【初心者向け】VBAで日付を自在に操る！日付処理の基本と活用テクニック

xcelのVBA（Visual Basic for Applications）を使うと、業務の効率化がグッと進みます。
特に「日付の処理」は日報や集計、勤怠管理など、ビジネスシーンでよく使われる重要なスキルです。

この記事では、VBA初心者の方でもすぐに使えるように、日付に関する基本的な処理方法から応用テクニックまでをわかりやすく解説します。
実際のコード例を交えながら、実務でもすぐに役立つ内容に仕上げていますので、ぜひご活用ください。

VBAで日付を取得する方法

VBAで現在の日付を取得するには、Date関数を使います。

Sub 現在の日付を取得()
    Dim today As Date
    today = Date
    MsgBox "今日の日付は " & today
End Sub

Date関数は、システム上の「今日の日付」を返してくれます。
たとえば、勤怠処理や今日の日付でファイル名を作るときに便利です。

日付の加算・減算（○日後・○日前）

日付に対して日数を加算・減算したいときは、DateAdd関数または単純な計算が使えます。

例1：7日後の日付を取得

Sub 一週間後の日付()
    Dim nextWeek As Date
    nextWeek = Date + 7
    MsgBox "一週間後は " & nextWeek
End Sub

例2：30日前の日付を取得

Sub 過去の日付を取得()
    Dim lastMonth As Date
    lastMonth = DateAdd("d", -30, Date)
    MsgBox "30日前は " & lastMonth
End Sub

“y”（年）、”m”（月）、”d”（日）を指定することで、様々な期間の加算・減算が可能です。

曜日を取得する方法

日付から曜日を取得するには、WeekdayNameやFormat関数を使います。

Sub 曜日を表示()
    Dim wd As String
    wd = Format(Date, "dddd")
    MsgBox "今日は " & wd & " です"
End Sub

“dddd” は「完全な曜日名」（例：水曜日）を表します。
“ddd” を使えば「水」など省略表記にもできます。

年・月・日をそれぞれ取り出す方法

特定の日付から「年」「月」「日」をそれぞれ取得するには、Year、Month、Day関数を使います。

Sub 年月日を取り出す()
    Dim d As Date
    d = Date
    
    MsgBox "年: " & Year(d)
    MsgBox "月: " & Month(d)
    MsgBox "日: " & Day(d)
End Sub

例えば「2025/4/16」であれば、Yearは2025、Monthは4、Dayは16を返します。

日付の書式を指定して表示する

Format関数を使えば、日付の表示方法を自由に変えることができます。

Sub 日付の書式変更()
    Dim today As Date
    today = Date
    
    MsgBox Format(today, "yyyy年mm月dd日")
    MsgBox Format(today, "yy/mm/dd")
    MsgBox Format(today, "mm-dd-yyyy")
End Sub

Format関数の中で指定できる主な書式：

  • yyyy：西暦4桁
  • yy：西暦2桁
  • mm：月2桁
  • dd：日2桁

自分の用途に応じて自由にカスタマイズできます。

セルの値を日付として扱う

セルに入力された値が日付であれば、それをVBAで読み取って処理できます。

Sub セルから日付を取得()
    Dim d As Date
    d = Range("A1").Value
    MsgBox "セルA1の日付は " & d
End Sub

逆に、VBAで計算した日付をセルに書き込むことも可能です。

Sub セルに日付を書き込む()
    Range("A1").Value = Date + 3 ' 3日後
End Sub

祝日・土日を判定する方法（応用）

曜日を使って土日かどうかを判定できます。

Sub 土日判定()
    Dim d As Date
    d = Date
    
    If Weekday(d) = vbSaturday Or Weekday(d) = vbSunday Then
        MsgBox "今日は土日です"
    Else
        MsgBox "平日です"
    End If
End Sub

祝日は別途リストを作成し、VLookupなどで参照すると判定可能になります。

年末年始や月末・月初を判定する方法

月末を判定する

Sub 月末を確認()
    Dim today As Date
    today = Date
    
    If Day(DateAdd("d", 1, today)) = 1 Then
        MsgBox "今日は月末です"
    Else
        MsgBox "今日は月末ではありません"
    End If
End Sub

年末を判定する

Sub 年末を判定()
    If Month(Date) = 12 And Day(Date) = 31 Then
        MsgBox "今日は大晦日です"
    End If
End Sub

このような条件を使えば、処理の切り替えが柔軟にできます。

まとめ：VBAで日付処理をマスターしよう！

VBAで日付を扱えるようになると、日報・週報・月次レポートの自動作成や、ファイルの整理など、さまざまな作業が効率化できます。
今回紹介した基本的な関数や使い方を組み合わせて、自分の業務に合ったVBAマクロを作ってみましょう。

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