方の手順は以下の通りです。
- 首の後ろの付け根を基準にする。
- 肩先を通って腕の外側へメジャーを伸ばす。
- 手首のくるぶし（手首の外側の骨）まで測る。
この長さが裄丈です。市販のワイシャツは「80〜86cm」程度の裄丈が多く、日本人男性だと82cm前後が標準的です。
胸囲・胴囲もチェックしよう
首回りと裄丈が合っても、体型によっては胸囲や胴囲が合わないことがあります。特にスポーツ体型ややせ型、がっちり体型の方は注意が必要です。
- 胸囲の測り方：胸の一番厚い部分を水平に一周する。
- 胴囲の測り方：おへその少し上あたりを一周する。
最近は「スリムフィット」「レギュラー」「ゆったり」といったシルエット別の展開があり、同じ首回りでも体型に合わせて選べるようになっています。
サイズがわからないときの推測方法
「採寸道具がない」「本人がその場にいない」場合は、次の方法でおおよそのサイズを推測できます。
- 身長と体重から推測
- 身長170cm前後・体重65kg前後なら「Mサイズ相当（39-82）」が多い。
- 身長175〜180cm・体重70〜75kgなら「Lサイズ相当（41-84）」が目安。
- 普段着ているスーツやシャツを参考にする
- タグに「39-82」などの表記がある場合はそれがサイズの目安。
- 海外ブランドなら「15 1/2」＝首回り39cmと換算できます。
- プレゼントで迷う場合
- 標準体型の30〜40代男性なら「39-82」か「40-82」を選ぶと無難。
- がっちり体型ならワンサイズ上を選んでおくと安心です。
ワイシャツのフィット感チェック
実際に着てみたときに確認すべきポイントがあります。
- 首回り：指1本が入る余裕があるか。
- 袖丈：腕を伸ばしたときに手首がしっかり隠れているか。
- 肩幅：肩線が肩先と合っているか。
- 胴回り：ボタンを閉じても引っ張られていないか。
これらを満たしていれば、自分に合ったサイズといえます。
ネット通販で失敗しないためのコツ
最近はネットでワイシャツを購入する方も多いですが、サイズを間違えると返品の手間が増えます。失敗を防ぐには以下のポイントを意識しましょう。
- サイズ表を必ず確認する
- 普段のワイシャツを測って比べる
- 初めてのブランドは1枚だけ試す
- 裄丈を重視すると見た目が整いやすい
特に裄丈はブランドごとに微妙に違うため、レビューも参考にすると良いです。
ワイシャツサイズ選びのよくある失敗
初心者がやりがちな失敗には、以下のようなものがあります。
- 首回りをぴったりで選んでしまう → ネクタイを締めたら苦しい。
- 裄丈を短めに選んでしまう → ジャケットから袖が出ず、だらしなく見える。
- シルエットを考えない → 胸囲や胴囲が合わず、動きづらい。
「少し余裕を持たせる」「着用シーンを意識する」ことが大切です。
自分に合うシャツを見つければ快適に
サイズの合ったワイシャツは、見た目を引き締めるだけでなく、着心地も格段に良くなります。逆にサイズが合わないと、長時間の仕事や会食でストレスになりやすいです。
ビジネスマンにとってワイシャツは毎日着る戦闘服のようなもの。首回りや裄丈を正しく測り、自分の体型に合ったサイズを選ぶことで、自信を持って仕事に臨むことができます。
まとめ
男性のワイシャツサイズを選ぶ際は、まず「首回り」と「裄丈」を正しく測ることが基本です。そこに胸囲や胴囲のフィット感を加味し、体型に合ったシルエットを選ぶと失敗が減ります。どうしても測れない場合は、身長・体重や普段のスーツサイズから推測する方法も有効です。
ワイシャツは単なる服ではなく、第一印象を左右する大切な要素です。ぜひこの記事を参考に、自分にぴったりのサイズを見つけてください。