Power Automate(旧:Microsoft Flow)は、日々の業務を自動化するための非常に強力なツールです。特に「アクション」は、自動化フローの中心的な要素であり、処理の実行や通知の送信、データ操作などを担います。この記事では、Power Automateで使用できる代表的なアクションをカテゴリごとに分けてわかりやすく紹介します。初心者から中級者まで、自動化の幅を広げたい方はぜひ参考にしてください。
Power Automateでは、アクションとはフロー内で実行される処理の単位を指します。たとえば「メールを送信する」「ファイルを作成する」などが該当します。フローは「トリガー(きっかけ)」により開始し、複数のアクションによって一連の処理を構成します。
指定の条件に応じて「はい/いいえ」のルートに分岐させることができます。たとえば「金額が10万円を超えたら承認を依頼」など。
複数のデータ(配列やリスト)に対して、繰り返し同じ処理を行いたい場合に使います。
特定の条件が満たされるまでループを続ける構文です。ループ回数制限などの設定も可能です。
concat()
:文字列結合addDays()
:日付の加算length()
:配列の長さ確認substring()
:文字列の一部抽出承認フローの開始と待機をセットにした便利なアクション。承認が「承認/却下」された後の処理をフローで制御できます。
途中でキャンセルが必要な場合には、IDを指定して承認を中断できます。
指定した秒数・分数だけ処理を停止し、次のアクションへ進みます。
たとえば「毎日朝9時にメールを送信」などの定時処理と組み合わせると便利です。
SharePointとの連携では、リストへのアイテム追加や更新・削除が可能です。
Teamsの通知や自動投稿にもPower Automateのアクションは活用できます。
処理全体を「スコープ」にまとめ、成功・失敗・キャンセルに応じた分岐が可能です。
各アクションには「再試行ポリシー(Retry policy)」が設定でき、一定回数の再試行も可能です。
Power Automateには「Premiumアクション」と呼ばれる、特定の有料プランでのみ使用可能なアクションがあります。たとえば:
また、自分でAPI連携を設定できる「カスタムコネクタ」も用意されており、より高度な自動化が可能です。
Power Automateのアクションは非常に多彩で、日常の業務を大きく効率化してくれます。特に通知・データ操作・条件分岐などの基本アクションを押さえておけば、ほとんどのフロー構築が可能になります。はじめはシンプルなフローから始め、徐々に複雑な処理やPremiumコネクタも活用して、自分だけの業務自動化を実現しましょう。