自社の商品やサービスを広めるために、雑誌やWebメディアへ「記事の掲載依頼」を行うことは珍しくありません。
しかし、依頼文が曖昧だったり失礼な書き方をしてしまうと、担当者の心に響かず、せっかくのチャンスを逃してしまうこともあります。
本記事では、記事掲載依頼をする際の基本的なポイントと、すぐに使える文例を紹介します。メールや文書を作成する際の参考にしていただければ幸いです。
記事掲載依頼とは?
記事掲載依頼とは、自社や団体がメディアに対して「当社の商品やサービスを記事として取り上げていただきたい」とお願いすることです。
依頼先は、新聞社、雑誌社、業界誌、Webメディア、ブログ運営者など多岐にわたります。
単なる広告出稿と違い、記事として紹介されることで信頼性が高まり、読者への訴求力も増します。
ただし、依頼する側には「相手の媒体にとって価値のある情報を提供する」視点が欠かせません。
記事掲載依頼の基本構成
記事掲載依頼文には、以下の要素を盛り込むと効果的です。
- 挨拶と自己紹介
依頼元の会社名や担当者名を明確に伝えます。 - 依頼の趣旨
「記事掲載をお願いしたい」という依頼内容を簡潔に示します。 - 掲載いただきたい内容の概要
商品やサービスの特徴、取り上げてほしいポイントを具体的に説明します。 - 相手メディアのメリット
読者層との親和性や社会的意義など、掲載することで相手にとって有益となる点を示すと効果的です。 - 問い合わせ先・資料添付
連絡方法や添付資料を明記して、相手が確認しやすいようにします。
記事掲載依頼文例(メール形式)
文例1:一般的な依頼
件名:記事掲載のお願い(〇〇株式会社)
〇〇新聞社 編集部ご担当者様
突然のご連絡を失礼いたします。
私、〇〇株式会社の広報担当 △△と申します。
このたび弊社では、新商品「〇〇シリーズ」を発売いたしました。
つきましては、貴紙にてぜひご紹介いただきたく、記事掲載をお願い申し上げます。
商品の詳細資料を添付しております。
もしご興味をお持ちいただけましたら、取材やサンプル提供も可能でございます。
ご多忙のところ恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。
――――――――――――
〇〇株式会社 広報部
担当:△△
電話:03-XXXX-XXXX
メール:info@xxxx.co.jp
文例2:イベント告知を依頼する場合
件名:イベント記事掲載のお願い
〇〇情報誌編集部 ご担当者様
お世話になっております。〇〇協会の□□と申します。
このたび、〇月〇日に「〇〇イベント」を開催する運びとなりました。
地域住民の皆さまに楽しんでいただける企画となっておりますので、ぜひ貴誌にて告知記事をご掲載いただければと存じます。
イベントの詳細は添付資料に記載しております。
ご検討いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
文例3:Webメディアに依頼する場合
件名:貴サイトでの商品紹介依頼
〇〇メディア編集部 ご担当者様
平素より貴サイトを拝読し、参考にさせていただいております。
私、〇〇株式会社の△△と申します。
このたび弊社にて新たにリリースしたアプリ「〇〇」につきまして、
読者層との親和性が高いと考え、ぜひ記事としてご紹介いただきたくご連絡いたしました。
詳細資料のURLを以下に記載いたしますので、ご確認いただければ幸いです。
https://xxxx
取材やインタビューなども喜んで対応いたします。
何卒よろしくお願い申し上げます。
依頼文を書くときの注意点
記事掲載依頼では、相手に失礼のないよう配慮が求められます。
- 曖昧な依頼は避ける:「とりあえず記事にしてほしい」という書き方では不十分。具体的な依頼内容を明記しましょう。
- 押しつけにならないようにする:あくまで「お願い」であり「命令」ではありません。丁寧な表現を心がけましょう。
- 相手のメリットを示す:掲載することで読者にどんな有益性があるのかを伝えると採用されやすくなります。
- 誤字脱字に注意:依頼文に誤字があると信頼を損ないます。必ず校正を行いましょう。
成功するためのコツ
- 相手の媒体をよく研究する
読者層や過去の記事傾向を確認して、依頼文をカスタマイズしましょう。 - 資料をわかりやすく添付する
写真、プレスリリース、データなど、記事化しやすい情報を提供すると好印象です。 - レスポンスを早くする
相手から問い合わせがあった場合は、迅速に対応することが信頼につながります。
まとめ
記事掲載依頼は、ビジネスの広報活動において重要な手段です。
依頼文を作成する際は、相手への敬意を忘れず、具体的かつ丁寧に伝えることが成功のカギとなります。
今回紹介した文例を参考に、自社や団体に合った依頼文を作成し、メディアとの良好な関係づくりに役立ててください。