Aerial view of a man using computer laptop on wooden table
動画コンテンツは、Webページの印象を大きく左右する重要な要素です。HTMLだけでも簡単に埋め込めますが、CSSやJavaScriptを使えば、デザイン性の高いプレーヤーや操作性の良いインタフェースも実現できます。この記事では、YouTubeなど外部サービスの埋め込み方法から、ローカル動画の埋め込み、再生コントロールの実装方法までを、初心者にもわかりやすく解説します。
HTMLでは、<video>
タグを使うことで、簡単に動画を表示することができます。
<video controls width="640" height="360">
<source src="movie.mp4" type="video/mp4">
お使いのブラウザは video タグに対応していません。
</video>
controls
:再生ボタンなどの標準コントロールを表示します。width
/height
:動画の表示サイズを指定。<source>
:動画ファイルのパスと形式を指定。動画ファイルの形式は、mp4
、webm
、ogg
のいずれかが一般的です。複数の<source>
を記述しておけば、より多くのブラウザに対応できます。
HTMLのままでは見た目が少し物足りないことも。CSSを使ってスタイルを整えましょう。
video {
border: 5px solid #333;
border-radius: 10px;
box-shadow: 0 4px 10px rgba(0,0,0,0.3);
}
このようにすることで、動画プレーヤーをスタイリッシュに見せることができます。また、レスポンシブ対応も忘れずに。
video {
width: 100%;
height: auto;
}
これでスマホやタブレットでも画面サイズに応じて自動的に調整されるようになります。
JavaScriptを使うと、動画の再生・一時停止・音量の変更などを自作ボタンで操作することができます。
以下は、簡単な再生/停止ボタンの実装例です。
<video id="myVideo" width="600" controls>
<source src="movie.mp4" type="video/mp4">
</video>
<br>
<button ><button >
<script>
const video = document.getElementById("myVideo");
function playVideo() {
video.play();
}
function pauseVideo() {
video.pause();
}
</script>
このようにJavaScriptで操作することで、カスタムUIの実装も可能になります。さらに、volume
やcurrentTime
、muted
なども操作可能です。
外部動画サービスの中で最も一般的なのがYouTubeです。YouTubeでは、動画ごとに「埋め込みコード」を提供しており、これをHTMLに貼り付けるだけでOKです。
<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/動画ID"
frameborder="0" allowfullscreen></iframe>
動画ID
の部分は、YouTubeのURLの末尾にある英数字です(例:https://www.youtube.com/watch?v=**dQw4w9WgXcQ** → dQw4w9WgXcQ)。
追加オプションで自動再生や再生リスト対応も可能です。
<iframe width="560" height="315"
src="https://www.youtube.com/embed/動画ID?autoplay=1&loop=1&playlist=動画ID"
frameborder="0" allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen></iframe>
Vimeoも同様に埋め込みコードを提供しています。
<iframe src="https://player.vimeo.com/video/動画ID" width="640" height="360"
frameborder="0" allow="autoplay; fullscreen; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>
サービスによってオプションのパラメータが異なるため、公式の埋め込み設定を確認してカスタマイズしましょう。
ユーザーの操作なしに自動再生を行うには、autoplay
属性を使用しますが、ブラウザの仕様により音声付きでは無効化されることがほとんどです。音声をオフにすれば、比較的自動再生が可能です。
htmlコピーする編集する<video autoplay muted loop>
<source src="movie.mp4" type="video/mp4">
</video>
muted
:音声をミュート。loop
:繰り返し再生。このようにして、背景動画などに使われる静かな演出が実現できます。
クリックすると動画がモーダル(ポップアップ)で再生されるような演出も人気です。
<button >
<div id="videoModal" style="display:none; position:fixed; top:10%; left:10%; width:80%; height:80%; background:#000;">
<video id="modalVideo" width="100%" controls>
<source src="movie.mp4" type="video/mp4">
</video>
<button ></div>
<script>
function openModal() {
document.getElementById("videoModal").style.display = "block";
document.getElementById("modalVideo").play();
}
function closeModal() {
document.getElementById("modalVideo").pause();
document.getElementById("videoModal").style.display = "none";
}
</script>
シンプルなモーダルですが、UIフレームワーク(Bootstrapなど)を使えばもっとスマートにできます。
動画を埋め込む方法は、HTMLだけでも十分ですが、CSSやJavaScriptを加えることで、より魅力的なWebページを作ることができます。外部サービス(YouTubeやVimeo)の埋め込み、ローカル動画、再生制御、モーダル表示など、用途に応じて組み合わせてみましょう。
動画コンテンツは、ユーザーの滞在時間やコンバージョン率の向上にもつながります。まずは基本のタグから試して、少しずつ自分のWebサイトに合った表現を取り入れてみてください。