販売協力の依頼文例集|ビジネスで使える丁寧な依頼方法

商品やサービスを広めていくためには、自社の努力だけでなく、取引先や販売代理店、パートナー企業などの協力が欠かせません。特に新商品を発売する際やキャンペーンを展開する時には、「販売協力をお願いする文書やメール」を送るケースが多くあります。しかし、依頼の仕方を誤ると相手に負担をかけたり、印象を悪くしてしまう可能性もあります。
本記事では、販売協力を依頼する際のポイントと、すぐに使える文例を紹介します。取引先や顧客に失礼なく、効果的に依頼を伝えるための参考にしてください。


販売協力依頼の基本マナー

販売協力をお願いする文章では、まず「相手のメリット」を意識することが重要です。自社の都合だけを伝えるのではなく、「協力していただくことで相手にどんな利益やメリットがあるのか」を明示することで、依頼が受け入れられやすくなります。

また、以下の点に注意すると良いでしょう。

  • 冒頭で感謝の言葉を述べる:「日頃よりお世話になっております」といった挨拶は必須。
  • 依頼の背景を簡潔に伝える:新商品の発売やキャンペーンの開始など、具体的な理由を示す。
  • 協力内容を明確にする:「販売のご案内を店舗に掲示いただきたい」「顧客へのご紹介をお願いしたい」など、具体的な行動を依頼する。
  • 相手への配慮を忘れない:「ご多用の折恐れ入りますが」といった一言を添えることで、印象が和らぐ。

文例1:新商品の販売協力をお願いする場合

件名:新商品のご案内と販売協力のお願い

〇〇株式会社  
営業部 △△様  

平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。  
このたび弊社では、新商品「〇〇シリーズ」を〇月〇日に発売する運びとなりました。  

つきましては、貴社の店頭や販売チャネルにて本商品のご案内をしていただけますと幸いです。  
販促用のパンフレットやPOPもご用意しておりますので、ご入用の際はお申し付けください。  

ご多用中のところ誠に恐れ入りますが、何卒よろしくお願い申し上げます。  

株式会社□□  
営業部 担当:■■

この文例では、感謝の表現 → 新商品の説明 → 依頼内容 → 配慮の言葉 → 結びという流れで、読みやすく整理されています。


文例2:キャンペーン実施に伴う協力依頼

件名:販売キャンペーンへのご協力のお願い

〇〇株式会社  
△△様  

平素より大変お世話になっております。  
さて、このたび弊社では「〇〇キャンペーン」を〇月〇日から〇月〇日まで実施いたします。  

つきましては、貴社店舗にて本キャンペーンの告知チラシを掲示いただき、またお客様へのご紹介をお願いできればと存じます。  
ご協力いただいた店舗には、後日謝礼として〇〇を進呈いたします。  

ご繁忙の折恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。  

株式会社□□  
マーケティング部 担当:■■

この文例は「協力のメリット(謝礼)」を示しており、相手の行動につながりやすい依頼の形です。


文例3:取引先への依頼(長期的パートナー向け)

件名:販売促進に関するご協力のお願い

〇〇株式会社  
営業本部 △△様  

平素より弊社商品をご愛顧いただき、心より御礼申し上げます。  

このたび、弊社の主力商品「〇〇」につきまして、販売促進の一環として〇月よりキャンペーンを展開いたします。  
貴社のお力添えを賜りたく、店頭での販促強化や顧客へのご案内にご協力をお願い申し上げます。  

弊社としても、店頭支援スタッフの派遣や販促ツールのご提供など、全力でバックアップいたします。  

引き続きご愛顧賜りますようお願い申し上げます。  

株式会社□□  
営業統括部 ■■

このように、長期的に取引しているパートナーには「相互支援」の姿勢を示すことで、信頼関係を深めることができます。


文例4:メールで簡潔にお願いする場合

件名:販売協力のお願い

△△様  

いつもお世話になっております。  
弊社では〇月〇日より新商品を発売いたします。  
つきましては、貴社のお客様へのご案内や店舗での掲示など、ご協力をお願いできれば幸いです。  

詳細資料を添付しておりますので、ご確認ください。  
どうぞよろしくお願いいたします。  

株式会社□□  
営業部 ■■

ビジネスメールでは簡潔さが求められる場合も多いため、要点だけをまとめる依頼文も有効です。


販売協力依頼の際に注意したいNG表現

販売協力をお願いする際に避けるべき表現もあります。

  • 強制的に聞こえる言葉:「必ずご協力ください」「当然ご協力いただけると思います」などは避ける。
  • 一方的な都合の押し付け:「こちらの事情で急ぎですが」ばかりを強調すると印象が悪い。
  • 曖昧な依頼:「何かしらご協力ください」では、相手がどう動けばよいか分からない。

相手に行動してもらいやすいように、具体的かつ柔らかい表現を心がけるのがポイントです。


まとめ

販売協力を依頼する際には、相手への感謝と配慮を示しつつ、協力内容を具体的に伝えることが大切です。
新商品やキャンペーンの告知では、販促ツールや謝礼など、相手にとってのメリットを添えるとより効果的です。

本記事で紹介した文例を参考に、自社の状況に合わせてアレンジすれば、取引先や顧客に負担感を与えずに協力をお願いすることができるでしょう。

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