Googleマップを使って営業先や顧客リスト、イベント会場などの住所をまとめて表示できたら便利だと思ったことはありませんか。ひとつずつ検索してピンを立てるのは時間がかかりますが、実はGoogleマイマップを使えば住所をまとめて一括インポートすることができます。本記事では、住所リストをCSVやExcelからGoogleマップに読み込む方法を、初心者にもわかりやすく解説します。ビジネスで顧客管理を効率化したい方や、プライベートで旅行プランをまとめたい方にも役立つ内容になっています。
GoogleマップとGoogleマイマップの違い
Googleマップは日常的なナビゲーションや店舗検索に使われますが、住所リストを一括で表示する機能はありません。
一方、Googleマイマップは「自分専用の地図」を作成できるサービスで、住所や緯度経度を含むデータをインポートして複数地点を同時に地図上に表示できます。
つまり「住所をまとめてピン立てする」場合には、マイマップを利用する必要があります。
住所リストの準備
インポートに必要なのは「CSV形式」または「Excel形式」の住所リストです。
以下のように、最低限「名前」と「住所」または「緯度」「経度」を含む表を作成します。
サンプル表
名前 | 住所 |
---|
東京本社 | 東京都千代田区丸の内1-1-1 |
大阪支店 | 大阪府大阪市北区梅田1-2-3 |
名古屋支店 | 愛知県名古屋市中村区名駅4-5-6 |
Excelで作成したものを「CSV UTF-8形式」で保存すると、Googleマイマップにスムーズに読み込めます。
Googleマイマップの新規作成
- Googleマイマップ にアクセスします。
- 「新しい地図を作成」をクリックします。
- 地図のタイトルや説明を入力します(例:「顧客リスト2025」など)。
これでインポート用の地図の枠組みが準備できました。
CSVファイルをインポートする手順
- 左側の「レイヤーを追加」をクリックし、「インポート」を選びます。
- 先ほど保存したCSVファイルをアップロードします。
- 「住所」や「緯度・経度」に対応する列を指定します。
- ピンの名前に表示する列(例:会社名や店舗名)を選びます。
- 自動的に住所が地図上にプロットされます。
数百件の住所でも一括で表示できるので、営業マップや出張計画などに最適です。
うまく表示されない時の対処法
インポートが失敗したり、正しく表示されない場合は以下を確認してください。
- 住所表記を統一する
例:「東京都千代田区1-1-1」と「東京都千代田区1-1-1」では精度に差が出ることがあります。 - 郵便番号を併記する
住所だけで特定できない場合、郵便番号を入れると精度が上がります。 - 緯度・経度を使う
住所でのエラーが多い場合、GoogleマップやGeocodingツールを使って緯度経度に変換すると安定します。
インポート後の地図編集方法
- ピンの色やアイコンを変更する
営業先・取引先・倉庫などカテゴリーごとに色分けできます。 - 情報カードを追加する
ピンをクリックしたときに、電話番号や担当者名など追加情報を表示可能です。 - 複数レイヤーを使う
「2024年の顧客」「2025年の新規開拓先」など、レイヤーを分けると比較が簡単になります。
共有と活用方法
作成した地図は、チームや顧客と共有できます。
- リンク共有:URLを共有するだけで表示可能。
- Googleドライブ保存:アクセス権限を設定して社内利用。
- スマホアプリで確認:Googleマップアプリからも表示できます。
たとえば営業マンが出先で「今日訪問するお客様」をスマホで確認する、といった活用が可能です。
ビジネスシーンでの活用例
- 営業マップ:担当エリアを地図化し、効率的に訪問ルートを設計。
- イベント運営:会場や駐車場を一覧化してスタッフに共有。
- 物流管理:配送先住所をまとめて表示し、ルート最適化の参考に。
- フランチャイズ管理:全国の店舗位置を一括管理。
プライベートでの活用例
- 旅行プラン作成:観光地やホテル、飲食店をまとめてインポート。
- 同窓会や集まり:参加者の居住地を地図化して集合場所を決定。
- 引っ越し準備:候補物件を比較して周辺環境を把握。
セキュリティと注意点
住所データには個人情報が含まれる場合があります。
- 公開設定を「限定公開」にして扱う。
- 顧客リストは社内のみで共有する。
- プライベート情報を不用意に公開しない。
まとめ
Googleマップ単体では一括インポートできませんが、Googleマイマップを使うことで住所リストをCSVやExcelから簡単に読み込めます。顧客管理や旅行計画など、ビジネスからプライベートまで幅広く活用できる便利な方法です。住所表記の統一やセキュリティ管理に注意しながら、ぜひ日々の業務効率化に役立ててください。